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考察:ソロツーキャンに向いているテントとチェア

こんにちは。梅雨真っ只中ですが梅雨明けハイシーズンに向けてキャンプの準備も進めたい時期になりました。
ここ数年は、ソロ装備かつバイクに積載可能な範囲のギアでキャンプをしています。暖かくなってからは防寒用のギアが不要になりますので手軽に行けるのもいい感じな季節でありますね。

試行錯誤を繰り返しまして、快適に過ごすための最小装備が整ったと思うのでnoteにまとめておこうと思いました。また、軽量なスタイルでキャンプに挑戦したいと思っている人向けにもオススメのギアをご紹介できたらと思います。まずはテント・チェア、おまけでコットを。

必要な要素

ソロつまり一人なので、ほかの人の装備を頼ることができませんが、そんなに敷居は高くはありません。ただ、一人で持っていける量も限られますし、今回は「バイクまたは徒歩」で持ち運べるギアを紹介したいと思います。

ULスタイルで揃えると幸せに

いわゆる「UL=Ultra Light」スタイルに近いスタイルは積載重量的にも有利になります。キャンプ用品は軽い=高価、の図式が成立しますがその中でも安価なものを見繕ってみたいと思います。すべてのギアは、わたしが実際に使用し問題ないと思ったギアです。

その1:テント

色々と使ってみたのですが、
・軽い
・自立式
・組み立てと撤収がしやすい
・安い
これらが非常に大事なことですね。
コールマンのツーリングドームSTがツーキャン定番と思われている節がありますが、重量は4kgあります。わたしにとっては重いっす。タープと兼用と考えればこんなもんなのでしょうが、DDTarpの3x2.9(Super light)と適当なアルミのタープポールを組み合わせても1kgくらいなので、とりあえず重い印象です。グラウンドシートは付属していない模様です。

半分くらいの重量、2キロ以下で収めたいのと、価格も抑えたいと思います。
中華メーカーになりますが、Naturehikeのテントはコストパフォーマンスに非常に優れます。元々はソロ用のテントを使っていたのですが、おまけとして後述する「コット」を使用するようになってからデュオ用のテントを使ってその快適さに涙を流しています。

Naturehikeのテントは、
■ソロ用のめっちゃ安いテント
■デュオ用の安いダブルウォールのテント
■デュオ用のシングルウォールのテント
これらを使いました。
シングルウォール、ダブルウォールどちらを選択するか大きな問題だと思うのでまとめます。

多くの人が使っているダブルウォールテントの作り


■グラウンドシート(一番下に敷くシート。別売のものも多い)
■インナーテント(メッシュ素材。通気性を確保しているものがほとんど)
■フライシート(インナーテントの上に被せて雨風を防ぎます)


メリット:
二層になっていることで通気性を確保することができ、結露がしにくい(しないわけではない)ということでしょうか。
デメリット:
インナーテントとフライシートで分かれているので、重量がその分嵩む。
初心者向けのものも多く、選択肢もたくさんあります。

シングルウォールテントの作り


■グラウンドシート(一番下に敷くシート。別売のものも多い)
■フライシート(雨風を防ぎます)


ダブルウォールテントと異なり、インナーテントとフライシートの機能が一緒になったものや、そもそもインナーテントの機能がないものがあります。
メリット:
軽い。
デメリット:
インナーテントがないので、結露が発生しやすい。
ダブルウォールテントと比較して高価格帯のものが多い。

人間は常に代謝しており、熱と二酸化炭素と水を体から出しています。それは寝ている時も一緒でして、その水分とテント内外の気温差により、テント内部は多かれ少なかれ結露します。

テントの素材はコットン、ポリコットン、ナイロンと色々ありますが、軽量なテントはほぼ100%ナイロン素材で出来ており結露はしやすいです。
(*一部山岳用テントにはダイニーマなどの超高額素材を使用しているものもありますが、あくまでキャンプ用途ということで。)
しかしコットン系の素材も結露しにくいだけで、結露します。程度問題です。
冬キャンプではYOKA TIPI(ナイロン)を愛用していますが、友人が使っているポリコットンの他社テントと比較してひどく結露するかと聞かれると、そこまで酷いわけではありません。誤解を恐れずにいうとそんなに違いがなかったです。

また、コットンやポリコットン素材は耐水性が低いというのと、重量もナイロンよりも遥かに重いので、冬以外のキャンプではあまりおすすめはできないです。
安い、軽い、耐水性あり、ということを考えるとナイロンのテントでいいのではないか、というのが自論です。

そして行き着いたのはこの2種類です。

Naturehike
Vik-2

スペック表はだいたい「付属品を含まない」場合の表記が多いので、色々調べてみて装備重量を調べてみました。付属品を含めて1.39kg前後。シングルウォールテントです。

Naturehike
Tagar2

付属品を含めて1.59kg前後のシングルウォールテント。このテントは使ったことがないんですが、こっちのほうが安かったのでご紹介となりました。

Vik-2との価格差を考えたらこちらでもいいかもしれません。Vik-2のフライは15Dのリップストップナイロン、底が20Dのリップストップナイロンの様子。Tagar2は全部20Dリップストップナイロンですが、重量の差が200g、価格差がだいたい4000円と考えると、うーん、悩みますね。200gってULスタイルだとけっこうな重量差になるんですが、どちらも2kgを切っている段階でどっちでもいいんじゃないか?となります。お好みで選択していいかと思います。

その2:チェア

Helinox一択で良いと思います。GRAND TRUNKからメイフライ復刻版が出ましたが、どちらも使い比べた結果、わたし的にはHelinoxの圧勝です。

■Helinox グラウンドチェア

デザイン性 ★★★★★ 
携帯性   ★★★★★
耐久性   ★★★★★
座り心地  ★★★★★
組み立て  ★★★★☆
重量    ★★★★★(軽い・620g)
価格    ★★★☆☆

見た目もかっこよく、文句を言うところがないのですが、あえて言うとすれば「強めの風が吹くと飛ぶ」ということでしょう。それだけ軽いです。座面・フレームそれぞれ修理可能です。(代理店のモンベルさんで交換部品を取り扱っています)
最終的にはここに行き着くはずのいわば正解の一品です。

■GRAND TRUNK メイフライチェア

デザイン性 ★★★★★ 
携帯性   ★★★★★
耐久性   ★★★☆☆
座り心地  ★★★★★
組み立て  ★★★☆☆
重量    ★★★★☆(軽い・770g)
価格    ★★☆☆☆

ゆるキャンで一世を風靡したエーライトのメイフライ復刻版です。ハンモックメーカーとして有名なGRAND TRUNKがやってくれました。
フレームを組む際に、モナークとしても使えるようなギミックになっていることから、組み立てに悩む部分があります。(これで大丈夫なんだよな・・・的な)
耐久性としては、前足との接続部分が座面前方の差し込み部分と同じ位置にありますが、使っているとそのうち伸びてきて座っているとフレームがギシギシとズレます。
価格はHelinoxのグラウンドチェアよりもお高いです。コスパとしてはHelinoxでしょう。修理可否は不明ですが、取り扱いが天下のUPIさんなので安心していいかと思います。
ゆるキャン好きな人にはお勧めできます。見た目はとてもよい!

おまけ:コットはいいぞ

当初はSoomloomというメーカーのメイドインチャイナの黄色蛇腹マットを使っていたんですが(今もど根性で現役)、ロータイプのコットを使い始めてからめっきり出番が減りました。
わたしが使っているコットは、ロー専用です。コットの中には「ハイ・ロー切り替えタイプ」がありますが、わたしはあえてローコット専用のものを選択しました。理由としては次のとおりです。

・冬キャンの時はNEMOのシュラフマット(テンサーアルパイン)と電気毛布、そして石油ストーブを適宜使用しているため底冷え対策ができている
・3シーズンのキャンプメインだとハイコットを使うだけ底冷えがない。(対策の必要がない)
・ハイ・ロー切り替えコットは専用ギアよりもでかい&重い。
・専用品と比較して耐久性に問題が生じやすい。
・ハイコットだとテントに入らない。

お分かりいただけただろうか・・・

■おすすめコット
ドイツのメーカーの「ALPIDEX」を強烈に勧めます。1.82kgしかありません。Helinoxのタクティカルコットよりは小さめですが、じゅうぶんな大きさと強度があります。3本足で設営もしやすいです。
足を固定するパーツは「ハンドルレバー式」です。よく見るやつで、力技で押し込む形式のものが販売されていますが、力の弱い人だとはめることができなかったり、破損が生じたり、最悪手を挟み込んで怪我をする方もいるので、まったくお勧めできません。ハンドルレバー式一択です。繰り返します。ハンドルレバー式を選ぶのです。

特筆すべきは「足パーツ」だけ売っていることです。
故障した際は足だけ購入でき、しかも安いです。

ULスタイルにコットは入らないことが多いですが、テント泊の睡眠クオリティを爆上げしてくれるギアなのでお勧めします。翌日のアクティビティも体調不良なく行えると思います。

今後も使ってみて良かったギアを書いていきたいと思います。


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