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「平行四辺形」つまみの攻略

 本記事ではSDVXの譜面に度々登場する、「平行四辺形」つまみの攻略方法について記述します。全体的な流れとしまして、平行四辺形つまみの特徴について述べ、攻略するためのメソッドを紹介し、最後に具体例を上げながら後述のメソッドを用いた攻略のやり方をいくつか説明します。この記事を読むプレーヤー皆様のつまみ認識の向上にお役立ていただけますと幸いです。


「平行四辺形」つまみの特徴

 本記事では下記譜面画像のようなつまみ配置を便宜上、平行四辺形つまみと呼称します。見た目が平行四辺形に見えるものがそれであると認識してください。


405nm(Shu※mix) (MXM)
  • 直角部分が必ず内回し、又は外回し

  • 直線部分は必ず左右同方向

  • どちらか一方は必ず直角入力後にその逆方向へ直線を入力する

 まず1つ目の特徴として、直角は左右とも同じタイミングで入力します。平行四辺形つまみにおいて、片方だけ直角になる事はありません。また、その直角は必ず内回し、外回しのパターンしかありません。(始点と終点はその限りではない)


内外内外内

 次に2つ目の特徴として、直線部分は両方とも同方向になります。先程貼ったつまみ配置は右から左に入力する直線つまみになっています。この記事ではそのような配置を「左流し型」に分類して呼称します。逆の場合は「右流し型」になります。

左右両方とも左側に流れている

 最後の特徴として、片側のつまみは直角と逆方向に直線を入力します。ちなみに筆者は直角直後の直線配置が左右で逆になるつまみ配置のことを「切り返し」と呼称しています。いわゆる「Z型」つまみのことです。


鋭角側が切り返し直角

 以上の特徴は次項目の攻略メソッドにおいて前提となる知識でありながらその攻略の糸口になります。次項目を読む前に上記の内容を全て理解していただけますと幸いです。


攻略メソッド


 それでは最重要項目、攻略メソッドについて紹介いたします。

  1. 流す方向を確認する

  2. その方向と逆側の辺のつまみを認識する

 これだけです。平行四辺形つまみはかなり単純な認識とその操作で解決する事ができます。それでは詳しく解説していきます。

1.について

 流す方向を確認する、とは「左流し型」なのか「右流し型」なのかを判断するという事になります。


全体が右から左に流れている


 ここでも先程掲載したつまみ配置を用いて解説します。こちらは先述の通り、左流し型になります。この〇流し型をなぜ意識するかというと、全体的なつまみの回す方向と一致するからです。

 この配置の直角部分を黒く塗って確認してみましょう。


直角以外は必ず左回し

 両方とも基本的にはずっと左に回し続ける配置である、という事が確認できました。つまり、全体の8~9割は左に回し続けるつまみという事になります。

 これを判断する事ができれば、後はここに直角の入力を足すだけになります。

2.について

 「その方向と逆側の辺」という説明が少々難解でしたので詳しく解説します。これは、「結局平行四辺形つまみはどこを見て回せばいいの?」という問いの答えになります。下記の画像をご覧ください。


左流し型なので右側の辺に注目

 この黄色で囲った部分が実際に意識して認識するつまみになります。この部分が「流す方向と逆側の辺」になります。このつまみ配置は「左流し型」なので、平行四辺形の右側の辺に注目します。

 なぜこの辺に注目するのかというと、この辺におけるつまみ配置が必ず切り返しつまみになるからです。この事実には例外がありません。配置の特性上、当たり前の事だとお気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、意外にもこの事実は重要になります。

 これには、切り返しをしない方のつまみはいわゆる回しっぱなしの入力で問題ない為、特別意識をする必要がない、という理由及び利点があります。つまみの処理で筆者が需要だと考えている事は、認識情報を減らして簡易処理化する事です。入力が切り替わるつまみとそうでないつまみでは、圧倒的に前者へ意識を注ぐ事が重要になります。

 では、下記の画像をご覧ください。


順に「青赤青赤」のZ型つまみの連続

 この部分だけ抽出してみると、平行四辺形は連続Z型つまみの応用配置である事が確認できるかと思います。これにより、どこがZ型かさえ認識出来てしまえばあとはそれに直線の入力を足すだけになります。重要な事なので改めて太字で記します。

「平行四辺形」つまみは、Z型つまみの連続入力+全体を流す直線の入力
 認識は流す方向と逆側の辺

 ここまで読んでいただいて、平行四辺形つまみがかなり単純な入力で解決出来そうと感じていただけますと幸いです。

  最後に、このメソッドによる攻略方法の特筆すべき利点について言及します。

 それは、この攻略メソッドには例外が存在しないということです。つまり、どの譜面であっても平行四辺形つまみは同様の方法で攻略が可能であるということです。

 次項目では様々な曲で登場する平行四辺形つまみに対して上述のやり方の範囲内での攻略を記述します。

実際の攻略例

 先日、この記事を書くにあたってフォロワーの皆様に平行四辺形つまみが登場する譜面を募集しました。その中からいくつかピックアップして、上述したメソッドによる攻略の手引きをしたいと思います。

1.#EmoCloche (MXM)


右流し型平行四辺形

 右流し型なので左側の辺に注目する


ピンクは全体の流す方向

 順番に、赤青赤の順にZ型つまみの連続入力
全体的に右側に回し、左側の辺を認識しながらZを回す

2.Lord=Crossight (EXH)


順番に、左流し、右流し、左流し

 まずは全体の流す方向を確認


左流しは青から、右流しは赤からZ型

 終点は毎回内回し
ここは流す方向が平行四辺形ひとつにつき変わるため認識の視点をそれぞれ切り替える必要がある。


後半は直線が片方残るだけでなく、赤青も逆転しているため注意

 攻略のやり方は上記の逆になる。

3.Chronomia (MXM)


範囲が大きいが左流し型

 始点と終点のそれぞれ手前と後が直線になっているので注意


順番に赤青赤青がZ型つまみ

 全体を左に流しつつ、右側の辺を認識しながらZ型を回す

4.Preserved Valkyria (GRV)


この譜面に限って言えば4拍目の部分は両外両内回しで処理可能

 形がかなり細長いが、これも平行四辺形つまみである。これとかなり似てるつまみがセイレーン ~悲愴の竪琴~(MXM)の75小節目にも登場する。


左流し型、青赤の順でZ型

 こちらも同様に右流し型なので左側の辺を注目する。
全体を右に流し、青赤の順番にZ型つまみを認識して入力する。

 便宜上今までの配置を基礎配置と呼称する。この基礎型平行四辺形はほかにも

  • あいあむなんばーわんパトラちゃん様(MXM) 94小節目

  • 緋色月下、狂咲ノ絶 (nayuta 2017 ver) 73 77 81小節目

等にも登場する。これらは見た目がすこし曲線になっているが、本質的な攻略は同様である。


右流し、赤青の順にZ型


形は曲線になっているが、本質的には平行四辺形と同等

5.セイシュンライナー (MXM)

 ここからは平行四辺形つまみ配置の応用になる。しかしながら、攻略方法は一定であり、認識に慣れれば応用配置のほうが入力が容易な譜面もある。


平行四辺形が3つ合体している

 こういった平行四辺形が合体しているタイプのものも数多く存在する。しかし、この攻略メソッドはこれを例外とせず、一定のやり方で攻略可能。


全体を流す方向が変わっているが、Z型は必ず青になる

 全体を流す方向は順番に左右左となっている。しかし、それぞれ逆側の辺に注目すると、毎回青がZ型つまみになっていて、赤は直線のように回して問題ない。
 ここも同様に全体の流れる方向を見据えながら逆側の辺になる青つまみを認識して入力する。

流す方向が変わる合体型平行四辺形つまみは、Z型つまみの色が切り替わらないという特徴がある。次の譜面も同様である。

6.METATRON (MXM)


今回は後半の部分を参照

 こちらは平行四辺形が6つ合体している。
しかし、全体の流す方向が変わる合体型平行四辺形なので、Z型つまみの色が反転しない。


全体の流す方向だけ見据えつつ、青つまみのみを認識して入力

 ここでは青が毎回Z型つまみになっている。赤つまみはなるべく認識せず、青つまみにのみ注目して入力する。

 こうした応用型(合体型)平行四辺形つまみはこれらの他にも

  • セイレーン ~悲愴の竪琴~ (MXM) 46 56小節

  • Quietus Ray (HVN) 43小節

  • akasha-assembly (EXH) 76小節

  • 逆月 (MXM) 134-135小節

などにも登場する。今回はこれら全ては取り上げず、読者様ご自身で攻略の練習として上記の譜面を考察していただければと思います。

7.NEO GRAVITY (EXH)

最後に基礎型と応用型が混在する総合型平行四辺形つまみを紹介してこの項目を閉じる。


前半は応用型、後半は基礎型の平行四辺形

 基礎型と応用型が混在しているが、今までの攻略メソッドの範囲内をフル活用しても処理可能。復習になるが、

  • 全体の流れを認識

  • その逆側の辺のつまみがZになるのでそれを意識して回す

この範囲を逸脱しない。それでは攻略画像を掲載する。


3回目までは青が、4回目は赤がZ型つまみ

全体の流れる方向は順番に左右左となる。
前半部分は青つまみがZ型になるので青を意識して入力。
後半の最後は基礎型になるので色が切り替わり、赤がZ型つまみになるので、意識を切り替えて回す。

 この譜面は少々難解であるが、攻略メソッドの範囲内で総合して考えることで対処することができる。1~6までの譜面で攻略に慣れてきた方は総合型の練習もしていただきたい。

 また、この総合型平行四辺形つまみはほかにも

  • 狂水一華 (MXM) 60-61小節

  • 冥天・ヘメロカリス (EXH) 42小節

にも登場する。NEO GRAVITY (EXH)よりも複雑な構造になっているため、この攻略メソッドの集大成になる。是非こちらにも挑戦していただきたい。


狂水一華


冥天・ヘメロカリス

特殊な例

 ここでは譜面の特性上、わざわざこの攻略メソッドを用いなくても処理できる平行四辺形つまみについていくつか解説します。

 いわゆる、簡略化が存在する譜面のことです。この簡略化は執筆時点(2023年5月3日)における判定で可能である簡略化であり、予告なく下記の簡略化は使用不可になる可能性があることをご了承ください。

1.ばらんが!!!! (MXM)


 全て内外回しのみで処理可能
直角の間は回さないことがコツ

2.Lunatic Sprinter (MXM)


 外回しで入り、8分間隔で回しても処理可能
コツは8分のタイミングを揃えること

3.Xroniàl Xéro



 前者は外内外内、後者は内外内外の入力で処理可能
符点のリズムになっているため、入力のタイミングに注意

さいごに

 本記事をここまで読んでいただき、ありがとうございます。「攻略メソッド」などと大層な言葉を使ってしまいましたが、平行四辺形つまみの勝率が低い人にとっては攻略の糸口になるのではないかと考え、本記事を執筆するにあたりました。筆者は昔からつまみが苦手で、平行四辺形つまみの勝率は特に低かったです。しかし、この攻略メソッドを確立して以来、平行四辺形つまみをほぼ外すことはなくなりました。

 個人的には自信をもってお伝えできる内容であると自負していますが、読者様すべてに最適なやり方であるとは考えていません。この記事はあくまで参考としてご使用ください。また、平行四辺形つまみの攻略について、読者様の確立した最適なやり方がある場合はぜひコメント欄で教えていただけると幸いです。

 一人でも多くの読者様がプレイング向上するための一助になることを願っています。この記事の内容にかかわらず、質問がある方はコメント欄および筆者のTwitterアカウントまでお問い合わせください。

 ご読了ありがとうございました。

参考

画像使用:譜面保管所

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