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Cyclosについて

こんにちは。
るー(@Lucy_luucha)です。

先日盛り上がってたCyclosについてばーっとまとめております。どうぞ。

Cyclosとは

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Cyclosとは、 Uniswap V3スタイル同様な流動性集中型のマーケットメーカープラットフォームです。

流動性プロバイダーは、Cyclosのフロントエンドインターフェースを介して、自らが選択した価格帯に資産を拘束する仕組みを持っています。それに、流動性は、LPポジションの価格帯に属するティック間で均等に分配されます。トレードは、すべての個々のカーブの流動性を合わせたものに対して実行されます。利益は、ビッドアスクスプレッドとメーカーリベートから得られます。

これは、Cyclosによる”スマート”な流動性によって可能となるものです

AMM(Automated Market Maker)とは?

分散型金融(DeFI)エコシステムの一つです。従来の金融とは異な、、流動性プールを利用することで、デジタルアセットの取引をパーミッションレスであり、自動的に行うことができる仕組みを持っています。

流動性プールとは?

流動性(Liquidity)とは、どれほど容易にあるアセットを、市場価格に影響を与えることなく、他のアセットに交換できるか、を示唆するものです。

*流動性プールを作り、供給者にインセンティブを与えることでAMMの仕組みは成立している。

AMMにおけるWin-Winの関係は、以下のように成立している。

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・供給者:プール内トークンが取引される都度、一定の手数料を受け取れる
・AMM:十分な流動性を確保できること

AMMにおける問題点とは?

流動性プールは、一般的に "Constant Product formula "と呼ばれる計算式で成り立っている。>>アルゴリズム(x * y = k)ベース

kは定数であり、xは第1の資産のリザーブ、yは第2の資産のリザーブを表します。kを維持するためには、xの供給量が増えれば、yの供給量も減らなければなりません。

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例) Sol-USDC poolの場合

誰かがSOLを購入すると、SOLの価格は上昇します。
誰かがSOLを売ると、SOLの価格は下落します。

しかし、これらはカーブに沿って分配されるため急激な変化はありません。どちらのケースにおいても、滑らかな曲線に沿って変動します。

この場合におけるAMMの場合、LP資産は、0から∞までのx*y=kの価格曲線に沿って均等に分配されるため、どの価格帯でも取引はできるけれど、資本効率は悪くなる。

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例)DAI/USDCの場合

ほとんどが、 0.99$-1.01$で取引されている。つまり、つまり、ある人がDAI/USDCプールに流動性を提供した場合、LPは価格カーブ全体に均等に分配されるため、0.99ドル~1.01ドルの価格帯にはLPの約0.05%しか残りません。なので、供給者は0.05%の取引手数料しか得ていないことになるるるる。

つまりAMMにおける課題とは

1.大半の流動性は使われずに、カーブに沿って分配される(これは特に安定した資産ペアの場合)。

2.特に取引量の少ない資産の取引では、スリッページが多く発生します。

3.LPは、資本の非効率性の結果、そもそも流動性を提供するインセンティブが低い。

Cyclosにおける解決法は?

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Cyclosでは、世界で最も効率的だと思われる指値注文システムをSolanaに導入しました。ユーザーは流動性を集中させることができ、選択した個々の価格カーブを構築し、その上に資産を分散させることができます。取引は、すべての個別カーブの流動性を組み合わせたものに対して行われます

要するに、DEXのくせに指値注文してる感じで

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例) DAI/USDCの場合

るーさんは、CFMM(Constant Function Market Maker)を使う人ね!

we focus on the analysis of a very large class of automated market makers, called constant function market makers (or CFMMs) which includes existing popular market makers such as Uniswap, Balancer, and Curve, whose yearly transaction volume totals to billions of dollars
>>Improved Price Oracles: Constant ... - Stanford University


くろちゃんは、Concentrated liquidity Market Makerを使う人!

They have taken what the world believes is the world’s most efficient limit order system(Concentrated Liquidity) and deployed it on Solana.

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①るーさんが、 $10000 をプールに供給します
>>LPは価格曲線全体に分布します

②くろちゃんは、Concentrated liquidityに$1200預けて、価格帯を選べます。価格帯をp1からp2とし、その差を1000ドルとします。
>>るーさんに比べると、低リスク/資本効率良い

私の理解:LP組むのを指値注文的にできるから、例えばSOLを200ドルで買う人がいると思えば、200ドルとしてLPを組むことができる。で、実際に200ドルでSOLを購入する人が多ければ、200ドルでLP組んだ人は得をすると。

逆に100ドルでSOLが買われると思ってLP組んでたけど、実際は200ドルでしか買われへんかったら、300ドルで組んだ人は損するよねって

でも、指値ができるってことは大きく利益を享受できるかもしれないっていう新しいAMMの形なのね

Cyclosの流動性確保のプロセスは?

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(1)LPing to Cyclos:LPは、ある取引ペアの資産を、指定された価格帯の中で、自由に決定された比率でロックすることで、流動性を提供します。この価格帯は、最小の増分値である"ティック"で互いに異なる一連の離散的なポジションによって模倣されます。

(2) Aggregating liquidity:個々のLPの流動性が1ティックごとに集計されます。

(3) LPing to Serum: すべての集約されたティックのサブセットがSerumのオーダーブックに掲載されます。この制限は、ガスコストから導かれます。具体的な数値は変更される可能性がありますが、現時点では、流動性配分時に市場価格の両側に10~15ティックを掲載することを予定しています。なお、これらの数値やその他の数値は変更される可能性がありますが、それぞれのオーダーを反映していることに変わりはありません。

(4) Distributing fees: スワップ手数料とリベートは4分割され、(i)Cyclos treasury、(ii)token buy-back、(iii)CYS stakers、(iv)LPに均等に分配されます。LPのリベートは比例配分されます。個々のLPのポジションはCyclosに集約され、Cyclos経由で割り当てられるため、Cyclosは最終的に、十分な量のSRM(例:1mm SRM)をステークするLPに対して、より良いメーカーレート(例:-5bps vs -3bps)を提供することができるかもしれません。この目標に向けて、コミュニティからSerumをクラウドソーシングするプーリングモジュールが作成されます。LPはSerumを預けることで、取引の際に高いメーカーリベートと低いテイカーフィーの恩恵を共同で受けることができます。

(5)Update positions:市場が動き、注文が満たされると、最初は均等に配分されていた流動性が、市場の片側に傾く可能性があります。オフチェーンのクランクは、オンチェーンのプログラムを定期的に呼び出し、数秒ごとに(3)を繰り返します。これには2つの目的があります。1つは、流動性の均等な配分を確保すること、もう1つは、最大量の流動性が積極的に使用されるようにすることです。

Diving into Cyclos

番外編:AMAから見るCyclos

翻訳しないです。ただメモりたいとこ書いてるだけなのでじっくり知りたい方は読んでください。

CyclosCEOであるDanielさんは、元Binance Research所属してた。Shardulさんのほうは、ハッカソンに出まくってた。Danielさんは、Binanceにいたってことで、結構な知識や体験をしてる人。

Cyclosの始まりは、SolanaにはSerumいう最強で最高のオーダーブックがあるのにもかかわらず、それを活かしきれてない。それを解決してやろう!っていう感じだったみたい。

それに、Cyclosの最大の魅力なのは、クラウドソースと分散型っていう部分を除けば、既存のマーケットメイキングの概念をクリプトでやれることにある。

Solanaを選んだのは、Serum特融のオーダーブック、それを支えるSolanaの速さ、そして財団がサポートしてくれること。

*既存のAMMとの違い、ユニv3との違い、集中型流動性の概念

例えば、SOLの価格が100ドル前後で動いてるとしよう。それをCycloと競合するプラットフォーム;その流動性は基礎になるオーダーブック(RaydiumやBonfidaなどのオーバーレイSerumを持つ他のプロジェクト)で流動性提供をした場合、100SOL以下、以上に分配された流動性は使われないので報酬がない。

でも、Cyclosなら100%の資金をSOLの取引価格の周辺、つまり95ドルから110ドルの間でLPに集中させることができたらどうか?っていうのがCyclosの1つの答え。

ユニV3との優位は、ガス代が安いからポジション変更しやすいこと、プレイヤーが限られてないこと、もちろんのオーダーブックによる資本効率の良さにある。

Cyclosは、トレード初心者さん向けである。直感的な理解でできることと、インタフェイスもシンプルなものにするからだそうです。もちろんのこと、グローバルな市場に目を向けているし、分散型だからこそ誰でも使えるもの。マーケティングの中核は、東南アジアにある;ベトナム、インドネシア、タイ、マレーシアとパートナーになってるんだって、拠点自体も東南アジアらしい。

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おわり







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