見出し画像

菅井友香との出会いから卒業まで

2022年11月9日、櫻坂46 2ndツアーファイナル 東京ドーム公演にて、菅井友香卒業セレモニーが開催された。彼女の好きな馬をモチーフにした淡いブルーのドレスと煌びやかなティアラを身に纏い、とても美しい姿でアイドル人生に幕を閉じた。

今後の人生で菅井友香さんより熱量を注いで応援できるアイドルが現れるか分からない。そんな冷めやらぬ思いの丈を残してみたい。長く、取り留めのない文章になることをご了承いただきたい。


欅坂の応援を始めたのは2017年4月頃だ。それまでも、サイマジョのMVが公開された時は聞き、FNS歌謡祭で二人セゾンを、2016年の紅白ではサイマジョを見ていたが、明確に応援しようと思ったのはそのときだった。

最初に目を引かれたメンバーは志田愛佳。割と派手な見た目に反して、女の子らしい面が見られたらと思いながら推し始めたが、過去の冠番組を見返すうちに、少しの違和感を覚え始めた。(実際に文春砲を受け、自分の嗅覚が正しかったことが分かる)

そんな事を感じていた2017年10月、夜ベッドに横になりながら、当時の趣味であったラジオを回していると、聞き心地の良い、品のある声が耳に入ってきた。お笑い芸人のような男性と、謎の女性のかけあい。そう、レコメンである。飛び起きて調べたところ、欅坂の菅井友香さんだと分かった。

当時の趣味であるラジオは、22:00~24:00にSCHOOL OF LOCK! を主に聞いていた。受験生であり、月曜は22:00まで授業があった自分は、帰宅途中にラジオを聞くことが癒やしであった。寝る時にたまたま深夜ラジオを回していたらレコメンを聞くことができ、まさに奇跡的な出会いだった。

半年前に出会った欅坂46にこんな魅力的なメンバーがいたのに、マークしていなかった自分に驚いた。この出会いから毎週レコメンを聞くようになり、初めての推し変をした。(今思うと11月に冠番組で放送されたユニバ回でもハートを射抜かれた方は多いのではないか?)


さて、受験を終えた自分は本格的に欅坂の現場へ足を運び始めた。欅坂の最初の現場は「欅共和国2018」。序盤の表題パート、途中のユニット、ひらがなパートを経て、終盤に欅坂の世界観をこれでもかと味わうことができた。セトリの完成度では今も随一のライブだったと思う。

ちなみに自分が参加した中で他に完成度が高いセトリを上げるならば、
・欅坂3rdアニラ@日本武道館
表題が2,3曲という大胆なセトリで、欅坂のc/w曲のクオリティの高さを改めて感じた。(3rdアニラのロゴの背景の色によって、大阪と武道館でテイストを変えたライブを魅せてくれたのも面白かった。)
・欅坂 東京ドーム公演
念願のドーム公演。欅坂の魅力が存分に伝わるセトリに、なんといっても1年半ぶりの不協和音。初めて生で見たときの感動と、周囲のどよめきは忘れないと思う。

他にも、2018年には欅坂ツアー4公演、ザンビBlue、七色いんこ、お見立て会、ひらがなくりすます、と様々な現場に足を運んだ。(この頃からけやき坂の松田好花ちゃんの応援も始めるが、それはまた別の話。)


そして2019年、ドーム公演が行われるわけだが、思い返すと、上半期は8thシングル「黒い羊」を発売して以降、グループの動きが少なかったため、日向坂の応援に熱を入れていた。

しかし、5月には、ゆっかーと念願の握手ができたり(実は両手で数えられる程しか行けたことが無い)、夏は握手会とツアーの大阪遠征、そして秋はドーム公演と、シングルの発売が無い中でも、欅坂の未来に可能性を感じながら応援していた。(ドーム公演で角を曲がるで終幕したことに一切の疑問を持たなかった。)


そして2020年、突如にその日が来た。1.23事件である。メンバー4人の脱退、卒業、休業。訳が分からなかった。数ヶ月前にドーム公演を成功させたグループが、自分の大好きなグループが、こんな出来事を迎えるとは思わなかった。テスト勉強中にこの知らせを聞き、1時間ほど気が動転した事を覚えてる。

何より、この日を境に、ゆっかーが矢面に立って謝る機会が増えた。その姿を見るのが何より辛かった。改名の知らせを聞いたときも、解散した方がマシではないかと思うくらい、元メンバーによる悪い印象が強かった。

自分は、ゆっかーが謝る姿に耐えきれず、改名に納得できず、欅坂から離れた。(このとき、乃木坂の4期生にはすごく助けられた。)
改名後も、Nobody's fault(誰の責任でもない)というタイトルでデビューしたり、ファンを馬鹿にしてるとしか思えなかった。

転機となったのはW-KEYAKI FES. 2021 の「思ったよりも寂しくない」。ゆっかーを始めとしたメンバーが笑顔で伸び伸びと踊っている姿が印象的だった。このグループには、活動に真摯に向き合っているメンバーしかいないんだなと、また応援したい気持ちになった。あとから、ゆっかーは改名時に卒業を考えていたことを知り、残りの期間を陰ながら見守ろうと、櫻坂の応援を始めた。

4年半務めたレコメンパーソナリティの卒業を見届けられたのも、いったん応援から離れることで、客観視できたからこそだと思う。陰ながら応援する中で、いつのまにか櫻坂のことが大好きになっていた。


櫻坂に改名してから2年経った2022年8月、菅井友香の卒業が発表された。正直に言うと、悲しい気持ちよりも、この2年(自分にとっては1年半)、笑顔で活動している姿を見られて嬉しかった。

卒業発表からの3ヵ月は瞬く間に過ぎ、ついにアイドルの菅井友香推しとして最後の現場を迎えた。アルバム曲は初めて聞くものも多かったが、3,4曲は好みであった。そして、情報を遮断していたため、欅坂曲が「不協和音」と「砂塵」の2曲だったことに驚きと物足りなさも感じたが、1日目との対比、卒業セレモニーの多幸感から気にならなかった。

1日目は10プ、ヒールの高さ、青空が違う、セカアイとゆっかーに思い入れのある曲、2日目は不協和音、砂塵と、ゆっかーに思い入れがあり、かつセンター曲というテーマで披露したのだと思う。

冒頭に書いたように、淡いブルーのドレスと煌びやかなティアラを身に纏った姿は、世界一綺麗だった。その姿でファンの前に現れたとき、一瞬何が起こっているか分からなかった。思考停止とはこのことか。

ゆっかーからの挨拶、最後までメンバー、グループのことを気にかけて発言しているのに、さらに惚れた。静電気で髪がふわふわしている様子も、らしくて可愛かった。挨拶が終わった瞬間に髪を直してくれた天ちゃん、加入時は中1だったのに、気が利くお姉さんになってほっこりしたなぁ。

ラストの曲、「その日まで」は秋本先生が卒業に際し書き下ろした曲。卒業をじめっとさせない爽やかでアップテンポな曲調、ストレートな歌詞と、ひいき目なしに、最高の卒業ソングだと感じた。

間奏での、「(笑顔で)悲しいこともあったけど、最っ高に楽しかったです!」の言葉と、鳴り止まない拍手を一生忘れることは無いだろう。

他とは一風変わった過酷な環境の時もあったが、スキャンダルが無く、活動に真摯で、自分に芯を持ちながらも、愛らしい一面もある、そんな最高のアイドル菅井友香を応援できて心から良かったと感じる瞬間だった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?