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ASEAN人口の40%以上はイスラム教徒(ムスリム)である

2015年12月31日にASEAN経済共同体(AEC)が発足しました。これによりASEAN域内の関税の撤廃、ヒト、モノ、サービスなどが国境というこれまでの概念を超えて、広域経済化しました。

この背景には、中国の経済の肥大化がひとつの要因とされてきました。ASEAN加盟各国はそれぞれでは小国です。経済統合という大型市場化することで、隣接する中国への経済的、そして軍事的な驚異に対する競争力を高めることが、AEC誕生によって求められることでもあります。

※ASEAN加盟国(=インドネシア、フィリピン、ベトナム、タイ、ミャンマー、マレーシア、カンボジア、ラオス、シンガポール、ブルネイの10ヵ国)

ASEAN経済共同体は、10ヵ国がさらなる経済発展のために地域統合を進めて、東南アジアが1つの大きい市場(欧州連合のように)になる事を目指しています。しかしながら、一口にASEANと言っても、10ヵ国の国土面積や人口、民族、宗教、政治体制は多種多様であり、一括りにする事はできません。

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