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2023電脳一舞踏会 VJ関係テクニカルと演出まとめ

こんにちはりけいです

修論全然進んでないのにこんなの書いてます

みなさまはクリスマス楽しかったですか?

20231223電脳一舞踏会さんで メインフロアのVJをさせていただいてました


当日の立てた環境


大体この辺の裏側にいました

https://twitter.com/Healthy_miku39/status/1738409600922341396/photo/1から引用


オープン前からVJブースに入って出てきたのは終わってからだったので誰一人としてお客さんと会っていません
ほんとにイベントやってたんか

僕に会いに来てくれた人もちらほらいるのは知ってるんですが申し訳なかったです
まだまだ関東にいて現場はあるのでぜひ会いに来てください


で、今回箱側に送り出すまでのテクニカル的なことをそこそこやったので覚えてるうちに記事にして公開します

なぜなら寝たら忘れるからです




全体の構成

何を書くにしてもどういう構成で映像を出すのかを考えねばならないのでその辺の話を簡単に触れます
VJさんと映像作る人がちょっと関わるぐらいの内容だと思うので気になる人以外読み飛ばしてもOKです

それでもただHDMIを刺したらきれいにLEDで映像がでるほど簡単ではないんだなってのがわかってもらえればうれしいです


テクニカル的な要求と環境的な要求

どういう入出力で送るかって話です。
でも公開してない内容もなんぼかあると思うのでそこは少しぼかして書きます

Warpさん側で求められた出力
・4K HDMI出し (フレームレート忘れた)
・マッピングされている映像の出力

イベント的に求められたの
・VJ2人体制の4Kのスイッチング またはそれに準じるもの

まあまあ結構大変なオーダーになりました

事前にはこんな感じで予想してました

4Kスイッチャーはまぐかべさんから借りました

一番最初にかんがえていたの


当日の大幅な変更点


で、直前になって以下のオーダーが初めて共有されました

・iPadからのHDMIを受けて出力 ライブペイント

以前のイベントでやった時はV-1に叩きこんでさっさと解決しましたが、今回は4K かつマッピング必須
chlumiさんが担当する予定だったらしいのですが

・chlumiさんの体調不良によるおやすみ

詳しくは聞いていませんが体調不良でこれないとのことでした
生きてるといいんですけど…

ってことでライブペイントをできるようにしないといけなくもなりました


ということでまあいろいろ変更点が出ました

で、現場であるもで環境を立てて次の構成に


当日使った構成


電脳一構成図
ほんまにこれ立てたんか

最終的にこんな感じになりました。

ちなみに最初の最初はライブペイントをするのかよく分かってなくて、上の段だけ構築してて、オーガナイザーから要望があって下の段をVJしながら建てました。
マジでやったのこれ???

基本的にマッピングは全部MMで切ってます。
で、ライブペイントをどうやるかって話をまったく知らなかったので長いHDMIを持ってきてなくて最終的にwarpさん側から借りることになりました
その節は大変お世話になりました。


最後にやろうと思ってた演出

ちょっと時系列が戻って演出の構成を考えてる時です
だいたい10月第二週ぐらい

TTすらできてないときに、
「どうせならこれ以上ないぐらいエモくイベントを終わらせて来年VJ入る人のハードルめっちゃ上げたいな」
って思ってエンディングのほうの演出を考えてました


で、参考にしたのがこの動画
1:00 ぐらいから


ジャパリバスに乗りながら今までの名作バトルドームのMADが過ぎてくのめっちゃいいですよね

で、一番最後に今までの電脳一の写真流れた死ぬほどいいんじゃないかなと思ってこれをやることにしました


-----20240212 追記

これじゃないもっと強烈に参考にしてたやつあったよなと思っててあんまみないyoutubeフラーっとみたらありました
ageHa Final の時のやつです
これをやりたかった

主催の松井さんに

気が早い

事前に言って写真をかき集めてもらってました

で、どうにかこうにかしてスライドショーにして出しました
どうにかこうかの部分はあとでしっかり書きます


LEDマッピングとMadMapper

何度か出てるマッピングって言葉についてかんたんに

例えばWarpのLEDは外から見るとこんな感じです

公式ホームページから


で、これがこうなって乗ってるとそれっぽいですよね

いい感じに透過してはっつけた


で、これには出した映像のどこがここに当たるかってのがプロジェクションマッピングみたいに分けてあります。

それに合わせて切り刻んでいい位置に出すことでマッピングを作ります

MM使っていい感じに作ったやつ


ちなみにマッピング通さずにやるとこうなります



出力するとほんとに酷いことになります

これただ切り出せばいいというわけでもなく、アスペクト比やらを保とうとするとマジで大変になります

だから僕はノートに書いていろいろ組んでました


その時に書いたノート


マッピングソフト

僕はVDMX5なんでマッピングソフトはMadMapper 使ってます


レゾならarenaにするとこの機能が追加されます

無料だとVPT5とかもありますけどマジで安定しないのでやめましょう
アップデート終わったし

個人的にはMadMapperの方がおすすめです
レゾやめても使えるから



やろうと思ってもどうやるんだよ


ほんとどうやろう


ちなみに

20231227 追記

こんな感じになりました


問題点


4つ同時にスライドショーを送り出す
言うのは簡単ですが、実際に作るのはかなり大変です

最初は写真のスライドショーの為だけに複数ソースのNDIを送り出せるVDMXを使うつもりでしたが、荷物の関係で難しかったです

そこで、叩きのオーダーがあった時しか使わないResolumeをどうにかこうにか使ってやるしかないなと思いました
荷物の関係もあってで

で、VDからresolumeに物を変えるにあたって一番問題になった点に、NDIが1ソース分しか送れないとこです
4枚の映像を送り出したいのにこのままだと一枚しか送り出せません


どうしようか


20240106 追記

年明ける前からご指摘はいただいてましたが, いまさら追加します

20231227に宮人さんから頂いたコメント

やったらほんとにできました
でも同時にリソースを使いすぎるからかなり考えたほうがいいとのことで検証してからしっかり書きます

多分一月末ぐらいになると思います




SQD方式をまねてみる

そこで、4Kクワッド SQD方式を模倣して送り出すことで、NDIは1系統だけど映像は実質的に4系統送り出している状況を作りました


SQD方式とは 4Kクワッドとは で調べると出てくる


なのでresolumeからの出しはこんな感じで出してました


モニター直接拾いに行ってるからちっちゃい


それぞれのレイヤーでは、Videoのとこで大きさをいじってあげて、Transformで位置をいじることで端っこに寄せて、これを4layer分それぞれでやってOverで重ねて出力してます

設定数値回り


Resolume全体 ほんとは一番上にバックアップの映像もOverで入ってて、
誤魔化しがきくようになってた

これをMadMapper側で受けるとこんな感じに

MadMapper受け側


これを4面でそれぞれ切って、LEDに当てはめると

マッピングした後のやつ

これパネルによって横の大きさが違うので、アスペ比保持のためにそれぞれ切り出してるとこを変えてあります

真ん中にHD60s でキャプチャしたきあとさんのライブペイントが入る感じでした

今はそんなのないのでダウンロードフォルダにあったArduinoをはめときます


arduinoのとこにライブペイントが入る

テストパターンだとこんな感じ

今思うとあんまり綺麗に着れてない

全体的に暗めになってるのはLEDだからです
でも今思うと終盤に行くにつれてだんだん明るくしてもよかったかも

これでマッピングされた状態で送り出しをしていました

制御側の画面はこんな感じに

パソコンで見てた映像
マジで最後の最後の為だけに作った環境

MMはCueを使って制御してやった方が絶対にいいんですけどCueの存在を知る前に作り始めたんでこんなことになってます

これがMain VJとは別で動いてました


Resolume なんもわからん

送り出せる仕組みまで作って、マッピングまで作りました
あとはスライドショー的なを作るだけです

僕はVD一筋だったので全く分かりません

なので生活リズム崩壊勢に助けを求めてみることにしました (現場当日 朝2時)

ほんとに奇跡


それでAuto Pilotってやつを使えばできるよってことだったり、Clip側で再生時間ではなくBPMに同期させる方法があるとかを告げ口してもらってどうにかこうにか形にできました

ここはレゾ使ってる人ならすぐわかると思うので詳しくは書きません

ほんと助かりました…


ライブペイントの切り出し

これも当日だったので結構たいへんでした
この日は便利お道具袋 four dimension tool stock を持ってきてたので奇跡的にどうにかなるヒミツ道具がありました

もともと chlumiさんが対応する感じだったっぽいですけと風邪ひいてたなら仕方なしです

そこで出てきたのがこれ

配信をやってるXinさんからもらったHD60s (修理品)

伏線回収すごすぎる

MadMapperはLive input としていろいろ食えるのでそれで受けて、任意の切り出しをして事なきを得ました
まさかほんとに使うことがあるとは思いませんでした

前述の長いケーブルは箱から借りました

でもVJをしながらの環境構築はほんまに大変でした


皆様の反応

20231227 追記


写真に写ってしまった側の話なのでしかたない

結構好評だったみたいでよかったです


余談
ホントはパーティ終わりの5~15分ぐらいのパーティ曲線的に超エモエモの時にこれに落とす気でした
ハウスイベントでいうとFadeが流れてるぐらい

それまではVJ側のほうをNDIで送って真ん中だけマッピングかなぁと思ってたんですけど、オーガナイザーから
「オーガナイザー権限でもう出しちゃってください」
と言われたのでだしました

ちょーーーと早かった気もしましたがまあ丸く収まったかなーと思います


まとめ

思いつくかぎり書いたので満足です

あんまりこの辺を公開することないと思うので、関わってる人以外知見があることはほとんどないと思います。
知らない人的にはどうにかなるだろと思ってる人もいると思います。

でもその裏にはいろんな試行錯誤があって、裏側で頭をぶん回してる人がいるということを覚えておいていただけると幸いです。

面白かったら Twitter フォローしていただけると嬉しいです


なんか大変なことをしたい人は真似てみてね


おわり



使ってた機材スペックとか

VJ Main
Macbook pro 2021 M1Max


Mapping Windows

マウスのやつ
大学で研究用に使ってるのをたまに配信とかに使ってる
あるとべんり


A-Pro-1 4Kスイッチャー

まぐかべさんから借りました
その節は大変お世話になりました

A-pro-1 4Kスイッチャーとその他諸々

4Kで必要になるコンバーターとかケーブル類も含めて借りてます
企業で借りたらまあまあする気がします


キャプボ

HD60s

こんな状態で現場持ち込むのはお勧めしません


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