マクロ経済は、ミクロ経済でできてる!

マクロ経済学の二大目標

- マクロ経済学は、経済全体を一つの生き物として捉える俯瞰的な見方

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1.経済成長を説明すること

長期的に見ると、経済は時計仕掛けで動いていて
競走馬みたいな、、、古典派経済学者が言うところの”円満な家族”

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2.経済破壊を説明すること

短期的に見ると、経済は丸ごと壊れた時計に見えることもあるし、
暴れ馬みたいな、、、ケインズ派の言う”崩壊家族”

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どの時点においてもマクロ経済学の聖杯研究は
”経済が崩壊せず、成長するにはどうするか?”に尽きる。

失業率

現在職がなく、かつ仕事を探している人を失業者と定義してる
-失業は、賃金が高い(下がらない₌固定化されている)ために、労働という”モノ”の供給が高いんです。需要よりも。

・給料は下がりにくい
↬人を減らすことになるので、失業率が高まる。

アメリカと欧州の自然失業率の違いには、欧州の方が最低賃金が高く、労働組合の活動も盛んで、福利厚生が義務にあり、採用コストが膨らんでる。ゆえに、企業が人を雇用しにくい環境にあると言い換えられる。

金融政策

・お金は力なり!
・お金は邪悪なり!
・でも、お金ってだたの紙切れなんじゃ

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経済学者にとってのお金とは、単に取引を促進するものでしかない。
>>経済全体の潤滑油、ギアをなめらかに動かし続けるものがお金。

歴事上では、”ぞれ自体が内在的価値の持つもの”をお金として使ってきた。
貴金属 ‐ 種 ‐ 米 ‐ タバコ - とか。

でも、いまは名目貨幣であって、
”みんながそれに価値があると思うもの”がお金になっている。

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てことで、、短期的には公開市場操作を使えば
景気は操作できます。

加速気味な車に潤滑油を与えなきゃ走らなくなるし
トロイ車に、潤滑油を与えれば加速するのと同じ。

だけど、長期的には、お金を刷るだけじゃ豊かになれません。

経済が崩壊せず、成長するにはどうするか?

小難しいお金の話

お金の役割は、交換と価値の保存、それから価値の尺度の3つです。

ミクロネシアのヤップ島:お金に相当するのは”巨大な石”であったけれど、これを使って交換できたりしたし、取引を記録さえしておけばいいってものだった。

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・交換の手段
”お金は貴重だが、手放すときにしか役に立たない”BY アンブローズ・ビアス

・価値の保存
しばしの間、手元に置いておいても価値が損なわれないもの

・価値の尺度
世の中のものすべて、お金によって図られている。

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政府の統計でお金を扱うときは
M1:通貨(効果や紙幣)、トラベラーズチェック、当座預金
M2:M1のほかに流動性の高い預金を含む

経済学の言葉で、銀行は”金融仲介機関”という。
- お金を預かって、誰かに貸す。=貸し借りの間を取り持ってる

銀行の破綻する原因

・ローン返済されない
・固定金利で貸し出し、世の金利が上がった時

銀行という仕組みは、融資と預金の広大なネットワークである
-融資が預金を生み出して
-預金が融資を生み出す
このサイクルで、世の中のお金の量は増える / 銀行預金の残高がお金の量

経済成長の為のバランス

インフレーションとは、ある期間に物価全般があがること
- 裏返せば、お金の価値が全般的に下がること.

インフレは、言い方を変えると給料を食いつぶします。

インフレを図る普通の方法は、”消費者物価指数(CPI)”を確認すること
>>一つの家族が一定期間で消費するような商品やサービスをひとまとめにして(バスケット)、その値段の合計を見る。

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アメリカ独立戦争まで遡って、兵士の報酬を決めるために「戦争から帰還した時点のトウモロコシ 280 ポンド、 牛肉 68・57 ポンド、 木材 10 ポンド、 革 16 ポンド が 買える だけの お金 を 支給 する」と決めたそうです。これは、戦後にドルの価値がどうなっているかわからなかったから。

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インフレっていうのは、
”何に対して”インフレ(増やす)させるのか、
まずは考える必要がある。

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・なぜインフレがおきるのか?
↬「いつでもどこでも起こる貨幣的な現象」

政府がお金を刷りすぎると、”お金に対して”インフレになる(増える)
故に、お金の価値が下がる

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・なぜそれが問題になるのか?
↬難しい問題。これは、人が貨幣錯覚に陥っているから、という。

・物価が上がってる(10,000円で買えたものが11,000円になる)
・でも、その分賃金も上がっていれば?(給料が1%増えれば。。。

物価に、賃金、金利、預金、全ての価格が一変に上昇し、それをみんなが知ってたら何の問題もないけれど、インフレはすべてのお金に起こるわけじゃないから問題になる。

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例えばだよ。

名目金利:5% - インフレ率3% の場合 
銀行に1万円預けたら、一年後にはお金は5%増えます。
=500円増えます。

でも、物価は毎年3%上昇します。
ってのを考慮に入れると、実際の購買力っていうのは2%
=200円分しか増えていない。

これが実質金利にあたるもの。
経済的判断を左右するのは実質金利。

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では、インフレが大きくなってしまうとどうなる?
>>21世紀初頭にハイパーインフレになってしまったジンバブエ。

・お金を刷りすぎた
・農地の強制収容で、生産能力の低下
・外資企業の逃避ゆえに、物資不足
・製品を安く買わせることで、利益があがらない

結果、ハイパーインフレになる。
要するに、インフレが起こる要因としての二つがマッチしてしまったのね
①お金に対して、インフレを起こしたこと
②製品の数が不足すること

紙切れだけはたくさんあるけど、モノはないし、紙切れありすぎて石ころ同様の価値しかありません。

>>2桁に近いインフレ率はよくないと経済学者が言う。
結局のところ、経済学者のインフレ観はアルコール同様に”ちょっとなら”
良いのかもしれない。

小難しいインフレ話

お金が多すぎて、商品が不足しているときにインフレは起こる。例えば、戦争から帰ってきた兵士は、”お金”はたくさんあるけど、”モノ”がないから、モノの値段が上がる。

*大恐慌の時は、お金がなくてモノがあったから、商品の値段は下がってた

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低いインフレ率なら問題ないのは、インフレ率4%で、給料の値上げが2%であれば、実質的に見れば給料は下がっているけれど、見た目上の給料は増えているで、労働者はやる気が損なわれないの。

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インフレ率の低下と失業率の低下は、トレードオフの関係にある。

画像1

経済を図る物差し

国の経済力を図るなら、国内総生産(GDP)を見るのが良い出発点。

GDPとは、1年間に生産された総額(供給された最終生産総額)のことではあるが、単に言えば、
国全体でどれだけのものが清算され、売られたか。

消費の目線から見れば、
一年間に間にどれだけのものが買われたのか、ということ

・短期的に図るなら、実質GDP
・長期的に図るなら、一人当たり実質GDP

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長期的な経済成長は、生産性の向上で実現される。
>>時間当たり/ 労働者あたりの生産性が増えること

①人的資本の向上(教育/経験レベル)
②物的資本の増加
③技術の進歩

の順に数値化して分析していく。

マクロ経済における総需要と総供給の考え方

・総需要:GDP
=C(消費)+ I(投資)+ G(政府支出)+ X(輸出)- M(輸入)
・総供給量
= 供給されるすべての製品のトータル
>>国全体の生産能力が変化すると、総供給も増える

総供給が先か、総需要が先か?
「供給はそれ自身の需要を生む」By ジャン=バティスト=セイ
>>モノが作られる/売られれば、そこに関わった人に報酬が支払われる

ただし、この理論では景気後退については説明できない。というのも、供給が需要を作るのであれば、なんで景気後退時に見られる企業崩壊や、経済縮小が起きるのか

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「需要がそれ自身の供給を生む」BY ジョン・メイナード・ケインズ
>>供給するための人口や物的資本は景気後退時でも変わらない。

つまり、供給側に問題があるのではなく需要の落ち込むが布教を引き起こしているのではないか。

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経済の大きさを図るときは、時間で区切ってしまう。

「需要がそれ自身の供給を生む」という考えは、短期的な政策を考える場合においては有効、「供給はそれ自身の需要を生む」という考えは長期的に有効。

政府は経済をなんとかできるのか?

短期の安定実現には、”金融政策”を行う。要するにマネーサプライを増やしたり減らしたりすることで景気を操作すること。

でもそれのバックプランとして、”財政政策”がある。こっちは、税金と政府支出を使うことで、経済を左右する点が金融政策との違いにある。

*政府と親を考えて、、

・親が発育不良の子にもっと食事を食べさせるように
不景気には、政府は財政政策を使って経済活動を活発に。
=財政赤字にもっていって

・親が肥満児の子に食事を制限するように、、
好景気には、政府は財政政策を使って経済活動を抑制。
=財政黒字にもっていけば

いいんだけど、現実問題そんなに理想的には進まない。
政府がいつでも人の利害の合うほうに進めばいいけど、、、

・ジェームズ-ブキャナンは「政府の代表者もしばしば、みんなと同じで最適化するコインとして行動する」と言ってノーベル賞をもらうし、、、

・公共選択論によれば、政府の活動は格差を減らすどころが増やすこともあるっていうし、、

・サプライサイド経済学者は、政府が引き起こす問題を強調するし、、、

要するに、親と一緒で放任過ぎてもいけないし、過保護すぎてもいけないから、、バランスよく間を取る必要があるよねってお話です。

※政府の関与率を見たいときは、
①政府支出のGDP比
②政府規制の度合い を見ればいいんじゃないか?

小難しい財政政策の話

短期的な景気対策であるなら、需要を上昇させればいい。要は、「欲しい」って人を増やせばいい。>>「緩和する」という。

・総需要:GDP
=C(消費)+ I(投資)+ G(政府支出)+ X(輸出)- M(輸入)

・政府支出は、政府が直接コントロールできる。
・消費と投資は”税制”によって大きく操作される。

ということは、税金を下げれば人の購買意欲は強くなるし、需要は高くなる。もちろん反対もしかり。

小難しい金融政策の話

誰が経済に最も大きな影響力を持っているのか
>>アメリカの憲法では、連邦議会に対して「貨幣をを 鋳造し、その価値を定める」権限を与えている。

のちに、アメリカの中央銀行にあたる連邦準備銀行と連邦準備制度理事会(FRB)を設立し、権限を委譲した。

ってことで、経済大国アメリカの中央銀行をつかさどるFRB議長こそ経済に対する影響力がある人間である。

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画像2

現議長:パウエル氏
FRBは7人の理事で運営されていて、人気は14年間。
>>議長は、だれの指示も受けずに日々の業務を行う

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業務内容

①預金準備率
銀行に預けられたお金のうち、
他に貸し出すことを禁止されているお金の割合のこと。

上げれば、各銀行が貸し出せるお金は少なくなる
下げれば、融資に回せる量が増えるので総需要が大きくなる

②公定歩合
中央銀行からお金を借りる金利(預金準備率に対する補填を行う際

上げれば、リスクを取りたくないので銀行はお金を手元に残す
下げれば預金準備率ぎりぎりまで融資する

③公開市場操作
行うのは、連邦公開市場委員会(FOMC)

④量的緩和
・中央銀行が市場にどんどんお金を貸し出す
・長期の証券を購入する

もちろん金融システムを上手く機能するように調整するのも中央銀行の役目ではあるけど、銀行が破綻したときに預金者を守る保険も仕事の一環になる。

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預金保険は、連邦預金保険公社(FDIC)によって行われてる

小難しい財政赤字の話

・親が発育不良の子にもっと食事を食べさせるように
不景気には、政府は財政政策を使って経済活動を活発に。

>>需要者は、政府による借入と民間投資
>>供給者は、国民貯蓄と海外からの投資

自由貿易をお勧めする理由

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技術進歩について

①技術進歩は、勝者も敗者も作る:特に短期では。
②技術進歩は、”長期的”に見ればかなりすごい
③技術進歩と貿易は区別がつかない

②についてはね、電気の発明はロウソク産業を破壊したけれど「誰が、あんな暗黒時代に戻りたいと思う?」って言われると、ノーコメントになる。。要するに、短期的にみれば痛みを被る人をみるけれど、長期的に見れば、ほぼすべての人間が得をする。

古典派の経済学者

マクロ経済は、円満な家族って考えに基づいて考えられていて、、貿易はもちろん勝者も敗者も作るけど、社会全体の利益をまずに考える。

貿易って、家族間であっても国同士であっても。エイリアンとでも
利益をもたらすん。だって、持ってないものを交換できるわけで、それを輸入することで自分の得意分野に専念できるから。

貿易の面倒な話

・人権とか
・環境とか
・幼稚産業とか
・国の安全保障とか、、
・景気の波に関わる短期的な面倒事とか、、

こういう面倒事って無視できなくて
たこ部屋問題もいい例だよねってお話

小難しい貿易の話

国債収支といえば、貿易を思い浮かべる。
->経常収支:お金の流れの問題であり、国内外のどちらに向かって流れてるかを知るのが重要である。

・サービス:サービス取引
・所得:外国への投資収益
・経常移転:対外援助

アメリカはここ数年赤字。これつまり、赤字ってことは国内にあったお金は他の国に流れていく。じゃあ、流れた出た”ドル”はどこに行くのか?

>>国の外に出た”ドル”で、なおかつ商品やサービス取引でも戻ってこないものは金融投資の形でアメリカ国内に戻ってくる。

・経常赤字:国が外国に借金をしている状態
(外国から、国内に向かって投資資金が流れ込んでくる)

・経常黒字:国が外国にお金を貸している状態
 (外国の資産に投資資金が流入している)

開発援助(ODA:Official Development Assistance

一部の人が思う”救いたい”って気持ちの前に、持つべきものは”謙虚さ”
要はさ、魚を上げるんじゃなくて魚の釣り方を教えようよって話にもなるよね。

開発援助は、綱渡りなのは歴史が物語ってる。

・マイクロファイナンスのような仕組み

無担保なのはいいけど、、?

通貨の取引

ブロックチェーンのトリレンマと一緒だよ。
・通貨の自由な取引
・独立した金融政策
・固定為替レート
(市場の需要と供給に合わせて変動する)

どれを取るかは、その国次第で結局「不可能な三角形」である以上
このうちのどれか二つしか実現できない。

中国は、通貨の自由な取引を犠牲にしている
エクアドルは、金融政策を犠牲に。
アメリカは為替レートを犠牲に。

歴史に倣う金融システム

心臓が体内に血液を巡らせるように、銀行などの金融システムはお金と信用を経済に循環させる。

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①自由市場に任せると銀行は、短期でお金を借りて、長期で融資する結果、取り付け騒ぎが起こりやすくなる。

②取り付け騒ぎの結果、銀行は倒産

③てことで、預金保険を国が作る
(銀行が破綻しても、いくらまでは補填する)

④だけど、モラルハザードが起こることだってあるよね。
↬国が担保してるんだから、どんな投資をしても良いとかくそみたいな考え

小難しい為替相場

為替相場は立場によって、数字の意味が変わってくる
=通貨を交換するときの”価格”を為替相場という。

>>ドルが強いときは、ドルで他の通貨をたくさん買える
>>ドルが弱いときは、ドルで他の通貨を少ししか買えない

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通貨が強くなれば誰が得をするのか

米ドルが強い方が嬉しい人
・アメリカに輸出している外国企業
↬自国通貨に戻すときに、多く自国通貨をゲットできるから
(KILTもそうか!最終USDTにするいうことは、、、、
100USDT↬10,000円 /  20,000円
(1ドル=100円なのか、1ドル=200円かってなると)
日本円ごみっててくれたほうが、いま実質的に持ってるのは米ドルなので戻すときに、日本円いっぱいくれる!

投資においては、
自国通貨が強くなると外国からの資本流入が増える

小難しい国際危機

・外国から大量の資金が流れ込んでくる
・銀行がどんどん融資する
・相手を選ばず買い出しを行う
・返済が滞る

・外国投資家が、投資を行う
・株価が大きく上がる
・外国からの融資が止まる
・それを担保にし、銀行融資を可能にしてた外貨が引き上げ

何がキッカケに資金が流れてくるかはわからんけど、始まりはそこ
使いきれないお金が流れてくる。その大量のお金を制御できなくなると、バブルがはじけたっていう

*為替市場は投資家の期待で動いてる

「国 の 健全 な 活動 には、 見識 ある 市民 が 不可欠 で ある」
トーマス*ジェファーソン















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