パワーレンジャー見てきました

 面白い映画でしてね、合体メカが敵巨人をバックドロップしたシーンは+10000点したいくらい興奮。ただ30分の戦隊モノと構造が違うのは見る前に知った方が吉。
 パンフレットのキャストインタビューにある通り今回のパワレンはオリジンですね。エンディングロールに差し込まれる追加戦士の前フリからして続編に大いに期待したいです。BD発売まだ?
 変身に対するこだわりがとんでもねえなって。そのこだわりが影響して変身してからの戦闘シーンが最終部にもつれ込んで短いんですがそれでも面白かった。でも冒頭の牛盗むシーンは何の為か未だにわからず。
 「偶然力を得て、敵が迫ったから変身せざるを得なかった」ではなく、自らの意確固たる意思で変身に臨まなければパワーレンジャー足りえないというところはとても感銘を受けました。変身に人間的成長を盛り込んで、ティーンエイジャーの5人が自分が置かれた状況に立ち向かえるようになっていく。熱いなコレ。

 変身するためにお互いのことを語ろうぜとキャンプファイアーを囲むシーンがあるんですが、中でもザックが一番印象的でした。「病を患う母に迫る死から目を背ける手段としてパワーストーンでつながったお前たちと過ごしてるんだぜ」と受け取ってしまって相当追い詰められてたんだな君。リタをやっつけた後はちゃんと母と向き合えていて本当によかった。
 ジョナサンがパワーレンジャーになって父を助けるシーンはグッときました。ていうかジョナサンパッパ! 緊急事態にこそ息子を心配して危ない街中で電話しながら車走らないで!! 事故車を修理するかはジョナサンの意思に任せたりさあ、息子が成長するきっかけ作ろうとしてたりパッパ良い人です。期待を押し付け過ぎた罪悪感とかあったんでしょうか。

 ビリーが最初に変身できたのは自分の好奇心満たしたり、父との思い出に浸る為じゃなくて他人を思って行動できたからだと思います。だからこそ一度はリタにやられちゃった? ビリーの死をきっかけにリタの危険性を認識したのもあるでしょうけど、ビリーが一番自分の問題と戦ってたことに4人は気付いてたのかもだ。だからパワーレンジャーになれたし、ゾ―ドンもビリーの魂を体に戻してくれた。ビリーと言えば冗談なんてわかんねーよと言ってたのが不良をダシに笑い話したり最後には冗談口にするようなったりで成長が顕著でしたね。ビリーの成長は見ていて一番胸が熱くなりました。
 5人全員に嵌るの僕には難しかったのでザックとビリーがイチオシですね。見る人によって誰を応援するか分かれると思うんで好きなキャラを応援してワクワクしましょう。僕はしてきた。 
 ジョナサンが言ってた(うろ覚え)「酷いことをしても酷い人間になるな」っていうのはとてもよく沁みました。パワレンは台詞がとてもいいんですよ。

 吹き替え版で見たので声優さんの話もちょっと。ビリーを演じた杉田さんホントに杉田さんなのマジで!? あっでもこの感じの声杉田さんだけどこんなナイーブなのも出来るの声優すげぇってのが一番大きかったです。冒頭とエンディング途中のシーンで声のトーン全然違うんですよ! あと沢城みゆきさんのリタはめっちゃ悪い姫だったので良いよ。トリニーをいたぶるシーンは愛憎籠った声音でとてもいい。

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