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シティリーグS4優勝 アルセウスギラティナ解説(全文無料)



ご挨拶

 普段、山口県でポケモンカードを楽しんでいる伊藤と申します。

この度、4/23にカードキングダム山口県周南店で開催された、シティリーグS4にてアルセウスギラティナ(以下、アルギラ)を使用して優勝することができたため、構築や立ち回りについて紹介したいと思います!


”アルギラ”というデッキと個人的な環境考察

〇アルギラってどんなデッキ?
 アルセウスの特性"スターバース"を使用し、頂への雪道やジャッジマン・ナンジャモで相手の動きを妨害しつつ、高い火力を持つギラティナを育成し戦うデッキです。

〇環境考察
 僕は現環境のTier表を下記の通りに考えております。

Tier1.サーナイト、ルギア、
   ロストギラティナ、ロストバレット
Tier2.ミュウ、ミライドン
Tier3.アルセウスギラティナ、その他のデッキ

メタの対象になりづらく、全体的に「頂への雪道」の通りが良いということで、雪道を押し付けながら戦うアルギラの立ち位置は非常に良かったと思います。
それに加え、新弾の「スノーハザード・クレイバースト」で登場したディンルーexやパオジアンexに対しても、雪道を貼ったり空ピカを育成することで容易に対処できます。
 他にも、イキリンコexやミカルゲ、すごいつりざおやナンジャモといったアルギラに採用しやすいカードが多数収録されたため、以前のアルギラよりも柔軟な立ち回りが可能となりました。


デッキ解説

 続いて、当日使用したデッキリストと、
各カードの採用理由について解説します。

〇ポケモン
 アルセウスV-Vstar(4-3)
1試合2体は使うため4-3の採用。1ターン目にトリニティチャージ、もしくは手張りをしたいためVは4枚採用です。

 ギラティナV-Vstar(2-2)
280ダメージを出せる、デッキのエースポケモン。
使用しない対面もありますが、基本的に育てましょう。

 ビッパ-ビーダル(1-1)
置きドロソです。リファイン等も試しましたが、やはりベンチ狙撃されないビッパが偉すぎます。

 ミカルゲ(1)
ルギアに採用されるケースの多いネオラントとミュウに採用されるゲノセクトのメタとして採用しました。
あれば絶対に勝つというカードではないですが、少なからず相手の動きを抑制してくれるため、戦いやすくなるということで採用しました。

 そらをとぶピカチュウV-VMAX(1-1)
ルギアやロストバレット対面で優先的に育てたいです。
現環境、このポケモンの通りが非常に良いです。逃げエネが0なのもGood。

〇グッズ
 ネスト‐ハイパーボール(4-4)
序盤にポケモンを並べたい為4-4採用です。

 ポケモンいれかえ‐あなぬけのヒモ(1-1)
スターバースでどちらを使うか選べると強いため1-1の採用です。

 ポケギア3.0(2)
序盤は博士の研究やジャッジマンに、終盤はボスの指令やチェレンの気配りに触りやすくなります。安定感と決定力ともに底上げしてくれるカードです。

〇ポケモンのどうぐ
 ツールジャマー(1)
サーナイトに採用されるフワンテに対しての
メタカードとして採用しました。
アルセウスVstarに貼って一度攻撃を受け、チェレンの気配りでツールジャマーごと回収して再利用するというプランを想定していました。
しかし、ツールジャマーではアルカナシャインのサーナイトによるワンパンを防げないため、パニックマスクを採用した方が良いです。
(恥ずかしながら、4/23まで僕自身このカードの存在を忘れておりました)
採用枚数についてですが、今後サーナイトにロストスイーパー等の採用が増えた場合、2~3枚採用を検討すべきだと思います。

〇サポート
 ボスの指令(3)
ギラティナでお相手のメインアタッカーを倒しやすいよう3枚採用です。
サーナイト対面では、序盤にラルトスやキルリアを倒すのに使いましょう。

 ジャッジマン(3)
お相手の事故を誘う妨害カードです。
序盤はナンジャモよりも優先して打ちたい為、3枚採用です。

 チェレンのきくばり(1)
ロストバレット対面では、このカードを一回使えば大体勝てます。
自身のベンチに殴れるアタッカーがいるかを確認してから使いましょう。

 博士の研究(4)
最強ドローサポート。
安定感意識の4枚採用です。

 ナンジャモ(3)
序盤はドローソース、終盤は妨害ができるという強力なカード。
ただし、常に強いかと聞かれればそうでは無いということと、枠の都合で3枚採用です。

〇スタジアム
 頂への雪道(3)
ジャッジマンやナンジャモと併用して使いましょう。
先述した通り現環境通りが良いため、4枚採用と迷いましたが、4枚だと手札にかさばる上、使わない対面ではとことん使わないので3枚採用としました。

〇エネルギー
 基本超-草-雷エネルギー(3-3-3)
人によっては雷が2だったりします。
僕は3-3-3が一番強いと思いました。

 ダブルターボエネルギー(4)
逃げエネにするもよし、ロストインパクトでロストするもよし、後手1でトリニティチャージ打つもよし、万能。
これが無いとアルセウスの殴り始めるターンが遅れてしまうため、4枚確定です。

 Vガードエネルギー(1)
ギラティナVstarのロストインパクトや、一撃ルギアのバンギラスのいちげきクラッシュのダメージを軽減させることができます。
基本エネのどれか1枚をVガードに変えても良いと思います。

採用を見送ったカードについて

〇イキリンコex
 採用を見送った理由は、「リソース回復札をセットで採用する必要がある」からです。 特性”イキリテイク”は、手札をすべてトラッシュするという特性です。デッキを回すのに重要なサポートカードや基本エネルギーを複数枚トラッシュしてしまった場合、ともだちてちょうやすごいつりざおを使ってリソースを回復する必要があります。
もちろん1ターン目の安定感を高めてくれる良いカードではありますが、イキリンコexの採用に伴い、リソース回復札(序盤の安定感を落とすカード)を採用するのはいかがなものなのか、、、と考え採用を見送りました。

〇ホシガリス(すあなにかくす)
 ビッパ-ビーダルラインがサイド落ちしている状況だと腐ってしまう(単体では仕事がない)ということと、ビーダル一匹でも充分にドローできると思ったため、今回は採用を見送りました。ただし、ビーダルとセットでベンチに置けた時のドローは大きいため、採用を見送ったカードの中で一番採用しても良いと思えるカードです。

〇かがやくサーナイト
 ギラティナのロストインパクト等をVstarポケモンが耐えられるようになるため、”効果が発動していれば”強いです。
自身で展開した雪道で効果が働かなかったり、ロストギラティナが雪道を貼ってくるケースが増えてきたため腐りやすいなと考え、採用を見送りました。

※非エクのポケモンは、いるだけでサイドプラン2-2-1-2と、途中で壁役として押し付けるプランが取れるため2~3匹採用することをオススメします。
1ターン稼ぐことができれば、ナンジャモやボスの指令を引く確率が上がる為、逆転に繋がります。

〇ともだちてちょう・すごいつりざお
 イキリンコexの不採用理由に先述した通り、序盤の安定感を落としてしまうカードであることに加え、一度山札に戻ったカードをもう一度手札に引き込まなければならない為、今回は採用を見送りました。

〇こだわりベルト
 サーナイト、ルギア、ロスト系統に勝てるデッキにしたかったため、このどのデッキに対しても刺さっていないこだわりベルトは抜きました。代わりにサーナイトに対するメタカードであるツールジャマーを採用しました。

〇キバナ
 ポケモンが一匹気絶している時点できついのに、トラッシュにエネルギーが無いと使えないなんて、、、。なんでもカードを持ってこれるのは強いですが、安定感を高めるカードでは無いうえ、チェレンのきくばりのように「打ったらほぼ勝つ」ようなカードではないため、採用を見送りました。

〇頂への雪道以外のスタジアム(バケッチャ、ロストスイーパー等)
 ロストスイーパーは「一枚採用で引けるわけない」と考え、バケッチャは「サーチする手段がハイパーボールしかないし、スタートしたら邪魔になる」と考え、安定感を重視して採用しませんでした。サーナイトと対面した場合、雪道はできるだけ多く貼りたいため枚数を減らせず、結局「先に雪道を貼ってくるデッキと当たったらほぼ負けでいい」と割り切りました。

各対面の立ち回り

〇サーナイト
 通したいプランが4つあります。
①あなぬけのヒモやボスの指令を駆使して、序盤からラルトス、キルリアを倒す。(あなぬけのヒモの採用枚数を増やす)
②ツールジャマー(パニックマスク)付きアルセウスを押し付け、チェレンの気配りで回収(そして再度押し付け)。
③ジャッジマンやナンジャモ+頂への雪道で、
 サイコエンブレイスを使えない状況を作る。
④ボスの指令でサーナイト引っ張り、ロストインパクトで残りHP30にして、逃げられない状況を作る(ピクニックバスケットが無いことをお祈り)。

後は、ナンジャモを何度も打ってくるデッキの為ギラティナよりも優先してビーダルを育てることを意識します。

〇ルギア
 通したいプランが2つあります。
①相手がアッセンブルスターを発動するまでに
 ジャッジマン・ナンジャモ+頂への雪道を狙う。
②そらをとぶピカチュウで蹂躙する。

このどちらかのプランが通れば勝ちます。
アッセンブルスターを使われ、ピカチュウがサイド落ち、、、
となった場合でも、ミカルゲをベンチに置き、ギラティナを育ててバンギラスをワンパンするよう立ち回りましょう。
一撃、白ルギアともに①②のプランで戦います。
ただし、今後みなぎるせんこうのレントラーを採用し、そらをとぶピカチュウをメタってくる構築が増える可能性があるため、今後のルギアの構築の変化には注意する必要があります。

〇ロストギラティナ
 ドロソであるかがやくゲッコウガの特性を雪道で妨害し、ジャッジマンやナンジャモでの手札事故を誘っていきましょう。
Vガードエネルギーを貼ったギラティナで相手のギラティナを一匹倒し、二体目に出てきたギラティナのロストインパクトをVガードエネルギーの軽減で耐えて、二匹目のギラティナもワンパンすることが理想です。

〇ロストバレット
 ロストギラティナと同じように、序盤は雪道とジャッジマンやナンジャモで事故を誘いましょう。あとは、
①ベンチにミカルゲを置かない。
②ギラティナよりアルセウスを育てる。
③アルセウスVstarでおとぼけスピットを二回受ける。
の三点を意識して立ち回りましょう。

 チェレンのきくばりの採用理由で先述した通り、ロストバレット対面ではチェレンのきくばりを打てればほぼ勝ちですが、相手の盤面にかがやくゲッコウガがいなかったり、炎エネルギーが見えていたら不意のかがやくリザードンを、鋼エネルギーが見えていたら不意のザマゼンタをケアして早めに打つようにしましょう。

〇ミュウ
 ミカルゲや雪道で止まることをお祈りします。意外とチェレンのきくばりが決まるケースが多いので、意識しましょう。

〇ミライドンex
 雪道+ジャッジマンorナンジャモで、レジエレキの特性が働かないターンを作りましょう。ミライドンがこだわりベルトやレジエレキのトランジスタ込みで280ダメージを狙ってくるため、なんとかワンパンされないように立ち回るしかないです。ベルトを採用すれば、ギラティナのロストインパクトがベルト込みで310ダメージ出るため、レジエレキVMAXを倒せるようになります。が、本当に不利対面なので、マッチしないことを祈ってください。

ミラー
 雪道を先に張るか、相手のギラティナを先に倒したほうが勝ちです。

終わりに

今後しばらくはアルギラが活躍できる環境が続くと思います。
アルセウスは手を変え品を変え、環境に合わせてカスタマイズしていく楽しいデッキです。

拙い文章ではありましたが、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。この記事を読んだ貴方のデッキを作る際の参考であったり、ポケカを楽しむきっかけとなれば幸いです。

良いポケカライフを。

2023/04/27

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