哲学特殊講義 (月5)
2021/09/27:導入
青の部分が、”優”と置かれ他方は、”劣”と考えられる。これは古代から引き継がれてきた二項対立の概念である。
”一”というのが、全て善いとされていて多数っていうのは劣にある。
フィミニズムは、その分野だけではなくその他の分野の学問とも絡められている。性の分野が、男女の問題だけではないので現代の研究も入れていく。
まず、第一波のフェミニズムでは「女性の権利獲得」について追及される。が、しかしその後には、”女性”ってなんだよっていうことになり、現代になると、男女だけではなく、LGBDなどの分野まで、突き進み「性」とは何か、ということに突き進む。
2021/10/04:古代からみる男女差
プラトンの物語より”女性”の立場を見てみる
ディオティマがソクラテスに対して語るお話になってる。ほとんどの登場人物が存在しているのにもかかわらずディオティマに限っては架空と言われるのは”女性”であるからという考えがあるとされ、今一度見直されている。
国を治めるうえでの男女の差はない。男女間での適材適所というのはないけれど、個人の本質が違うだけなんだって。
ただ一方で、男性視点で物語られていることもある。それに、優勢思想(優れたものは優れたもの同士でいるのが良い)
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アリストテレスがいうに、、、、形相と質料を例に挙げて男女を比べる。
形相:神様の頭の中にある設計図的なもの
質料:設計図無くしては形を成せないもの
例) 形相:机の設計図
質料:作るための材料
>>男性は、形相(精子という意味で形を与える)/ 月経(材料の扱い)をしているので、ここでも対比が見られる。
トマスアクィナスの中ではもろに、女性を欠陥のあるものとしている。言えば、男性はペニスを持っているが女性はない、という意味での欠如。
ピタゴラスの影響が強いプラトン、その考えを継承するアリストテレス、、、、という流れから男女の優劣は強化されていく。
キリスト教においても、女性の位置付けは低い。アダムとイブからもわかるように、イブは欠陥のあるものとして考えられてきた。
2021/10/11:第一波フェミニズム
フィミニズムの実践が得意なことは、”その場にいてその場に必要なことをする”ということ。また、理論を紐解くというのは、構造的な部分を考えていく。
サルトルが言うように、哲学、というような理論を突き詰めることは、その場にいる人をその瞬間に救えるものではない。しかし、理論がなければ根本が解消されない。
政治:一般的に自分たちが考える政治(目の前で起きていること
政治的なもの:政治を来てするもの(政治を支える思想など
表に出るものには、後ろにある支えがある
>>要するに、フィミニズムを哲学するというのは、事象の背後にあるものをみていること。
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女性を貶めるようなことを言うのは、男性が創り出したものである。これは古代ギリシアでも、言論できる立場にあったのは男性”のみ”。だからこそ男性が創り出したもの。
だから、疑った方が言いうのではないか。と問いかけをしている。
デカルト哲学に影響を受けている。これは、全てを疑って疑って、、、その結果として男性優位を疑って、その結果としての思想であった。
理性は万人に共通している。その理性の存在が、偏見などを取り除いたもの。そのような思想から、改めて考えなおすことを始める。
2021/10/18:社会論
市民革命っていうのは、参政権を獲得するために自由や権利を求めた革命。
その背景にある啓蒙思想っていうのは、身分を超えて人間の平等性を思想する考え。これは民主主義確立の時でも出たように、王権神授説に抵抗する形で生まれ出てきた思想。
イギリスで、啓蒙思想が発達し、フランスで盛り上がっていく。
フランス人であるルソーは、一般意思について取り上げられている。好況と個人の利益を同時に目指していくっていう。
ルソーのエミールという話の中で、女性論が展開されている。その中でもやっぱり、女性はこうあるべきだって言われることもある。
フランス語で言うところの人間は男性であり、市民は男性系であって、結局のところ”男性”のみの権利だったということ。
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書換え。
書換え。女性が意見を持つ場所を持たせてもらう必要性、それに何かあった時は、処刑される、要するに義務も果たすという点を明確にした。
書き換えることで、女性に対しての意識を感じさせる
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線を引くことっていうのは、結局は政治的なもの。今でさえも、夫婦の名前も政治的に線を引いている。
2021/10/25:革命後の第一波
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ルソーの”エミール”の中には、女性と男性分けることで教育について書かれている。
フェミニズムにミルが関係するんだね。今のリベラルフェミニズムに分類される人。ミルが鬱になったときに支えてくれた妻に影響されてる。
本質的に男女って違うって思われてたからこそ、法においてもそれを違うように取るのはいいのか?っていうあらためて”本質”について考えてみた。
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社会主義の立場における人で、歴史が下ってくことに男のほうが優越になっていく。男女の優越は本質的なものではなく、歴史的なもの。
19世紀までのフェミニズムのお話でした。
11/01:第一波フェミニズムの論客者
女性とフィクションっていうネタで話してもらうために、自分ひとりの部屋が有名。
選挙権を獲得した女性が、次に必要なこと。参政権を得たとしても自分が好きに仕事をしようと思ったら、経済的/精神的自立のためには自分の部屋とお金が必要だっていう。
例)いまのお母さんって、自分の部屋ある??男には、不動産会社っていうのは書斎があるけれど、女にはキッチンはあるっていう。
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サルトルも同じ概念を使う。
11/08:お休み
ボーヴォワールが使うには”ON”というフランス語。
ONを使うことで、性別未規定な状態を表現できる。
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神様の頭の中にある人間の設計図が、本質であり、それが形になったものが実存である。というのが中世までの考えであった。=本質は実存に先立つという考えであった。
だけど、サルトルたち実存主義者は、本質は決められていない。と唱えた。そうすることで自分はこうあるもの、というものがないからこそ”自由”であり、それに対する責任が伴われる。
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ボーヴォワールと親密的に行動してきたのが平等/普遍主義の方たち。これは男女の差異を考えるのではなく、普遍的な人間として捉えるもの。
11/17:平等と普遍
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MLFいうのは、もともとは女性の活動のことを指す言葉だったけれどみんな「中絶の課題」を解消することを目標としていた。
日本版のパリテ法は、男女参画社会のことかな。ただし、これも派閥が別れる。
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11/22:パリデ法
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12/1:エクリチュール・フェミニン
エクリチュールは、書くとか書き物のことを意味するフランス語
デリダと同じような感じの人。
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