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日記

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感情・思考整理用
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#好き

『僕の好きな女の子』が、好き。

「おすすめの映画は?」と聞かれると、うまく答えられない。 すすめたその時から、すすめられたその人の作品体験は始まってしまうと思うから。その作品に、すすめた私の言葉と思いが、乗っかってしまうから。それが、ちょっと怖い。 「好きな映画は?」と聞かれれば、はっきりと言える。 ほかの誰がなんと言おうと、私は好きで、気持ちは揺るがない。 私にとってのそんな作品、『僕の好きな女の子』。 どこのどなたの目に触れるか分からないけれど、誰かの作品体験に結びつくことも臆せず、私が「好きだ」と

ヤンデレとメンヘラの違い

私はヤンデレというジャンルが好きだ。 高らかに宣言するほどのことではないが、ヤンデレが大好きだ。しかし、なぜここまでヤンデレというものに執着があるのか。いまいち言語化できずにいた。これを書くことで、改めてヤンデレを理解するとともに、自己理解を深めてみたい。 まず私は、ヤンデレをどのように定義づけているかを考える。 「相手を好きすぎるがあまり、常軌を逸した行動に出る人。それを厭わない人」。あえて言葉にするとこんなところだろうか。 つまり私は「相手を好きすぎるがあまり、常軌を逸

「好き」を因数分解する

憧れている先輩が「今日のあなた、ファッジの表紙になりそう」と両手の親指と人差し指でフレームを作って、私の全身をそれに収めた。 それが去年の4月のことで、以来月刊誌ファッジを愛読している。私は到底何かの表紙を飾れる容姿ではない。だからこそ、たとえお世辞でも、褒め言葉は大変貴重なものなので、反芻して大事にしたくなる。 そのファッジに、最果タヒさんの連載がある。『「好き」の因数分解』。 すてきなタイトルだ。「好き」という特別な感情を読み解くのにぴったりのタイトルだ。 じぶんがあるモ