ほんとうの私。を振り返る

誰かに聞いてほしい話がある。
本当の私と、私の愚かな行動な話。

そんな書き出しで始まった私がnoteに初めて公開した文章。

私はこの文章を書くのに、とても多くの労力を使ったように思う。
この文章は、ずっと私の中にあった感情であり、ずっと誰にも見せることのできなかった私の姿であり、自分の最期をとても意識しながら書いた私の叫びのようなものだったから。

そんな文章を書いて、初めて自分をさらけ出したあの時から早いもので1年が経った。
今あの文章を読み返すと、なんとも無骨な文章だなと思う。
けれどそれはそれでいい。
あの時の私に、丁寧な文章を書く余裕などなかったことは私が1番よくわかっている。

そんな雑な文章を、1年経った今書き直してみたいと思った。
そして、それを誰かにそっと聞いてほしいと思った。


そうして、文章を書き始めたのだけれど、どうしてもうまくまとめることができない。
どうしても、手が止まってしまう。

あの時書いたあの文章は、私の叫びそのものだったのだと今になって気づく。
自分の内から出てくるものをただ並べた拙い言葉で、誰か助けてと叫んでいたのだと。

私は誰かにほんとうの自分を知ってほしかった。
そんな汚い自分は認めてもらえるわけがないと思う一方で、認めてほしいとも思っていた。
そしてそんな私を罵ってほしいとも思っていた。

いくつもの矛盾の中で、私は叫んでいた。

いつか私が私の中に抱えるほんとうの私を、もう一度文章にすることができる日は来るのだろうか。


きれいなまとめ方では終われない。
今も私はそんな自分を生きているのだから。
これは過去の話でも、作り話でもない。ほんとうの私の話。
今日も私の中では、ほんとうの私が息をして、そんなほんとうの私の実態も詳細も分からないまま、そんな自分を抱えて今日も私は生きている。

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