今のじぶんへ。

あの頃あぁしてれば、今頃は苦しくなかったのに。
そんなふうに考える年頃になってしまった。

子供の頃は、今さえ楽しければ良くて、
何にも囚われることがなかったのに、
ただ夢見るだけで良かったのに。

ある日突然、
将来のことを突きつけられて、
私は生きていける力が無いんじゃないかって、
自信を無くす。

時間が過ぎていくだけで、
年齢を重ねただけで、
子供であることが許されない日が
必ずやってくる。

そこで、絶望した。

今まで自分は生きてきたんじゃなくて、
ただ、時を過ごしてきただけだって。

心の準備もままならないまま、
大人になることを強要されて、

全てが自己責任になってゆく。

夢を持つことは良い事だと
教えられてきたのに。

それはただ、
子供に夢を持たせることさえすれば、
大人は楽だから、
そうやって誰しも嘘をつく。

夢を持つこと、そして何かになることが
幸せなんだって。

私が高校生になって、
学んだことは、

夢なんて持たなくても良いということ。
夢なんて追いかけなくても幸せはあるということ。

みんな大人たちも
何かを追い求めてるから
気づかなかったんだね。

じゃぁなんで社会人にならなくちゃいけないのかな。

私はこのままで幸せなのに。

結局はみんな、生きていくため、か。

それ以外に思いつかない。

辛いことに引っ張られないようにするのが、
人生を幸せにすることなのかも。