2019年1月


深夜、いや早朝5時。

正月三が日が終わって昼夜逆転なんてレベルじゃないくらいだらけにだらけた。
好きな時間に好きなもの見て好きなもの食って好きに寝て好きに起きる。立場が立場だったら真っ先に銃殺されてもおかしくないんじゃねえかってくらい何一つやんなかった年末年始。死ぬほど休んだ。

画像1こんぐらい休んだ

思えば1年前はボールドマーカーっていう超絶期間限定バンドを突貫オブ突貫で仕上げて(仕上がってない)ライブし終わった後、心に誓った事がある。年末年始は今後一切何もやんねえぞ、今日は何にもする事ねえぞ。Switchを付けようぜ(ボールドマーカーのテーマより抜粋)

ただやはり正月三ヶ日まるまる爆裂スーパーストップ&チルかますと脳の機能が半分くらい死んだんじゃねえかって錯覚するくらい頭がボヤァ〜〜ってなって結局今日も布団でYouTubeなど見るかなんてゴミクズの極みみたいになってしまう故、2019年のおさらいを書き綴る事によって創作活動のリハビリとする事にした。

「賞金2万円を獲得するためにあらゆる手段を取る様を見に来てください!」ってThe Dragsひかるくんが1/4の年始イベント唯一俺を誘ってくれたけどごめん。これを書き上げるまでは家から出てはならないって今決めた。1人布袋メドレーみたかった。

2019年は34歳児の僕にとってマジで1番爆裂炸裂の天変地異、万年最下位の死にたい気持ちのまましみったれた部屋でシコシコと書き綴ったラクガキ、構想、歌詞、感想、あらゆるゲーム、音楽、好きなもの、スケジュール体力完全無視のライブ日程、今まで無駄足ではないかと思い込んでた回り道、それら全部ガッチャンコガッチリギチギチに組み合わさってしまった。

なので忘年なんてさらさらする気にもならず、あらゆる忘年会のお誘いを断った。いやウソ誰1人からもお声かからなかった。それでいい。苫小牧でも函館でも札幌でも八王子でもない、俺は長万部で生きてる。長万部にシーンがあったら?いや無くていいよ正直。それでいい。
そんなドロドロの怨念的な塊、楽しげにしてるがそれはハチャメチャな破滅思考の裏返し。北海道長万部町のRASTERです。

[2019年1月 GEZAN北海道ツアー]
いきなり話は2018年の11月に遡る。今金町で毎年開催されている24時間キャンプ&ライブというイベントがあって、僕は毎年それに参加、前年までは以前やってたバンドで参加してたんだけどあえなく解散となったので、そこから始めたRASTERというソロプロジェクトにて出演。

そら打ち込みでやってりゃバンドの生音には勝てませんよねっていうのは分かっていたのでお客さんの反応はそこそこ。まあこんなもんよね、こんなもんでステージ立つ側で良いよねなんてぬる〜くゆる〜く考えてた。ずっとそのままで今後やって行くと思ってた。

その今金での出演がきっかけかは分からないけど、11月に今金町のイケダセイヤ氏から連絡が入る。それまでは面識もなく、東京の方で何か大きな音楽関係の仕事をしていたけど実家のお寺を継ぐために帰って来てるくらいの情報しか無かった感じで。

連絡いただいて今金の八千代というお店で待ち合わせ。初めましての挨拶からお互いの自己紹介を進めていくうちに、このセイヤさんがとんでもない仕事をしていた方だと知る。あまり公表してなくて今後も言うつもりはないけれど、僕自身もちょっとした事に携わらせてもらってて、その事を知ってセイヤさんからご連絡いただいたと。

んでさっきから何のために会ったんだ?って読んでる人は思うかもだけど別に自分の記録の為にやってるんで、すみませんの。
でもこの日の出会いがきっかけで僕の2019年はスーパー爆裂激動な一年になる。たっぷりと後述します。

本題に入る。セイヤさんの口からとんでもない内容が。

「1月にNOT WONKとGEZANのライブを函館で計画していまして、ぜひご協力頂けませんか?」と。

まって。NOT WONKとGEZAN

いや俺ね、ホントに道南にNOT WONKはもちろん、色んな苫小牧や札幌の最高なバンド呼ぶ為にRASTERっての始めたんですよ。なんか長万部にいるライブ好きのおじさん?が呼ぶじゃなくてちゃんと演者として対等でありたいと思って。それが?1月に?もうこの話いただいた時点でRASTERやめても良いんじゃねえかって思ったもんマジで。

セイヤさんの前職の絡みでキリキリヴィラ安孫子さんと連携して北海道ツアーのサポートが出来る人を探してて、長万部の赤塚くん(あ、僕の本名す。赤塚って言います。うす。)が適任じゃないかって事でありがたい事にお声がけいただいた訳です。いや、やる以外の選択肢ないしょ?

話聞いたら、なかなかタイトな日程で、札幌、函館、苫小牧、札幌と四連チャン。その間運転は NOT WONK加藤くんがするとか。あぁ、これはもう長距離運転で飛び回りまくってる俺の出番だなと確信して、セイヤさん俺この北海道にGEZAN来てる期間ずっと運転手しますよって名乗り出た。仕事の日程とかも全部無視して。頭おかしいのかな。

対バンうんぬんとかまず置いといて、こんな風に手伝いだけでも関われる機会まず無いし、タイトな連発ライブ日程で加藤くんにずっと運転手やらせるわけにはいかん思って。

そこに関われるのなら俺はもうホント前職の経験とかも全開で生かせるやんヒャッホィな気持ちで運転手名乗り出ました。たぶん、セイヤさん函館の対バン誰が良いか紹介して欲しいくらいに思ってたのかな。やりすぎたかな

当日の大変さや体力とかまで考えが至らないバカってのはこういう時躊躇しないから本当に役に立つ。あとはもうやるしかねーもんな。低学歴で良かった。

画像2

そんなこんなんで画像の様にあっちゅーまに対バンも決定。
セイヤさんと二人でしこたまチケット手作りしたのも楽しかった。
このポスター、GEZANのドラムロスカルくんがデザインしたそうで。

函館場所はMISHIROが決まったのがマジで嬉しくてテンション上がり狂った。堀木光太郎くんが決まったのもセイヤさんの選出による。マジでバッチリだと思った。

で、最後のひと枠何かいいバンドいませんか?という事でスーパーゴリッゴリに推し狂ったのが函館のヒーロー我らがBLAST。ここでBLAST出なくてどうする!って感じでセイヤさんにライブ動画送ったら5分後に「僕がずっと探してたバンドです!バッチリです!」って上がってくれてホント嬉しかったなぁ。BLASTに連絡したら「ぜひ出たいです!!」って即答でした。最高。

札幌カウンターアクションでGEZANの皆さんと合流。MAPPYのこーへーマンがオススメしてくれて聴き始めたNEVER END ROLL。ホント何回聴いたか分からんくらい大好きなアルバムだったので久々に持つ畏怖の念から現れる躊躇。目の前にマヒトくんタカくんカルロスくんロスカルくんがいる。ウソやんって感じで。

でも本当に4人ともビックリするくらいフランクに、とても自然体によろしくお願いしますー!っつって握手してくれた。もう本当に大阪の話しやすい兄ちゃんたち。みんな年下だけど。
合流するまでどんな人が来るんだろう、話にくかったらやだなとか、みんな赤塚さんって呼んでるから、赤塚さんはもしかしたら女性説まで出たらしい。ゴリッゴリのオッサンである自分が申し訳ない気持ちになる。

運転手として一緒に回ったのは一瞬だった。年始から何てことさせてもらってるんだろうって自分でも思ったよね。

苫小牧からNOT WONKチームと分乗して函館に向かう道中。マヒトくんは後部座席でグッスリと眠り、助手席の加藤くんと一緒にergs!をひたすら聴きながら南下した。馴染みがあり過ぎる苫小牧→函館の道のり。そこにそんでもねえバンドマンが乗ってるという事実。現地到着後マヒトくんが「運転が心地よくて不眠気味だった自分でもグッスリ眠れてとても良かった」と言ってくれて役立てて良かったと心底思った。

函館のMISHIROをリハから見る。現ARARAの店長かとぺのアドバイスにより生まれ変わったかのような演奏。リハから号泣してしまった。
本番が始まる。演奏はホントどのバンドも完全に素晴らしかったんだけど、CLUB COCOAにすげえ人達がいるっていうピンとした雰囲気に包まれて、お客さんまでみんな緊張している感じ。
そんな中キムさんが「いやあ大丈夫BLASTはぜってぇブレねえから!」と言ってステージでいつもの爆裂ステージ。何一つブレてない。お客さんたちも手叩いて爆笑。さすがKEN BANDとの2マンの際にもを歌い切っただけある。
完全に持ってった。
この日来ていたキリキリヴィラの与田さんもBLASTを絶賛。打ち上げではヤングパンチの話でBLASTとしこたま盛り上がってた。

GEZANもNOT WONKもちょっといつもと違う雰囲気のMCだったなぁと思い、帰りの車中で聞いてみたら、みんな初めてライブを観るみたいな感じで、ホント可愛いなぁって感じがしたんで~という事を聞いた。
こういう事があるから同じバンドでも地域によって全く違う内容になるから本当に面白い。

画像3

画像4

画像5

翌日は苫小牧ELLCUBE。この日からLEARNERSが合流、そして苫小牧代表のBANGLANGの4バンド。
BANGLANGホントに進化を続けてて今じゃもう別バンドになってるぐらいの楽曲の狂いっぷり。あんな年下がいるってだけで自分の才能の無さを改めて思い知る。ワシゃ別ベクトルでかますしかない。

苫小牧ではドリンカーのみほこさんが近場で食えるスープカレーを教えてくれたり、FREEKICKゆうきさんが一番強烈な乾燥機があるコインランドリーとか教えてくれてホーム感満載。安心感しかある。

GEZAN一行とスープカレーを食ってELLCUBEに戻る時、マヒトくんが「ホントこの街、やばいっすねえ」と言い始めて。何年も通い続けて当たり前になり過ぎた苫小牧の景色なので全く気付かなかったけど、駅前にあんなデカい煙突があって煙がモクモク出てるなんて見た事ないと。ああ、なるほどなと思った。

その日のライブでGEZANはそんな苫小牧の景色を見て久々にやりたくなった曲があるとMCで述べ、始めたのがNEVER END ROLL収録の"待夢"そしてラスト付近では"Absolutely Imagination"函館とは全く違うセットリストで完全に身震いした。

トリのNOT WONKも終始宇宙遊泳。アンコールでは僕がNOT WONKで一番好きな"Worthwhile"やってくれて正直涙ぐんだ。

苫小牧が宿泊地だったので打ち上げ後、体調がすぐれないマヒトくんは宿に戻り、カルロスくん、タカくん、ロスカルくんと僕の4人で近所のラーメン屋でシメに入る。運転ずっとしてくれてたから今日は赤塚さん飲みましょうっつってくれたのマジで嬉しかったなぁ。VANDALSの名盤はどれだ的な話まで出来て、良かった通じる音楽の話がある!と安心しきったものです。

宿に戻ったらあらかじめギターやベースを部屋に入れておいた(冷えてネック反らないように&万が一盗難あった時一番守んなきゃいけないもの)んだけど、そのお礼をしてない!と思いだしたのか風呂入る前の全裸のカルロスくんが股間押さえて「竿入れといてくれたんすね!ありがとうございます!」なんてお礼言いに来てくれたんだけど「自分の竿隠しながら竿のお礼言いに来なくても良いじゃないですか!」って言っちゃった。それ聞いてたロスカルくん「メッチャ面白いっすね…悔しいぐらい面白いっす...」って言ってくれた。
心の中で小さくガッツポーズした。

あっという間に最終日の札幌。札幌moleの大きさ、お客さんの只者じゃない感じなど相まって今までで一番張り詰めたような空気感。そんな中でも出演の3バンドは自分たちに与えられた遊び場かのように自由に力強く一寸の迷いもなく圧倒的なステージを魅せる。
GEZANの”BODY ODD”では一曲の中で札幌のバンドマンやボーカルが入れ代わり立ち代わり叫び狂う。感情を揺さぶられるような叙情的な曲以外にもハードコアの激情を帯びた曲もGEZAN流に鳴らすので本当にこのバンドはいくら聴いても底が見えない。脳の中はどうなっているんだろう。

そんな寸分の狂いもないステージ。もう同じ人間とは思えないようなそんなライブだったけど、ステージを降りるとホントに気の良い大阪の兄ちゃんたち。本当に物凄く素晴らしい時間を共有できたと思う。

いまだに後悔しているのは「赤塚さんから見てGEZANってどのバンドに似てるって思いますか?」ってマヒトくんが質問してくれたんだけど、それに対して答えられなかった事。「逆に今までどんなカルチャー歩んで来たらああいう楽曲生み出せるんですか?」って質問に質問で返してしまった。最悪。

「まぁ...色々見てきたものごちゃ混ぜにしてますからねぇ」なんて言ってくれたんだけど、ホントちゃんとした答え出せなくて申し訳ないなあと思ってしまった。
今聞かれたら、2000年代のカルチャーを織り交ぜて楽曲にしたエクストリームな たま じゃないかって思ってる。違うかなぁ。

北海道最後のライブで、最後にやった曲"END ROLL"は勝手ながら俺のためにやってくれたと思い込んでる。NEVER END ROLLメチャクチャ聞き込んだって何度も伝えたので。

「エンドロールに名前が無かった だから僕ら旅を続けなくちゃ」

画像6

新千歳空港へ4人を送る。前日の晩苫小牧でレンタカーを返す際、加藤くんカルロスくんと抱き合ってまた絶対一緒に周ろうぜと約束した。その時は微力ながらこの僕も。なんて本気で思ってる。

夜眠れないマヒトくんが俺の運転で眠れるなら、どこまででも運転しますよ!って言ったら笑ってくれたんだけど、これも本気で思ってる。

スタートダッシュがあまりにも濃すぎた。ああ、最高だった。

1月のトピックは他にもまだまだあるんだけどGEZANとのツアーはちゃんといつか書き記そうと思ってたのでこの長さに。2‐12月はも少しボリューム抑えよ。

ここまで書いて心に誓った。2020年は毎月ちゃんと書こう。
じゃないと死んじゃう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?