発熱。身体。可哀想な僕たち。
心と身体が少しだけずれている気がして、手のひらを強く握ってみたことがあった。
あたしの抱える現実へのどうしようもない懐疑心がいくところまでいったかと思ったら、普通に発熱していた。
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お昼過ぎになると、部屋のなかに太陽の片割れが入ってくるので、あたしはそれをどうにかして掴もうとした。
人肌なんかよりも確かな、おひさまの温もりを欲していたのだ。
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あの殺人鬼もかつては赤子で
お腹が空いて泣き喚くと、みんなが可哀想にと微笑みながらご飯を与えた。
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僕たちいつだって可哀想。
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"可哀想に"が愛だ、という誤解に塗れた汚い汚い僕たちを、あの人は笑うだろうか
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時間は止めどなく過ぎていく。
その間も、あたしは休まずなんらかの実績を散りばめつつ、踏ん張って生きてかなきゃいけないのか。
死を渇望し始める。涙を流すことで快楽を得るようになる。絶望する。
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これが愛であれば良いな。
黒い黒い海。夕焼け。僕たち。あの日から、ばらばら。
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また会おうよ。きっとすぐ会えるよ。
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おかえり
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ただいま
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おかえり
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ただいま
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