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Ninja650

 お金を払って怒られに行くなら若いうちがいいなと思って教習所へ行き大型二輪免許をとりました。教官がバイク好きな方で楽しく乗れたなと思います。レースが好きな方で阿部典史さんの事故を寂しそうに話していました。阿部さんのバイク事故があったのは私が小学生くらいの時なので、当時は名前も知りませんでした。バイクは大きさに関わらず死角に入ってしまうと立場が弱い。そういう怖さが公道を走るということにはあるなと感じます。
 高速教習は実走ができないのでモニターと睨めっこですが、感覚が全く違いますよね。教官もモニターは嫌いで早々と切り上げて残り時間はバイクの話でした。
 「Honda Dreamに新型のAfrica Twinがあるから跨らせてもらったんだけど、足が届かなくて諦めたよ。」
ぼくも体格が変わらないくらいだったのでAfrica Twinは乗れないと思います。いろいろと他のバイクを知るきっかけにもなりました。

 バイクが好きな人は「次は、あれ乗りたいな」と心変わりがある方だと思います。1台をずっと乗り続ける人の方が少ないかもしれません。スポーティーなバイクに乗りたいなと思って選んだのがNinja650です。2気筒で発進は、ちょっと飛び出しぎみ。そして走りだすと加速が強い。あっという間に後続車が小さくなっていきます。トコトコというエンジン音も悪くないです。大型バイクの中では割と乗りやすい方ではないでしょうか。とはいえ気軽に乗れるわけでもなく小道に入っていくのは難しいです。バイクは大きくなるにつれて小回りが難しくなっていきます。そこはライダーの腕もありますが。私は、なるべく広い道を走るようにしていました。
 停める場所も気を遣います。なるべく平坦で広い場所がいいです。一度だけ倒してしまったことがあるのですが、割とガタガタのアスファルトで建物の裏側の狭いスペースでした。やっぱり大型のバイクは広い駐車スペースに堂々と停めるのがいいと思います。日陰なら最高です。
 14年式で中古で70万円ほどでした。shadow400を下取りに出して60万円くらいで購入したと思います。マフラーは純正です。バイザーとサイドミラー、ホイールとサスペンションは前のオーナーさんがカスタムしたものです。特にOHLINSのサスペンションとホイールの黄色いラインが気に入ってました。前のオーナーさんは趣味のいい方だなと思います。

 この相棒とは長く付き合っていきたいと思っていましたが、父親が倒れたことをきっかけに手放すことになりました。ちょうど転職したばかりの時期で職場へ通い病院へ通い家のことをしてという生活で車検を受けに行く余裕がなく売ることにしました。意外と決めるのは早かったですが、軽トラックに乗って相棒が去っていくのは寂しかったです。

 フルカウルもカッコいいんだよと教えてくれた相棒です。街でNinjaを見かけると、やっぱりフルカウルっていいなと思います。

 
  
 

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