″涙こぼしても 汗にまみれた笑顔の中じゃ
 誰も気付いてはくれない
 だから あなたの涙を僕は知らない
 絶やす事無く 僕の心に灯されていた
 優しい明かりは あなたがくれた 
 理由なき愛のあかし″





7月3日。


母の7回忌でした。

あの日から6年が経ったと思うと、不思議な感じがします。




その当時、自分は高校3年生。授業も部活もあったので、休まず行きました。先生からは「無理はしなくていいから」と声を掛けていただきました。
でも一度休んでしまえば
その現実と真正面から向き合わないといけないような、二度と立ち直れないような気がして。
友達はその事を知らない人が多いから普通に接してくれる。幸いにも部活では最後のリーグ戦を戦っている最中で、やるべき事もあった。だから自分も悟られないように、クラスでも部活でも何も変わらず普通に居る。空元気でも何でも学校に行って気を張ってた方が、部活してた方が僕にとっては良くも悪くも楽でした。

何もかも失ったと、もう居なくてもいいんじゃないかと、後悔と孤独を感じていた日々。
暗闇の中をただもがいてた毎日でした。


そんな苦しい日々を救ってくれたのは、紛れもなく寺田蘭世さんであり、乃木坂46でした。

″乃木坂46″はその前から知ってはいましたが
蘭世さんに惹かれて乃木坂46の番組等を、より色々見るようになりました。
そして蘭世さんは勿論、乃木坂46の温かさや優しさが、言葉が、輝きが
失った温もりを代わりに届けてくれるように、大きな傷を優しく包み込んでくれるように自分の中に入ってきてくれました。

そこから色んな景色を見て、色んな感情と出会って抱いて、色んな人達と出逢えて、みなみんやくろみんにも出逢えて、沢山の笑顔や勇気をもらって。
蘭世さんと、乃木坂46と、周りの方々と出逢わなかったら、間違いなく今の自分はありません。もう存在してなかったかもしれません。


暗い話が続いてしまいましたが、1番に言いたい事は、乃木坂46のメンバーや推しメン、そして仲良くして下さっている周りの方々など含めて本当に
″こんな素敵な周りの方々に恵まれました″
という感謝の気持ちです。僕なんかには勿体無い程に。

何も無いこんな自分と色んな人が仲良くしてくれて。居場所をくれて。助けてくれて。
こんなに温かい場所が、自分が自分で居られる場所があるんだと知りました。
こんなにも大好きな誰かの為に笑ったり泣いたり、色んな事ができる自分が居るんだと教えてくれました。
何も無かった僕に
″周りの人達や大好きな推しメン・グループとの出逢い″
という胸を張って誇れるものをくれました。
失ったものはとても大きくて今でも苦しいけど、その度に今の周りの人達や環境に対する感謝の気持ちも大きくなります。
周りきっと、母がくれた贈り物なのかなとも思っています。


後悔や苦しみは消える事は無いし、それは自分が一生背負っていくもの、背負わないといけないものだと思っています。あの時の暗闇は二度と忘れませんし、色んな後悔や悲しみを突き付けられました。嫌でも教えられました。
ですが、今ある日常が本当に奇跡でありがたいということや、沢山の光があることも、その暗闇が教えてくれました。
あの時の感情があるから、あの時の痛みがあるから、傷を負ったから、気付けた事や気付かされた事が沢山あります。
感情の色が増えたような気がします。



″散り際にもう一度開く花びらは 
 あなたのように
 聴こえない頑張れを
 握った両手に何度もくれた″

あなたがくれた沢山の愛情は
大きな温もりと大きな痛みとなって、今も僕の中に生き続けています。
後悔ばかりで、何もできなかったこんな自分だけど
少しでも誇ってもらえるような自分になれるよう、また会えるその日まで歩いていきます。
自分がそっちに行ったら、いっぱい今までの話を聞いて下さい。沢山の「ありがとう」と「ごめんね」に、色んな想い出を添えて話すからね。



″消えそうに 咲きそうな 蕾が 今年も僕を待ってる
 今もまだ掴めない あなたと描いた夢
 立ち止まる 僕のそばで
 優しく開く笑顔のような 蕾を探してる 空に″





2022年7月3日
ともき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?