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マッキンゼーのケース面接を突破するために凡人が0からやったこと

※注意※面接時にマッキンゼーの方から「面接の問題をそのままnoteなどで販売するなどの行為はお控えください」と言われたので、こちらでは面接で出た問題をそのまま転載しておりません。万が一このnoteを見かけたマッキンゼーの人事の方へ:実際の面接の問題は載っていませんのでどうか開示請求しないでください、、

こちらは最終面接(英語/日本語面接)まで私がどのようにして準備・対策したかを解説し、独自に作成した情報メモのシートなどを参考として公開しているのみです。こちらを公開する理由として、後輩に聞かれるのでまとめたから
&私は別業界(外資金融)に進むからです。

※注意事項※

選考プロセスについては 0.選考プロセスもどうぞ。

0.選考プロセス

アプリケーションの提出→オンラインテスト→1次面接→最終面接(日英1h×2回)

※私の場合

アプリケーションの提出
アプリケーションフォームを〆切までに提出すると確認メールが(おそらく自動で)届きます。

多分自動メールなのでみんなとどく


オンラインゲームテスト
オンラインゲームテストの案内が届くので〆切までに受けます。

公式ホームページにも動画での解説があります

心配な方は、ネットやYouTubeで"McKinsey's assessment game"や"McKinsey Problem Solving Game"と検索すると海外のコンサル対策塾が出している記事や解説動画が見つかります。YouTube解説動画のコメント欄を読むと、実際にテストを受けた人の感想が分かりますし、マッキンゼーがいかに世界中から人気で倍率が高い会社かもよくわかります😢

1次面接の案内
オンラインテストを受けてから数日後~1週間後(忘れました)に1次面接の案内をメールでしてくださります。

最終面接の案内
1次面接の約1週間後、最終面接の日程調整中であることと、東京オフィスで行われるMcKinsey Office Hours - 社員交流会というものの案内(任意参加)がありました。
最終面接の案内の時はメールに面接官の方(パートナー)の紹介ページリンクまでご丁寧に添付されていました。

メールイメージ

1.どのようにしてケース面接の準備・対策をしたか


例のゲームテスト後、約1か月の期間で以下3つのプロセスに沿って準備しました。
①基本書をよく読む
②限られた時間内でできるだけ情報・知識を蓄える
③アウトプットの練習

①基本書をよく読む


私はMBAでも院生でもハイスペック東大生でも無かったので、ケース面接の練習に臨む前に、図書館やAmazonで何冊か基本書を探して読みました。

実際に特に役立った本を何冊かご紹介いたします。
「MBAのためのケース分析」
ケース面接の反復練習に慌てて臨む前に、この本を通じて一つの事例をよく学んでみるというのはいかがでしょうか。そもそも、なぜケース分析を行うのか、というところから始まり、JINSの事例を通じて背景理論を理解でき、企業の問題点と解決策を提示するプロセスが良く分かります。

続いては、面接に直結する本です

「戦略コンサルティング・ファームの面接試験」
あまりにも有名な対策本ですが、私は特に「メモの取り方」と「結論の述べ方」に関する部分が役に立ったと思いました。

英語の計算練習本
ケース面接では必ず計算問題が出題されていました。比較的シンプルな計算問題ですが、問題の元になるデータやグラフが英語で、単位も比較的大きいので普段電卓やExcelの関数ばかり使っていると一瞬戸惑います。
こちらの本のPart 2に少しだけグラフや表が載った問題があるので練習になります。
※中古ですと数百円で買えました。

他にも10冊くらい本を読んだのですが、特に印象深かったのが以上の3冊です。

また、直接ケース面接にあまり関係ないですが、同時期に読んだ「インドビジネス ラストワンマイル戦略 SDGs実現は農村から」という本を思い出しました。宗教や文化がどのようにビジネスや統治に関係しているか解説してあって、非常に興味深かったです。日本にいるとなかなか宗教とビジネスを結び付けて考えないですし。(ケース面接対策に疲れたときはこれを読んだり、マッキンゼーのポッドキャストを聴いてました)

②限られた時間内で情報・知識を蓄える


テスト結果→一次面接→最終面接まで時間にあまり余裕はなかった中、①ケース面接に関する情報と②ケース面接でのアウトプットに備えた知識(知識補強・+α)を日本語・英語で集めてはインプット→思考→アウトプット練習していました。

①ケース面接自体に関する情報
について見つけたリンクを一部まとめておきます。
※後述の有料記事の部分には国内外のネットで発掘した過去問をメモしたシートがあります。

リンク:
公式>ケース面接例題

面接案内メールにはケース面接対策動画が添付されてましたからそれでも十分だと思います。

非公式>
Goodfindや外資就活、ワンキャリアにも沢山載ってました。

ちなみに、日本よりもさらに競争が激しい中国では、インスタ類似SNS(小红书)で #マッキンゼー(麦肯) というタグだけで470万の閲覧がありますし、超美人中国人が海外のマッキンゼーについて話す動画や日本の大学を卒業した中国人の方によるマッキンゼー日本の選考対策記事などであふれています。
中国マッキンゼーの選考は、国内エリートと海外名門大を卒業した金アリ人脈アリの海が一気に押し寄せているわけですから、超絶激ムズですよね。

マッキンゼーは中国語で【麦肯锡】

②ケース面接でのアウトプットに備えた知識(知識補強・+α)
については、総務省の産業分類表を参考にインプットしてました。各業種に対する理解は外銀の証券アナリストの面接対策にもつながった気がします。

さすがに200のなめし革と940の宗教は出ないだろうと思って飛ばしました。。。

私が遭遇したマッキンゼーのケース面接では、「クレジットカード会社の分析」「アプリのMAUを増やすには」「建築業界」「ソフトウェア企業の買収」と幅広い業界が出題されたので、時間に余裕があれば網羅的にやることに越したことは無いと思います。
※有料記事の部分にはまとまった産業別のシートがあります。

これは書く必要無いと思っていましたが、マッキンゼーや競合他社のレポート/Insightsは時間があったら読んだ方がいいと思います。無料ですし(重要)、図やグラフも実際の面接に出てくるものと非常に似ているので。
Explore our featured insights | McKinsey & Company

最後にこれを書くのは変な気もしますが、どんなにレポートや本を読んでも、やはり経験に勝るものは無いと思います。「日本の林業が~〇〇、森林の証券化~」などと書いてあることを覚えるより、2か月くらい林業を体験したほうが絶対いいと思うんです。実際、私はコロナの期間、大学が結構暇で、外資IT企業で長期バイトをしていたので新規サービス運営やら日本とグローバルの連携を間近で見て、市場感や実務でしか知りえないことを学生ながら学びました。そのようなことは今ネットで見つけられるレポートにまだ反映されていないはずです。実際のケース面接で「アプリのMAUを増やすには」というお題が出てきたときは過去の実務で自分が問題視・考察したことをベースに面接官の方と議論しただけで、フレームワークを気にせずとも自然にはまっていたと思います。

ですので、なるべく当事者意識をもって、ケース面接の事例や課題を自分のことのように考えるのがいいんじゃないでしょうか?「もし、このケースでマッキンゼーにコンサルティングを依頼している企業の社長が自分の親だったら、、?」というように。※実際そんな場面に直面したら、多分コンサルティングのフィーが心配で親を止めると思います😂

③アウトプットの練習

アウトプットの時は以下の思考プロセスに気を配りました。

A:課題の設定
B:課題の分解と構造化
C:課題の優先順位付け
D:仮説の構築と分析
E:分析の実践
F:分析した結果の意義
G:実施に向けた提案

Aに関しては、どんな現状・課題があるのかということを大まかにはっきりさせます。その後、何をもっとも優先して検討するべきか、どんなアプローチが良いかを考えます(B,C)。仮説を構築してからはいよいよ分析に入ります(D)。
「分析は比較することからはじまる」とよく言われているように、どう比較すればよいか、そのような情報が必要か考えます(E)。情報収集・分析後に結果を統合し、提案内容へと変換します(F,G)。

これらの思考プロセスを踏みながら、面接で
✅ビジネス課題を構造化
✅課題特定(重要な課題からズレない)
✅データや事実を処理(資料やグラフなどからその場で読み取り)
✅課題に向けた提案をする(妥当性・オリジナリティ・独創性)

を実践出来るように練習されたらいかがでしょうか。

ー----ここでちょっと雑談☕ですー-----

実際、毎回の面接の最初に雑談する時間が2-3分ありました。一人目の面接官の方からは趣味は何?という話、別の方は(偶然出身高校が同じだったので)高校何期か?という質問。外国人のパートナー面接官の方とは英語で海外の話をしました。
ちなみに趣味を聞かれたとき、

:「水泳🏊が趣味です」
面接官
「偶然、僕も水泳🏊趣味です!実は"今朝"も泳いできました。いつもどこのプールに行かれるんですか?」
:(?!)

出典:当時の会話、うろ覚えの記憶

と、プールの場所に関しても容赦なく深堀りされたので、趣味について答えるときも注意です🏊

人は第一印象がすべて、とも言われることもありますから最初のタイミングでいい印象を残し、スムーズにケース問題に進むに越したことはないと思います!

ー-雑談終了ー----ー--

2.英語面接・人物/リーダーシップ面接対策

最終面接では英語面接と日本語面接が1時間ずつあって、人物面接→ケース面接→逆質問の流れでした。

英語面接

私の英語力はTOEIC965~TOEFL100点で、普通のビジネスレベルでしたが、英語面接における意思伝達において事故・問題はありませんでした。英語面接だからといって特別に難しいことは無かったので、日本語面接を「英語でやるだけ」と思えばいいのではないでしょうか。

人物・リーダーシップ面接に関しては、人それぞれバックグラウンドや経験も違うと思うのでご自身の経験をよく振り返り、インサイトを見つけ、それらをお話されたら良いかと思います。ただ、人物面接の時間は20-30分もあるので、そのエピソードにおける直面した危機、乗り越えた困難、はよく思い出して整理されたらよいかと思います。
身バレが怖いので私の具体的なエピソードは避けます。ただ、面接官の方との会話から、会社での長期インターンの話よりかは学生らしいエピソードの方が好まれそうです。


ここまで読んでくださった方は一体どのくらいいらっしゃるのでしょう、、ありがとうございました。

以下有料内容のご案内となります。


内容は:
ケース面接でのアウトプットに備えた知識について私がまとめたスプレッドシートへのリンク

英語面接準備についてまとめた内容 (英語の言い回しや役に立ちそうなサイト・動画など)

がございます。

注意事項:外部サイトや動画のリンクについては2023年1月時点に動作確認を行いましたが、以降のリンク切れの恐れについてあらかじめご了承ください。

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