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熱き風呂 汗を拭きつゝ 服まとい 暑い暑いと 師走の真夏 訳:冬の寒い夜、熱い風呂から上がる…
駅降りて 瞳の先に 星ひとつ 流れ消え去り 我がことのよう 訳:駅を降りると、目の前に明るい…
爪切りて 離れて飛びし 一欠片 今しがたまで 我が身なりけり 訳:何気なく爪を切っていると、…
搖らぐ日は 太阿之神劔 心中に 抱きて唱ふ 疾の一喝 訳:私にも心が揺らぎ不安定な日がある。…
張り詰めた空気をまとふ午前五時そろり窓開け探す冬の音 訳:午前五時の空気はいつもピンと張…
遅すぎる 秋を奪ひて 行く風の 頬撫で過ぎて 吐息ぞ白む 訳:11月になってもまだ暑かった異常…
叢雲を 見上げ月待つ ひとときに 雲晴れるかと 息吹きかける 訳:皆既月食を見ようと空を見上げたが、気まぐれな雲に邪魔をされている。そんな雲がどこかに行かないかと、ふっと息を吹きかけてみた。