Live House nanoってライブハウスが京都にはあります。
数日前にnanoのまーこおばちゃんから連絡があった。
7年前に描いたnanoの壁画が京都の条例により消さなければ営業停止になるとのこと。
「え?今更言ってくるの?」とまず正直に思い、それから自分で悲しいと思う前に「悲しいねん、ほんまに悲しいわぁ、ラスに悪いわぁ」と言ってくれるまーこおばちゃんに対してなんかもうこちらが申し訳なくて、無くなってもラスは大丈夫ですよと伝えました。
7年前
絵を描いていたのはちょうど7年まえの11月くらいから3月にかけて。
nanoを増設して壁が寂しいので描いて欲しいという依頼を受けた時、あそこまで大きな絵は初めてだったので嬉しくもなかなかにプレッシャーでドキドキした。
ちょうど京都に引っ越してきたタイミングで描きだすのが遅くなって11月くらいからざっくりとした下描きを描き出してそこから少しずつ仕上げていきました。
なんで冬に外で壁画描いてるねん!自分のスケジュールの組み方よ!と思いながら(笑)3月はnanoの周年月間なのでそれまでに仕上げるというスケジュール。まだ暖かい昼間の2.3時間描いて寒すぎて終了ということを繰り返し繰り返し進めていきました。
流石に2月は1週間くらい寒すぎて行かんかった気がする。
絵を描いている時間帯はイベントのリハーサルをやっている時間。描いているラスに話しかけてくれてそこから知り合ったのが、今のラスの制作場でもあり溜まり場でもあり、ショップのある「スタジオIZ」のムッティーでした。
ある日は近所の家のおばさんが話しかけてきてくれて、その時にそのおばちゃんも「殺風景やからなぁ、こういう絵があって嬉しい」そう言ってくれて手作りの芋飴をくれました。芋飴懐かしすぎ(そんな美味しくないのよねこれが、ごめんおばちゃん)
ただ、近隣の人もとても好印象でそうやって思ってもらえてるのはまーこおばちゃんやもぐらさんの努力や思いや配慮でもあるのだろうなぁ、すげーなぁってただただ純粋に感じたのを覚えてます。
ある時は小学生くらいの女の子が描いてるところをえらくじっくり見てくれてて「こういうことしたいの?」って聞いたら、
「いや、私はそういうのには興味ないです、塾行ってきます」
とあしらわれ心がざわざわしたものでした(苦笑)じゃあなんでそんな見ててん!
あの描いている数ヶ月、あの時のあの瞬間はラスだけのものでした。
それから7年間そこまでnanoには行かなくなっていて、それでも時々snsで突然上がってくる絵をバックに撮った写真を見てどきっ!として(笑)そうやってnanoに、nanoのあるあの場所の景色になっているのかなぁとか思ってた。
今回の突然の通達からその事についてのツイッターやSNSでの反応を見る度に、本当にあの絵はnanoのみんなにもnanoに行った人たち、nanoに出演した人たちに愛されているのだなぁと感じてなんだか正直いうと不思議な気持ち。
でもやっぱりそれもこれもnanoのまーこおばちゃんともぐらさん、スタッフ方の思いとかなんやろうなぁって思う。
そしてnanoは愛されているなぁと思う。ラスも愛してるよ!
ラスは「絵、消えても大丈夫ですよ」と伝えたのだけれど「食い下がるまで食い下がる!」と言ってくれているもぐらさんたちに対してなにか協力することがあればもちろんやろうと思っています。
このブログで何を言いたいのかは自分自身でもわからないのだけど、素直に思ったことを、そしてnano知らない人、友達にも少しでも気にしてもらえたらなぁと思ってます、もし協力できることがあればその時はぜひお願いします。
何かしらの情報はもぐらさんのツイッターの方がいいかも
最後に描きたての絵の写真を。
今より少しパッキパキの色。
読んでいただきありがとうございます。