まちづくりをしよう。私たちのまちを。


今回、青森市議会議員選挙にRC-NETの代表、岡田実穂がチャレンジをして、1639票を獲得、当選に一歩及ばす、27票差で次点となりました。

RC-NETは性暴力サバイバーにとって生きやすい社会づくりを一番に考え、これまで活動してきました。

サバイバーは町の中にいる。相談を待つのではなく、机の上の電話を待つのではなく、街にいようと、コミュニティカフェをつくり、青森の町の中で活動を続けてきました。

その中で、どう町を変えるか、そして、どうやってこのまちを担う次世代を育成するか、

多くの当事者にとって使いやすいシステム構築をするためには、と考えてきました。

そのチャレンジが、今回の選挙でもありました。サバイバーはもちろん、LGBTIのみんな、障害を持つみんな、一人親家庭のみんな、生活困窮の中にあるみんな、みんなに、希望がなければと。その結果をお知らせします。

10月28日、今回、27票差という僅差での次点となりました。
無所属新人、勝てるはずがない、と言われる中、大健闘であったと、応援をしていただいたみなさんの想いが強く見えて、本当に悔しいけど、本当にありがたいと思ってます。

多くの、LGBT、サバイバー、障害者、依存症者、生活困窮者、一人親家庭、他様々な当事者性のある人たちが声をかけ応援をしてくださいました。当事者性ということではなくも岡田に希望を見てくれた人、仲間がいました。僅差だからこそ自分を責めてる様子もあります。でも、みんなでとった1639票です。

選挙期間中、街頭に立っていると、多くの方から声がけいただきました。性被害について相談したくて、と言う方もいれば、トランスの友人について、という方もいらっしゃいました。生活が苦しくて、という相談も、一人親として青森で暮らす困難を話される方もいました。

RC-NETではいつも講座の時に、キーポピュレーションを明確にすることと、お話をします。例えば、いじめ問題のキーになる人たちは誰か。小学生以下と中高生、大学生、若者世代、3-50代、高齢世代、それぞれに対策が変わりますよね、ということについてです。

単純化するよりも、しっかりとそれぞれの現状にあう、それぞれへの声がけをしなければ、本当の意味での対策は出来ないのだということについてです。

なので、『市民のみなさん』と一括りにせず、しっかりとそれぞれの視点に、目線に立ち話すこと、伝えることを考えてきました。

しかし、選挙は結果がすべてです。1639の声を活かすことが出来なかった。すみませんでした。
青森を希望を持てる街にしたい。
青森を帰ってこれる、街にしたい。
青森を多様性を尊重する街に、子どもを孤立させないまちに、困難に寄り添うまちに、災害対策のある街にしたい。
その思いは変わりませんし、市民活動家としてしっかり続けていこうと思っています。

最初、誤報がでて、一瞬当選を、味わいました。
市側の方からの連絡が社民(無所属ですが、今回は社民党に推薦をいただきました)に入り『17票差で当選』と言うので真に受けて喜んでみたのですが、結果はそこからマイナス43票。間違ったのかなんなのかは分かりませんが(些細な嫌がらせから妨害、大きな差別まで、色々あるものです、選挙って)、一回の選挙で当落共に経験するとはなかなかドラマがありました。

でも、私にとってはこれ以上無い経験でした。
生きることに希望を見出だすのも大変だと言う姿を見てきた多くの仲間が、泣きながら喜ぶ姿、そして泣きながら励まし合う姿を見て。
やはりこのまちには、希望が必要なんだと思いました。

1639も入った。でも、届かなかった。その事に、今となっては落ち込んでしまっている人もいるかもしれません。だけど、1639は希望だよ!私たちはここにいると、みんなで言えた。一人ひとりに尊重を、と言い、1639人が付いてきてくれた。私たちは、一人じゃない。

一票じゃ何も変わらない。

一人じゃ何も変わらない。

そういう声もあるかと思います。私はRC-NETを一人で立ち上げました。動き出さなければ、何も変わらなかったと思っています。

一票で社会は動いているんです。

投票にいかなければ、為政者に、都合のいい時代がやって来ます。選挙が、頑張らずとも地盤看板で決まることになる。簡単に票が動かせるようになってしまう。一人でも多くの人が投票に行くことで、政治は変わるんです。何もしないで得られるものはないどころか、なにもしなければより悪くなるのが政治です。そして、私たちの暮らしを支えるのは政治です。

特に、市議会という地方自治体は、みなさんの生活基盤を作るものです。一番身近な行政。このまちの未来を決めるのは、みなさんなんです。

一歩踏み出せば変わる景色がある。変わる町がある。それを実感させてくれたのが、この、1639票でした。

ありがとうございました!!

これからも、共に。青森のまちを、一人でも多くの人にとって、暮らしやすいまちに、みんなが希望を持てる街にしていきましょう!!共に、頑張りましょう。

最後に。結果が出てから、今回の候補者であり当選をして議員になる方が、#MeToo の中で、ハラスメント被害を訴えられている方を大変に侮辱するツイートをしていたのを見てしまいました。他にもひどいものはありましたが、心から思いました。

『闘いは続いている』と。

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