~クラブハウスの土地を探そう~

2020 年夏以降、RCCA のクラブハウス構想は、菅平の人々に周知されていくことになった。 それに伴い、候補地の紹介も多く寄せられた。 建物付の旅館一棟物件や、遊休地、畑や山林など、地元の方々から寄せられる情報を基に、 我々は様々な候補物件を調査した。
そのなかで、越えなければならない障害、ハードルも次第に明らかになってきた。
まず、菅平地区の大部分は、上信越高原国立公園内にあり、そのため土地を取得したとして も、環境省が定める規制の範囲内でないと建造物を建てることはおろか、一本の樹木の伐採 も個の判断では出来ないということ。
https://www.env.go.jp/park/joshinetsu/guide/view.html
この、環境省が定める規定というのが、建物を建てたり土地開発をしようとする側としては 相当厄介で、いくら広大な土地を取得したとしてもわずかな広さの建物しか建てることが できない。
RCCA としては当然、多くの人々が利用できて、地域にも根差した、ある程度公共性を持た せたクラブハウスを作りたいが、現状の規制のままでは困難である。
通常、こうした開発行為を行うにあたって最も高いハードルは、地域住民やコミュニティと の相互理解であるが、地道に会話と議論を繰り返し、その結果、RCCA の活動に対して期待 を寄せていただくまでになった。
越えるべきハードルはあるものの、理念と理想が揺らいではならない。 地元の方々にたくさんの土地紹介を頂いたうち、我々はこの理想を実現するイメージに最 も近い土地に出会った。
T 字からも徒歩圏内であり、土地のカタチもよい。 ラグビーグラウンドも見える範囲にいくつかある。 遠くにはゲレンデも見えて抜けも良い。 強豪大学のグラウンドもすぐ裏手にあり、夏のラグビー合宿シーズンでも、冬のスキーシー ズンでも、どちらも拠り所とするのは絶好の立地条件だ。 現状はレタス畑と草地だが、2700 坪、10000 m²近い広さはなにより魅力的だった。
さっそく、地権者とコンタクトを取り、菅平に詳しい行政書士の先生にもアドバイスをいた だきながら、契約するに至ったのである。
ただ、前述のとおり土地取得したからと言ってすぐにクラブハウスを建設できるわけでは なく、様々な規制をクリアして許可を得なければならないのだ。
許可が下りるまでの間は、この地で四季を通じて何が出来るかを模索し、夏のラグビーシー ズンや冬のスキーシーズンだけにとどまらない、菅平の可能性を探し、クラブハウスが実際 に稼働した際のイメージを、現地でのイベントや、東京で行われるイベントで発信していく フェーズに移行していくこととなった。

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