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#自宅で洋楽ラップを楽しむ週末

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コロナウイルス感染爆発の重大局面ということで、週末の外出を避けて、家にこもられる方へ。過去記事の一部を無料でお読みいただけるようにしました。家篭りのお供にお使いいただければと思い… もっと読む
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2017年11月の記事一覧

「ドラッグ・ユーザーの音楽」と呼ばれた、今のヒップホップが志向するライフスタイルとは。(Post Malone - "Rockstar" feat. 21 Savage)

ヒップホップは、常に時代の風を取り込んで、進化してきました。たとえば90年代には、マフィア映画の影響を受けたラップスタイルが流行りました。常に新しいスタイルが出て来るのもヒップホップの面白さだと思います。 そういった視点で見れば、最近のヒップホップシーンの大きな変化としては、「ドラッグ・ディーラー」としてのリアルさを訴える内容から、「ドラッグ・ユーザー」としてのライフスタイルを歌うスタイルへの移行があげられるのではないかと思います。 先日、ベテランのヒップホップMCが「ド

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資本主義をゾンビに例えるガンビーノが視た社会。(Childish Gambino - "Zombies")

今回は、少し短い上に、ラップでもないのですが、Childish Gambinoの"Zombies"を解読してみたいと思います。こちらの曲は2016年12月に発売されたアルバム『Awaken, My Love!』に収録されています。 まず、Childish Gambinoは、本名をドナルド・グローヴァーといい、ラッパーとしてだけでなく、俳優やコメディアンとしても活躍する、非常に多才な人物です。 しかし、Childish Gambinoはヒップホップ界ですんなりと受け入れられ

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物質主義と一線を画すVince Staplesのパーティーソングを解読する。(Vince Staples - "Party People")

今回は、Vince Staplesが今年発売したアルバム「Big Fish Theory」から「Party People」を考察してみたいと思います。Vince Staplesの曲を解読するのは初めてなので、まずはVince Staplesについて少し説明します。 Wikipediaによると、Vince Staplesは、Dr.DreやKendrick Lamarを生み出したカリフォルニア州のコンプトンという街で生まれました。その後、コンプトンの犯罪率の高さに嫌気がさしたV

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