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KIN DA SHER ROCK / 40 da cypher feat. カルデラビスタ, LITTLE を完全主観で勝手に解剖してみた

こんばんは。彩-xi-です。
今回は自分がレギュラーで出演しているイベントのBIGのリーダー(と称している)KIN DA SHER ROCK アニキが新曲をリリースしまして
どう考えても俺得って感じの曲でして、誰に頼まれたでもなく
単純に色々と分析してみたいと思ったので
誠に勝手ながら完全主観で解剖していこうと思います。
(曲に参加されている方の思惑、考えかたと異なる場合があると思いますが何卒ご容赦ください。。)


2024/1/18 Release
KIN DA SHER ROCK / 40 da cypher feat. カルデラビスタ, LITTLE
Produced by BEAT奉行(ICE BAHN)
Scratched by SUGAR-G


では、順々に考えていこうと思います。
まずはKIN さん….の前に!!
BEATからですね!
BEATはICE BAHN からBEAT奉行さん


曲のタイトルとfeat参加メンバーの皆さんの字面を見た瞬間は
「んおおおおぉぉぉぉお、俺得ぅぅぅぅ」としか思わなかったんですが
BEATの時点で字面よりもよっぽどイナタイです。
渋い。これはRAPのスキルが問われつつ、絶対面白いぞ、と。
イナタイBEATに水が滴る音が気持ちいいです。
INSTだけで聴いても多分意識もってかれるくらいめちゃくちゃ気持ちいいだろうな・・・と。そんなワクワクから曲が始まりまして、バースに突入いた
します。

KIN DA SHER ROCK さんバース解剖

KINさんは元々バランサーとしてめちゃくちゃお上手です。
暖かい声と優しい歌詞が特徴的です。
ただ、その中でも潜在意識にふと刺さるようなワードセンスが光るラッパーだと思ってます。(こんな事書くの初めてだからちょっと照れる)

今回は"cypher"とタイトルにある通り、マイクリレーの一種ですが、
こういった曲の最初のバースの役割としては「ルール説明」が基本的で、「この曲がどんな曲」かそれをセオリー通り
しっかり説明しているバース。お見事です。


「もはや遅咲き〜斜めに構える事に慣れすぎちゃったみたいだどうも」という歌詞が自分(達)の経験と年齢を表しつつ、
「そんな先輩達も〜今の俺より若かったんだな」という箇所で
"今の自分は若い奴から見てあんな風になれているのか"
みたいな自問自答を経て
「もう一歩踏み込むこっちからさ」でまだまだ負けてられんぞみたいな気合いと気迫を感じる。(本当にこういう温度感での書き方が上手い・・・。)

前述した「〜斜めに構える事に慣れすぎちゃったみたいだどうも」での経験があるからこそバース最後の「熟練のスキルと若いマインド、もっといけるよ必ず」に繋がるのがオシャレポイントだと個人的に思ってます。

HOOKの「刺激もらってるお前から〜お前も頑張れ」はバースでの
言いたい事の総まとめのようで、先輩としての助言と叱咤を形にしたのかと。。
後輩の俺は「・・・押忍!!」ってなりました。
今後ともご指導ご鞭撻のほど・・・!!
そしてお次はカルさん・・・!


カルデラビスタ さんバース解剖

お次はカルデラビスタさんです。
Da.Me.Records(DMR) の一員としても、
あのUMBの初代チャンピオンとしても有名ですね


何を隠そうこの記事を書いている彩-xi-が
生まれて初めてフリースタイルをしたお方が
この2005年のUMB優勝直後のカルさんだったので、
もうだいぶ昔からお世話になっております。
(その頃からカルさんと呼ばせていただいております)
当時、渋谷の道玄坂のてっぺんにes(後のHAZARD)という箱がありまして、その目の前でcypherしたんですね。
※緊張しすぎて16小節で10回くらい「これは運命」って言った記憶があります。

カルさんに関してですが、まず歌詞以前に声めっちゃ好きです。
出会う前から好きです。
今回のバースの始まりはスネアに合わせて母音を置いていって、
「都内近郊、Tryしていこう」と耳障りの良いテンポ感のある始まりで
「ヒットマン奉行、とめどないきっととか言っとく」の
スネアの無い箇所での歌詞でニヤっとさせる匠の技。
制作過程を知らないので完全に想像ですが、
HOOKで「履き違えるな戦う場所」とあるので、
それを受けての「戦う場所、Battleに作品」という歌詞で
アンサーを返しているのかなと予想。
「暗がりのビルをくぐり抜け、物語の続きを中継」は歴史を感じるワードで、その少し後にくる「やめらんないのはお互い様」は多分プレイヤーは全員共感するんじゃなかろうか・・・!!
「熱気ムンムンの〜クラブの天井から水滴」は
まさに個人的にes(HAZARD)を思い出すパンチラインでした。
韻の踏み方も独自性に溢れていて
メッセージに重きを置いているカルさんらしいニヤっとするバースでした。


LITTLE さんバース 解剖

最後のバースはLITTLEさんです。我々昭和終わり〜平成初期生まれ世代の
レジェンド"KICK THE CAN CREW"のメンバーとしてもですが、
現在、地元八王子に特化した"八王子少年"としてもご活躍されています。
(八王子商店というお店も経営されています。とても綺麗なお店です。)

LITTLEさんといえば「韻」というイメージがあると思いますが
今作も踏みに踏みまくってます。
※余談ですが、少年時代の彩-xi-が韻の魅力に取り憑かれたのはLITTLEさんの
「夜に溶ける最終電車、行き先は君のいない終点さ」です(太字箇所)


ちょっと次元が違うというか(もちろんいい意味です)
踏んでる箇所をあげていったらキリがないくらい踏んでいるんですが
苦労の果てにゲット当たり前無論お試しセットはありません
とかどうやった思い浮かぶんでしょう・・・凄すぎて笑ってしまったレベルです。
あと、今作では「マス対コア」のワンフレーズ
「おっかねぇのはお互い様」を起点にそれぞれ展開する箇所があります。
※今作中のスクラッチはDJ Sugar-Gさん

↓原曲こちら

ここに関しても、LITTLEさん凄いです。

マス対コアの歌詞
おっかねぇのはお互い様、ハヤハヤホー
に対して
「夢追っかけんはお互い様、早々と」って踏んでます。(太字箇所)
もちろんその前の歌詞「お堅い仲」とも踏んでます。
自分の歌詞と共に引用元とも踏んでます・・・・・
リアルに「えぇぇぇぇぇぇ!!」って言うくらいビックリしました
LITTLEさんは踏んだ韻に意味を持たせられる
むしろ意味を持たす為に韻を踏んでいるのでは無いかと思うほどに
韻の人です。今回で再認識しました。
ずいぶん遠くへと来たもんだ水分補給でもしましょうか
も長文で踏みまくってますね。
ちなみにカルさんの最後のフレーズもそうですが、
BEATの水要素をしっかり入れてるの面白いですよね。

まとめ

長々と、勝手ながら書かせていただきましたが、
こう書いていてもまた新たな発見があったりして面白いです。
EPとかアルバム全曲レビュー!みたいのだと多分途中で疲れちゃうんですが
今回みたいなシングルで且つ「めっちゃ好き!」ってなった曲があれば
(あくまでテンションですが)また完全主観で書く事もあるかもしれませんです。あくまで"かも”ですので悪しからず。
いい曲、好きな曲はドンドンシェアしていきたい所存ですので
インスタとか他SNSもチェックしてもらえたら嬉しいです。
最後にこの曲を一言でまとめると・・・
水も滴る良いMC's
とか言っとく!!!

…✍️彩-xi-

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