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ACP Young Physicians Committee “The Impact of IT on Medicine 2016”

米国内科学会 日本支部 若手医師部会で以下の講演会を開催致します。

近年、通信技術の発達は、より一層医療現場にインパクトを与えております。より大量の情報収集ならびにそれらを元にした解析・意思決定を含めて、むしろ医療現場の「外からの『熱い視線』」を感じることもしばしばです。

本邦でも、厚生労働省の遠隔診療に関する規制緩和に伴い、通信技術の発達が医療現場に与えるインパクトは(ポジティブなもの・ネガティブなもの含めて)より一層大きくなっていくものと想像されます。

今回は、実際にiPhoneアプリ開発に参画している血液内科医、ヘルスケアビジネスへの参入を表明しているIT企業の社員、医師のキャリア形成・生涯学習におけるインターネット応用を試みる家庭医療医の皆様から、それぞれの立場で”The impact”をお話し頂きます。

参加無料・事前登録不要です。ご興味がおありの方は是非ご参加下さい。

会期: 2016年2月27日(土曜日)15:00-18:00

会場: 東京大学医学部図書館 3階・333教室

開催場所: 東京大学医学部 医学部図書館 3階 333号室

〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1

https://goo.gl/maps/TuJ11ZyLNot


【プログラム】

総合司会 萩野 昇

14:30    開場、受付開始

15:00    Opening Remark 萩野 昇(10分)

15:15 – 16:00  講演1 (45分)

「がん診療におけるスマホアプリの活用」

津田 健司 (帝京大学ちば総合医療センター)

がん診療は高度・複雑化し、医師・患者ともにその全貌を捉えるのは困難である。我々は医師の負担軽減と患者の治療への理解向上を目的として、スマートフォンやタブレット等で使用できるアプリケーションを開発した。これらのアプリケーションは医療情報の在り方や臨床研究を大きく変えていく可能性を秘めている。その一部をご紹介したい

16:05 – 16:50  講演2 (45分)

「テクノロジが変えていく医療の未来」

橋口 剛 (某米国IT企業勤務)

近年、高品質で低価格なITインフラの普及や人工知能の進化により、これまで考えられなかった領域でテクノロジが活用されはじめている。例えば自動車の自動運転や人工知能へのビジネス現場への適用など、既存の業界そのものを大きく変質させるポテンシャルを持っている。医療においても例外ではなく、ICTを用いた遠隔医療やウェアラブル/IoT、人工知能を用いた診療など、テクノロジは医療分野を大きく変革していくだろう。

本セッションでは医療技術や医療経営、医療従事者の労働市場を大きく変えていく可能性のあるテクノロジトレンドについて紹介する。

16:55 – 17:40  講演3 (45分)

「Continuing professional developmentにおけるICTとSocial Network」

藤沼 康樹 (医療福祉生協連 家庭医療学開発センター長)

医師の生涯教育(Continuing professional development: CPD)は、その重要性にもかかわらず、医学教育の分野では実践研究が相対的に遅れている分野である。CPDは単に知識や技術のアップデートだけでなく、ヘルスシステム(施設や職場等)の改善や個人のモチベーションの維持や人間としての成長も含む、幅広い概念としてとらえるのが一般的である。そうした側面から、Portfolio基盤型学習が注目されている。今回、このCPDの基盤となる思想的基盤を再検討し、E-portfolioをクラウド型アウトライナーであるWorkflowyとSNSにより構築することで、あたらしいタイプのCPDのスタイルを試行したので報告したい。

18:30     閉場

いただいたサポートで麦茶とか飲みます。