ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

「世界に関する命題のうち、多くの人が真でないとしているが、君が真だと考えているものは何か」

あるべき姿は、「 競合 とは 大きく違うどころか、 競合がいない ので圧倒的に独占 できような全く違うコンセプトを事前に計画 し、それに全てを賭けろ」

テクノロジーは奇跡を生む。他の生き物と違って、人類には奇跡を起こす力がある。僕らはそれを「テクノロジー」と呼ぶ

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「賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう」

「世の中のほとんどの人は、Xを信じているが、真実はXの逆である」

・水平的/拡張的進歩:成功例をコピーする
>>グローバリゼーション

・垂直的/集中的進歩:新しい何かを行う
>>テクノロジー

スタートアップとは、君が世界を変えられると、君自身が説得できた人達の集まりだ。

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常識が崩壊するとかならず、それは「バブル」だったと言われる。

ドットコムバブルが崩壊したから、4つの教訓を学んだ。

1.少しずつ段階的に前進すること
2.無駄なく柔軟であること
3.ライバルのものを改良すること
4.販売ではなくプロダクトに集中すること

でも、むしろ正しいのは、それとの逆の原則

1.小さな違いを追いかけるより大胆に掛けた方がいい
2.出来の悪い計画でも、ないよりはいい
3.競争の激しい市場では収益が消失する
4.販売はプロダクトと同じくらい大事だ

何よりの逆張りは、大勢の意見に反対することではなく、自分の頭で考えることだ

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「独占企業」という場合、それは他社とは替えが聞かないほど、そのビジネスに優れた企業という意味だ。

クリエイティブな独占企業は、まったく新しい潤沢な領域を生み出すことで、消費者により多くの選択肢を与えている。

クリエイティブな独占は社会に役立つだけじゃない。それはより良い社会を作る強力な原動力になっている。政府でさえ、そのことを認識している。だからこそ、独占企業を取り締まる一方で(独占禁止法違反を訴求して)、独占を生み出すための政府機関が存在する。(発明を特許で守る)

なぜ人は競争をするのだろう?

競争とはイデオロギーなのだ。

マルクスは、人は違いがあるから闘うのだという。

シェイクスピアは逆に、競い合う人々の間にあまり違いなどないという。そもそも闘う理由などなく、なぜ戦っているのか当事者もわからない。- ロミオとジュリエットが良い例

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単純に言えば、今日の企業価値はその企業が生み出すキャッシュフローの総和だ。

独占企業の特徴

1.プロプライエタリ・テクノロジー:本物の独占的優位性をもたらすようないくつかの重要な点で、二番手よりも少なくとも10倍は優れていなければいけないということだ。

2.ネットワーク効果:利用者が増えるにつれ、より利便性が高まる

3.規模の経済

4.ブランディング

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サンプルが一つしかなければ統計に意味はない。

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曖昧な悲観主義は暗い未来を予想するけれど、それにどう対処するかについてはお手上げの状態だ。1970年代のはじめからずっと、方向性の定まらない官僚制度に流されてきたヨーロッパがそうだ。

明確な悲観主義者は、未来を知ることは可能だと思っていて、かつその未来が位炒め煮備えが必要だと感じている。中国にしてみれば、どんなに成長してもまだ足りない。それでも莫大な人口によって資源価格が高騰し、中国人の生活水準がいつまでたっても豊かな国に追いつくはずがないことを知っている。

明確な楽観主義者は、自らの計画と努力によってより良い未来が訪れると信じている。

あいまいな楽観主義者は、未来は今よりもっとよくなると思っていても、どんな姿になるのか想像できず、具体的な計画を立てることはない。

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右派のハーバード・スペンサーから中道派のヘーゲル、左派のマルクスまで19世紀の人々はみな進歩を信じていた。

現代を代表する政治哲学家ジョン・ロールズとロバート・ノージックは、あいまいな楽観主義者だった。具体的な未来のビジョンがなかったのだ。

哲学でも、政治でも、またビジネスでも、議論されるのはプロセスばかりで、より良いみったいへの具体的な計画は永遠と先送りされてきた。

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創薬に関するエルームの法則は、ムーアの法則の反対。

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明確な楽観主義は、思い描いた未来を気づけば成り立つ

明確な悲観主義は、新しいモノを取り入れず既存のものをコピーすることで成り立つ

あいまいな悲観主義は、自己予言が的中する-期待が低く矢ry気もなければ、未来は暗いモノになるだろう

あいまいな楽観主義はそれ自体が矛盾している。誰も計画を持たないのにどうして未来が良くなると言えるのだろうか。

計画無き進歩とは、すなわち「進化」だ。

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むしろベンチャーに当てはまるのは、「べき乗則」だ - 一握りのスタートアップがその他すべての大幅に上回るリターンを叩き出す。

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ベンチャーキャピタルには奇妙な鉄則が2つあることになる。第一の鉄則は、ファンド全体のリターンを一社でたたき出す可能性のある企業にだけ投資すること。第二の鉄則は、第一の鉄則による縛りが厳しすぎて、それ以外のルールを設けられないというものだ。

ひとつのもの、ひとつのことが他の全てに勝る

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どんな人間でも、幸せになるには「達成に必要な努力を有する目標が必要で、その目標の少なくともいくつかを達成しなければならない」

カジンスキーは人間の目標を次の3つ分類した。
1.最低限の努力で遂げられる目標
2.真剣に努力しないと遂げられない目標
3.どれほど努力しても遂げられない目標

4つの社会トレンド
1.漸進主義
2.リスク回避
3.現状への満足
4.フラット化

自然の謎も、人間の謎も、解き明かすと同じ真実に行きつくことがある。競争は資本主義の対極にある。

秘密を探すべき最良の場所は、他の誰も見ていない場所だ。ほとんどの人は教えられた範囲で、物事を考える。

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ティールの法則:「創業時にぐちゃぐちゃなスタートアップはあとで治せない」という法則だ

何かを始めるにあたって、最も重要な最初の決断は「誰と始めるか」だ。

仕事の相性が大切なのは創業者だけではない。スタートアップでは社員みんなが一緒にうまくいく必要がある。

企業内の不一致の原因を考えるには、次の三つの役割りを区別するとわかりやすい。

・所有:株主は誰か
・経営:実際に日々会社を動かしているのは誰か
・統治:企業を正式に統治するのは誰か

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企業にとって文化とは持つものではない。企業そのものが文化だ。スタートアップとは氏名を共有する人々の集まりで会って。良い企業文化とはその姿を反映しているに過ぎない。

才能はもちろん必要だけど、それよりも、ほかでもない僕たちと働くことに興奮してくれる人を採用した。それがペイパルマフィアの始まりだった。

- Googleでもほかの会社でも高級でより高い地位につける人が、20番目のエンジニアとして君の会社を選ぶ理由はなんだろう?-

これに対する答えはない。ただいい答えは、君の会社の使命について、もう一つはチームについてだ。

スタートアップでは、中の全員がそれぞれ全く違う仕事で際立たなければならない。

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特にシリコンバレーでは「フィールドオブドリームズ」的な発想(それを作ればみんなやってくる)が一般的で、エンジニアは売ることよりもクールなものを作ることしか考えていない。

コンプレックス・セールス(主にBtoBで多数の合意を取る必要のあるような高額商品営業)は「営業マン」がいない方がうまくいく。

プロダクト自体に友人を呼び込みたくなるような機能がある場合、それはバイラルする。

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コンピューターは人間を保管するものであって、人間に代わるものじゃない。

特定の作業では、安いラップトップが世界一回恋数学者を任すことができても、一万六千個のCPUを搭載したスーパーコンピューターでさえ子供にかなわないこともある。

人間は家畜や照明とは取引を行わないように、コンピューターとも取引する必要はない。それこそが大切なポイントだ。- コンピューターはツールであって、ライバルではない。

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コンピューターサイエンスのイデオロギー:「機械学習」という言葉時代、人間の代替え物を想像させるし ~ 機械が人間を代替えするようなイメージを生み出すもう一つの流行語が「ビックデータ」だ。

強いAIは壮大な宝くじのようなものだ。勝てばユートピアに行ける。負ければスカイネット(自我に目覚め、っこれを恐れた人間側が機能停止を試みると、人類の殲滅を試みる)が人間にとって代わる。

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クリーンテクノロジー企業が破綻したのは、どんなビジネスも答えを出すべき七つの質問をなおざりにしたからだった。

1.エンジニアリング
2.タイミング
3.独占
4.人材
5.販売
6.永続性
7.隠れた真実


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本物の技術屋は、Tシャツとジーンズ姿のはずだから。

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実際にどの個人的資質が創業者として大切なのかということだ。

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独創的な創業者は有無を言わせず決断し、忠誠心を呼び起こし、数巡年先まで計画できる、逆に、訓練されたプロフェッショナルが運営する個性のない官僚組織は、ひとりの寿命を超えて存続するけれど目先のことしか見えていない。













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