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楽しい会話の作り方

こんにちは!QTbyプランナーの須永です。

今回ご紹介する本はこちら。

「おもしろい人」の会話の公式

著者はNHKの「あまちゃん」「サラリーマンNEO」「となりのシムラ」等の監督を務めた吉田照幸さん。
帯紙の「すげぇです吉田監督。ムロツヨシ」が目に入り即手に取りました。
ムロツヨシさんと言えば、コミカルな演技が印象的な個性派俳優で、そんな彼が推すのであれば間違いない!と思いすぐさま購入しました。

さて突然ですが、皆さんは
初対面の人と話が続かない、プレゼンテーションで聞いている人の反応が薄い、突然話を振られた時にうまくアドリブで気の利いたことを返せない、、といった経験ありませんか?
かく言う私も、畏まった場での発言は苦手で、何かいいこと言わなきゃ!とプレッシャーを感じることでさらに緊張して空回り、、なんてことがあり、なんとか克服したいと思ってきました。

そんな悩みに役立ちそうな会話術が詰まった本書から、私がなるほど!と思ったものをいくつかご紹介したいと思います。


楽しい会話に「面白い話」は必要ない

・「楽しい会話」より相手への関心が大事

ウケる話で1番大切なことは、「質問力」です。人にとって「自分に関心を持ってくれる人」ほど嬉しい存在はありません。「自分が場を盛り上げるんだ!」なんて思わず、まずは、「相手はどんな人なんだろう」「相手は何を考えているんだろう」と興味を持って話を聞くことから始めましょう。

まさに、初対面の方との会話の時、打ち解けたい、面白い人間だと思われたい、との一心でウケを狙いがちになっていました。でもそれって、相手からしたら、笑いの押し売りみたいな感じですよね。こっちが面白いと思ってて話していたことが、実は相手にとっては別に面白くなかった、でも初対面だからとりあえず笑っておかなきゃ、なんて気遣いをさせているなんてことも。。。
そうなると、打ち解けるどころか相手を疲れさせてしまいます。

ここで大事なのが、「質問」です。著者の言っているように、誰かに自分に興味を持ってもらえると、嬉しくないですか?個人的には、例えば初デートで自分語りをしてくる人より、こちらのことを色々聞いてくれる人の方が、私のこと知ろうとしてくれてるんだなと感じて、好感が持てます。そして嬉しくなると、自然と口数も増えますよね。
会話を楽しくする、相手を楽しませるって、笑いだけじゃないんですね。

・相手のシチュエーションに想いを巡らせて質問をする

Ex.野球のヒーローインタビューにて
<A>
インタビュアー:あの場面、どんな気持ちでしたか?
選手:絶対打ってやろうと思いました。
<B>
インタビュアー:これまで2打席、押さえ込まれていましたが、どんな気持ちでしたか?
選手:それまで内角を攻められていたので、その球を狙っていました。

このように同じ質問でも、相手のシチュエーションを加えることで答えも変わってきます。その時の状況を思い返させることで本人も忘れていたようなことも引き出すことができ、会話が広がりそうですよね。

・「返答」は、答えるよりも「話を続ける」ことを意識する

さて次は自分が質問される側の時です。

Ex.
上司:ゴルフやる?
部下:やりません。

はい、会話が終わりました。
ここで著者は2パターンの活用例を挙げています。

Ex.
上司:ゴルフやる?
部下:ゴルフはやらないのですが、サーフィンは興味あります。

→なんでサーフィンなの?と質問してもらえる可能性があります。

Ex.
上司:ゴルフやる?
部下:ゴルフはやらないんですけど、面白いですか?

→上司に質問で返すことで会話が続きますね。
そもそも、こちらに聞いてくるということはゴルフに興味があるか、話したいことがある可能性が高いと考えられます。なので何か質問された時はそのトピックについて質問し返すと会話が続きそうです。


質問されたら、なぜその人はその質問をしてきたのかを考えて返答できると、相手は話したいことが話せて、会話も続いて、ウィンウィンですね。


結局、おもしろい会話は「おもてなし」である

・自分で楽しい話をするより、相手が楽しいと思う話をすること
・自分1人でその場を盛り上げようとするより、その場を見ながら話をすること
・自分ならではの視点で話をすること。無理はしないこと

鯔のつまり、自分こんなすごいの!こんなにおもしろいの!と感心させようとしたり自己アピールするのではなく、相手の気持ちを汲み取って会話をすることが、楽しい会話への1番の近道のようです。
日本人の得意な「おもてなし」ですね!

とはいえ、本を読んで理解したからと言ってトーク力というのは一朝一夕で抜群にスキルアップするものではありません。今日から少しずつ、この本で学んだことを実践して「おもしろい人」を目指したいと思います!