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2021年9月版 PMPにAbove Targetで1発合格する方法

まえがき

2021年9月にPMP(Project Management Professional)をAbove Targetで1発合格しました。この記事では、最新の試験動向を共有しつつ、私の勉強方法を共有したいと思います。出願に関しては他の方の情報を参考にしてください。

最新のPMP試験動向(2021年9月)

現在、PMP試験は大きな過渡期を迎えています。試験内容はアジャイル関連の問題が7割程度を占めています。厄介なことに、アジャイルが増えたからといって、既存のPMBOK知識エリアをおろそかにできない事です。なぜならば、アジャイル問題のほとんどがハイブリッド、つまり予測型+アジャイルのシチュエーション問題だからです。今までのPMBOKの知識エリアを知ったうえでないと解けません。去年までは、6版をしっかりと勉強し、既存の問題集を解けば、ある程度合格できたと思いますが、もう通用しないと思います。

受験勉強を通してこれから受験される方に知っておいてほしいことは、現状の過渡期において、日本語で出版されている教科書や問題集、全てが古いです(PMBOKガイド、アジャイル実務ガイド除く)。一切役に立ちません。虎のなんちゃらとか、パーフェクトなんちゃらとか、捨ててください。使ったら落ちます。Udemy等の"日本人"が作っているオンライン講座も、古いか、内容が浅すぎて使えません。
そもそもPMP自体がアメリカの団体の試験です。最新情報が日本語で正しく広まるまでに、かなりタイムラグがある印象です。英語がわかる方は、ぜひ英語で情報収集するといいでしょう。私自身、様々な情報や教科書を実際に試してみた結果、4つ(2冊+2オンライン講座)で十分という、シンプルな結論に至ったと思います。私の情報が、これからPMPを受験する方の助けになれば幸いです。

教科書

1.PMBOKガイド6版
2.アジャイル実務ガイド

以上!
いろいろな教材を使ってみたのですが、正直この2冊を超える教科書はありません

PMBOKガイドを初めて読まれる方は、そのボリュームに圧倒されると思いますが、心を強く持って読みましょう。他の教材に逃げたくなりますが、最終的にはPMBOKガイドに戻ってくることになります、なぜならば、市販の教科書は、全てPMBOKガイドをかいつまんでいるだけです。どうしても最初からPMBOKガイドを読むことが難しいという方は、他の教材を使ってもいいでしょう。ただし、必ずPMBOKガイドに戻って来てください。PMP試験では、PMBOKガイドの片隅に載っているような知識が必要になる場面がt多々あります。

PMBOKガイドで重要なことは、ITTOのフル暗記ではなく、ワークフローの流れを理解する事です。各プロセスが何をしているのか?なぜ必要なのか?流れを徹底的に理解することが大事です。私の場合は、まずは49プロセスだけ暗記しました。最初はプロジェクト憲章の作成で、次がステイクホルダーの特定で・・・、といった具合です。49プロセスの暗記が出来たら、そのプロセスが何をしているのか、自分の経験と紐づけしていきます。各プロセスの依存関係も必ず確認してください。ある程度、プロセスが理解できるようなったら、重要なITTOを覚えていきました。プロセスフローが理解できていれば、必要なITTOは、ある程度想像できるようになっているはずです。逆を言うと、ITTOが想像できない場合は、まだまだプロセスフローの理解が十分ではありません。本当に大事な事なので、もう一度言わせてください、プロセスフローの完璧な理解が求められます

アジャイル実務ガイドは100ページちょっとなので、3週ぐらい読めば問題ないと思いますが、注意があります。PMPのアジャイル問題は、特定のアジャイル手法に偏った問題ではありません。スクラムやカンバン、XP、クリスタル等、幅広く出題されます。もしあなたがスクラムマスターを持っていたとしても、アジャイル実務ガイドは読み込む必要があります。

問題集

1. PMI Authorized Online PMP Practice Exam (PMI認定オンライン問題集)
2. Udemy: PMP Practice Test Exam 2021-PMBOK6, Tridib Roy氏

皆さん、PMIがオフィシャルページ上で、公認オンライン問題集を提供している事に気づいていますでしょうか? "PMI Authorized Online PMP Practice Exam"と言います。PMIオフィシャルページから購入できます。公式認定なので、当然ではありますが、難易度や問題文の言い回し、出題範囲が本番試験に一番近いと思います。
注意としては英語のみです。翻訳ソフトを使用して時間をかけてでも、こちらを解くことをお勧めします。

公認オンライン問題集は、正直解説がぶっきらぼうなところがあり、不親切です。本番に近い試験を体験する意味ではいいのですが、もっと基本的な知識を増強するために、Tridib Roy氏がUdemyで公開している" PMP Practice Test Exam 2021-PMBOK6"をお勧めします。この問題集のいいところは、とにかく解説が丁寧で、一問一問PMBOKガイドと紐づけまでしてくれています。しっかりと解答を読めば、基礎知識は問題なくクリアできます。Udemyのセール時期に買えば1000円程度です。Chromeのページ翻訳機能を使えば、日本語で受講可能です。ただし、日本語訳に多少難ありです(まぁ、本番の日本語訳の精度もあれなので、いい練習になるでしょう)。

問題集の解き方

問題集の最初の1週目は、必ず間違えた問題のプロセスと前後のプロセス、ITTOをPMBOKガイドを利用して、一つ一つ確認してください。そうすることで、各プロセスの流れと依存関係が頭に入っていきます。めちゃくちゃ時間かかりますが、必ずやってください。

試験を受けるタイミング

私は上記問題集が8-9割とれるようになったタイミングで受験しました。正直、もっと早く受けても合格したと思います。7割ぐらいの正答率になったら受けてもいいかも。

試験について

PMP試験は3パートに分かれており、1パート60問です。各パートが終わると10分休憩を取ることが可能です。次のパートに進んでしまうと、過去パートの見直しが出来ない仕様です。各パートごとに、しっかりと見直しをしましょう。本当に大事なテクニックを共有します。特にパート1は緊張やシチュエーション問題の読み込みで時間を使いがちです。1問1分で解き、わからない場合は、さっさとマークを付けて次の問題に進みましょう。本当に本当に本当に本当に大事な事なので、あと100回ぐらい言いたいのですが、わからない場合は、気にせずマークを付けて次の問題に進んでください!各問題、時間厳守です!

問題を解く際は、自分がどのプロセスにいるか、イメージすることが非常に大事です。一見すると全て回答が正しそうに見えますが、問題が何のプロセスを問うているのかが理解できれば、答えは絞ることが出来ます。

どうしても回答が分からないときは、各回答を消去法で消していってください。よりプロアクティブ(積極的な行動)な選択肢が正解になっているパターンが多いです。例えば、問題が発生した際に、まず最初に上司にエスカレーションする系の回答は、ほぼ不正解です。PMとして、まずは自ら動きましょうという姿勢が重要なようです。

合否については、最後のパートを提出したら、すぐに表示されます。帰り際にも、テストセンターの受付の方から、どのぐらいの出来だったのか紙1枚もらえます。

まとめ

使用する教材は4つでいい。
1.  PMBOKガイド6版
2. アジャイル実務ガイド
3. PMI Authorized Online PMP Practice Exam
4. Udemy: PMP Practice Test Exam 2021-PMBOK6, Tridib Roy氏

日本語の市販の教材は使えない。
本番では1問1分を厳守!、分からない問題はマークを付けて後回し。
分からない問題は、消去法でつぶしこむ。プロアクティブな選択肢が○。

これから受験される方、頑張って下さい!

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