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早く恋愛から解放されたい話Ⅱ

これは2022年の私の自由研究かもしれない。前回の記事を受けて、また少し考えてみたり、実証したりした事をまとめてみる。

①動機
 私は自分に自信がない。だからこそ、いい恋愛もできないし、物事がうまくいかない。年齢的に同年代が結婚や出産を経験し、皆がこれ見よがしに(卑屈)インスタ等SNSへ投稿しているため、恋愛を楽しめない自分と比較してどうしても落ち込んでしまう。そこで、一旦「恋愛は人生において、当たり前に必要である」という価値観を放棄してみることにした。

②仮説
 なぜ私は「恋愛」に固執し、あこがれるのかについて、少女漫画や勝手な理想、妄想などに起因するシンデレラコンプレックスである、と2月に仮説を立てていた。そして、自己肯定感の低さによって「いい恋愛」を引き寄せられず、また異性に対する捉え方も鋭くなっているため、恋愛経験の薄さから、そのあこがれが壊れることなく、ずっと怨念的に残り続けているのではないか、と考えた。

③数か月「恋愛」を自分の外側に置いてみて
・精神面
 とても晴れやかな気分になった。私は恋愛できなかったり、無理にしようとしたりしなくても平気、という価値観を真っ向から受け入れることによって、自分を肯定できる時間が増え、オタクをやっていたときのような、根拠なき自信がめちゃくちゃ湧いてきた。恋愛がどうこう、彼氏がどうこう、ではなく、自分が自分らしくあるために、何をすればいいのか。自分が幸せになるためには何をすればいいのか、ということをまっすぐ考えることができた。

・周りの反応
 親は結婚の話をしてこないため、なんの変化もない。唯一家族の中では祖母が結婚について問いただしてくるが、あまり気にならなくなった。きっと祖母は趣味もなく毎日暇なので、私の将来を楽しみにすることくらいしか娯楽がないんだな、私にとっては関係のないことだけど、祖母の生きた時代としては必然的なことだし、適当にウン、ウンと言っておけばいいんだな、とかなり大人な対応ができるようになった。気にしてないことを言われたところで、感情の波は立たない。
 少しだけ祖父母にやさしくできることが増え、有給の日には祖父母と自分の昼食を用意してあげようか、などという余裕もでき、祖母は過剰に喜んでいた。しかし、昼食の途中に「ところでらんあさちゃんは、いつひ孫の顔を見せてくれるの?いい人はいないの?」と腰を据えてインタビューされてしまった。なので、いたって普通のテンションで、「多分結婚はしないよ、結婚で幸せになれる気がしないから。私は幸せになるために、他の方法を探してることころなんだよ」と話したら、泣かれた。え〜と、泣かれました。「来年には考えが変わるかもしれないし、結婚することが自分の幸せと思える状態になったら、するかもしれないけど」とちゃんと補足して伝えたんですが、普通に、なんか泣かれましたね。別に結婚しないって伝えたのこの日が初めてじゃないんだけどな。今はまだ家族内(というか祖母のみ)にとどまっているけど、これから万一30代、40代になっても事態がこのままの場合、年配の親戚なんかの小言がさぞ煩わしそうだなと思いました。

③検証を続けていて気付いたこと
 私はどうやら「モテたい」らしい。この取り組みを始めてから、男の人と話すときに声や態度を作ったり、女の子らしく振舞ったりすることをやめられて、すごく楽に感じていたんだけど、それは前半だけ。だんだん無意識に自分を「異性」にしようとしてしまっている自分に気が付いた。男と女とは、不思議なものですね。アダムとイブの時代、ヒトに性器が2種類あるということを初めて気づいた人、どんな気持ちだったのだろう。同じような姿形をしていても、性質や趣向が違っていて、どうしてすべて同じヒトだと認識できたのだろう。なんにせよ、自動的に異性を異性として認識し、相手に異性と思われたい欲求というのは私の中にも備わっているみたいだった。
 その事実に気づいても、別に気味悪くは感じなくて、事実として受け入れただけだったんですが、やっぱりそれは感情の動きとして美しくないと思った。男でも女でも、またその他多様な性別の方に対しても、同じように接したいし、接されたいな。恋愛って、どうしても自分と恋愛対象内の皆さんとの相互関係になるけど、そこに囚われない「人との関わり方」をもっとできるようにならないといけないな、と感じた。

④仮説に対して
 シンデレラコンプレックスな部分は大いにあるとは思うけど、それだけで苦しかったのではないと思った。自己肯定感の低さ、と書いたけれど、男性からの「かわいいね」みたいな言葉によって自己を保っているところもあるし、職場にイケメンがいるから頑張れた日は数えきれない。過ぎたるは及ばざるが如し、ということで、何事も思い込みすぎたり、理想を崇めすぎたりするとよくないということだったんだな、と思った。今はなるべく自分にも周りにもフランクに接して、肩の力を抜いて生活することにしている。そこが自分の弱みだし治すべきところだなと思う。

⑤これからのこと
 異性との出会いを諸手を上げて避けてきているけど、やはり夜中には絶望的な孤独が訪れるので、人肌恋しい気持ちはずっと消えないんだなと実感している。腰を入れて婚活、というノリでもないし、構ってくれる相手はほしい、という宙ぶらりんな立ち位置になってしまっているので、ある意味で途方に暮れてしまうところもある。だた、美容に注力したり、好きなアニメやコンテンツを見つけたり、最近ではノートPCを手に入れてマインクラフトを始め(NEW!)時間を溶かしたり、自分の趣味に没頭することにもっと取り組んで、自分という人間をもっと魅力的にできるように(そして自分で魅力的だと感じられるように)勤しむ、ということを続けていくしかない。今はどっちつかずだし、今後もこういうのらりくらりで行く感はあるが、私は私のしあわせのために、ささやかな奮闘はまだまだ続く。


☆らんあさ先生の今後のハッピーライフにご期待ください⸺⸺!

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