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トラヴィス・スコットとキッド・カディの最強タッグ、THE SCOTTSを味わう。

Writer:@imamole_

今回は、キッド・カディトラヴィス・スコットの2人による新曲「THE SCOTTS」を読んでいきます!

THE SCOTTSというアーティスト名義で発表された待望の楽曲は、4月24日にオンラインゲーム「フォートナイト」で初披露されました

トラヴィスは昔からのキッド・カディのファンであり、トラヴィスのアルバム『Birds In The Trap Sing McKnight』では2曲にわたって共作しています。  

そんな2人は、去年にお揃いのタトゥーも入れるほどの仲であり、今回のコラボレーションはトラヴィスにとって、まさに長年のアイドルとの夢の実現であったでしょう。


ではさっそく、そんな2人による新曲を読んでみましょう!

THE SCOTTS/THE SCOTTS
Produced by Dot Da Genius, Plain Pat & Take a Daytrip


イントロ

Let's go

【意訳】
レッツゴー


1バース目(Travis Scott & Kid Cudi)

We see the hype outside (Yeah)
Right from the house, uh
Took it straight from outside (Yeah)
Straight to the couch (Mmm)

【意訳】
外が騒がしい(イェー)
家からすぐ近くだ
ストリートで手に入れた(イェー)
ソファまで直行(うーん)

*ラップで使われる”外”は、ギャングが活動する”ストリート”刑務所の”外”など、異なった意味で使われます。黒人文化では、”house”にいる人間”field”にいる人間か、という風に表現されたりもします。それに関してこちらの記事が詳しく説明しています。

トラヴィスとキッド・カディは、外でハスリングが行われている様子を歌っています。ストリートでドラッグを手に入れ、ソファでそれを楽しむ、という意味にも捉えられますね。

We put the mic outside (Yeah)
Air this shit out, uh (Mmm)
You lettin' THE SCOTTS outside (Yeah)
We runnin' the scouts (Mmm)

【意訳】
俺たちはマイクを外に置く(イェー)
部屋の空気を入れ替える、アー(うーん)
THE SCOTTSはアウトサイダー(イェー)
俺たちはヤりまくってる(うーん)

*ヒップホップの世界でも異端者の2人は、メインストリームの外にいるとラップしているのでしょう。

Ain't no controllin' the gang (Yeah, yeah, yeah)
They never leave (Mmm)
I got tats over my veins (Yeah)
'Cause that what I bleed (Mmm)

【意訳】
ギャングにはかまってない(イェー、イェー、イェー)
奴らは絶対に譲らない(うーん)
静脈の上にはタトゥー(イェー)
それで俺は血を流す(うーん)

*トラヴィスは多くのタトゥーを持っています。タトゥーの施術中には皮膚から血が出ることと、注射をすることで血が出ることをかけているかもしれません。

She drink a lot of the bourbon (Yeah)
Like she from the street (Mmm)

【意訳】
彼女はたくさんのバーボンを飲む(イェー)
まるでストリートからきたみたいに(うーん)

*ニューオリンズで最も賑わう観光スポット、フレンチクゥオーターという地区にバーボンストリートという通りがあります。トラヴィスはその”ストリート”と、彼女が飲むお酒のバーボンをかけています。

We got control of the flows and, huh, uh, uh (Yeah, mmm)
We heard that your way went dry (Yeah)
We floodin' the drought, uh (Mmm)

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