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経験を編む(卒業文集)

(注1)A先生、B先生は6年間のうちそれぞれ3年間、2年間担任としてたくさん可愛がってもらった先生。
(注2)文集の内容が思いつかずTwitterで文集に入れる単語を募ったところ以下の5単語が集まった。実質5時間くらいでこの5個を入れて書きあげた。
・イギリス経験論
・海老
・フィヨルド
・ぽま
・お歌

イギリス経験論では、人間ははじめ白紙の状態(タブラ・ラサ)であると説いた。入学当初の我々はまさに白紙であった。一癖も二癖もある教師陣に翻弄され、伝統の重みだけ残っているよくわからん行事の数々。気づけば我々もその伝統をありありと踏襲していた。
私はこの6年間、学内外含め様々な体験をできた。将棋やミリオンダウト、お歌など様々な趣味に手を出したり、様々な集まりに参加し交友関係を広げたりするなど、若い大切な6年間を思う存分有意義に過ごすことが出来た。(有意義に過ごしすぎて担任のA先生、B先生には大変ご迷惑をおかけしました。ありがとうございました)
この6年間、たとえば1人で熊本や大阪に遊びに行ったし、たとえば趣味に傾倒しすぎて酷い成績をとって先生に"可愛がられた"し、たとえば東京中の美味しいものを探して連日外を遊び回ったり。親と喧嘩して帰らず野宿した日もあったし、人の巡り合わせで国会議事堂でスピーチをしたこともあった。ありがたいことにこの6年間の密度は平均よりだいぶ濃かった気がする。もともと人運にだけは恵まれていたので、結構な量の鯛を釣ったと思う。ちっちゃい海老で。前述の通り先生にかけた多大なる迷惑と周りの人間の温かさによって、"刺々しい身勝手なガキ"は、"風変わりでマイペースな学生"くらいには丸くなった。人一倍趣味が多い私は、人とのコミュニケーションが得意なことも相まって色々な方向に羽を伸ばせた。好きな分野についての知識はかなり付けられたし、将棋やミリオンダウト、ポーカー、麻雀、クリプティッド等といった頭を使う系の趣味、ギターやライブ観戦など音楽の趣味、手品も部活で相当やったし、たこやきとイタリアンに没頭して今なお現在形でかなり勉強している。思い返しても色々なことにたくさんの熱を注いだなと我ながらその若さが恋しい。もしその熱を全て勉強に注いでいたら...と思うと震えが止まらない。これは強がりじゃないです。決して。たぶん
開成高校はおかしな学校である。同時に理にかなった学校である。白紙な私に様々な色を与えてくれたこの学校の色を忘れないようにしつつ、まだまだ多い白紙部分に、様々な色を入れていきたい。海外なんか行ってみたい。開成生なんだかんだ海外経験みんなあって羨ましい。オーストラリアのグレードバリアリーフとかノルウェーのフィヨルドとか見たい。これからも色んなことやってみようと思います。自分、なんだかんだで卒業おめでとう。ぽま!

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