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デパプリのすゝめ①〜ネタバレなし編〜

今放映中のプリキュアについての話です。準備はよろしいでしょうか?
「デリシャスパーティ♡プリキュア」とは、プリキュアシリーズ19作目にあたり、主に食べ物、食育をテーマとした作品です。
私は、シリーズ開始当初から薄々気になってはいましたが、もう20代の社会人ですし、アニメにハマった経験もなく、なんとなく様子見していました。が、ひょんなことから大ファンになり、今ではすっかり現役世代のちびっこたちと対等に作品を楽しみ、グッズを入手する「大きなお友達」となっております。

駆け出しプリキュア視聴者ながら、なぜここまで私がデリシャスパーティ♡プリキュア(以下、デパプリ)に惹き込まれたのか、その私的おすすめポイントをまとめてみました。
◎作画、キャラデザのかわいさ
◎設定の”トンチキ”性
◎テーマへの共感
◎キャラクターたちの個性の化学反応・ストーリー展開の秀逸さ

他にも色々と良さはあるんですが、今回はネタバレ少なめでいきたいのでこの4つについて話していきたいと思います。


◎作画、キャラデザのかわいさ

もう、キャラクタービジュアルが全員いいんです(語彙力)。とにかく、キュア戦士が3人とも、途中から追加戦士が登場して4人になりますが、4人とも本当に心の底からかわいい。
ピンクのプリキュア「キュアプレシャス」は和のイメージなので、胸のリボンが水引みたいになっていたり、ブーツの先が足袋みたいなデザインになっていたり。めっちゃかわいい!!!!!こういった和要素は変身前のゆいちゃんの場面でも一貫されています。

あつあつごはんで、みなぎるパワー!



次にスパイシー。クールビューティーな「キュアスパイシー」は、胸のリボンがシャープな感じになってます。どことなく〇(サークル)モチーフだけど、可愛すぎない絶妙さ。

ふわふわサンドde心にスパイス!



元気な「キュアヤムヤム」の過剰な頭飾りがめっちゃ好き。個人的には中華風タイトミニスカートが一番かわいいと思ってます。背中の大きなリボンから伸びた2本のしっぽがゆらゆらするのがかわいい。

きらめくヌードルエモーション♡

あと、変身シーンが本当に可愛くて、コンセプトに沿ってしっかり作り込まれていて何度見ても飽きないので、戦闘の際も必ず飛ばさずに見ています。公式で変身シーン上がってるから見て!!!!!!!!
キュアプレシャス(ピンクキュア)
キュアスパイシー(青キュア)
キュアヤムヤム(黄色キュア)


追加戦士で私のイチオシ、「キュアフィナーレ」!パフェのようなゴージャスな装飾と誇り高いドレスが最高です。プリキュアシリーズ初のゴールドプリキュア。

ジェントルに、ゴージャスに、咲き誇るスウィートネス!

あとは、今シリーズの作品ではテーマが「食育」なだけあって、食べ物のシーンがプリキュア史上すごく繊細に描き込まれているそうです。見ていておなかがすくようなプリキュア。


◎設定の”トンチキ”性

私のいう‟トンチキ”とは、「インフルエンザのときに見る夢のような雑多感があり、それ自体に意味はあるのかないのかは誰にも分からないが、とにかくカラフルでお祭り騒ぎのような絶対的陽のパワーがほとばしるもの」を指します。調べたらアイドルファン界隈の言葉らしいです。
そしてこれは、もはや「素質」の問題というか、ついて来れるか、来れないかはあなた次第という話になります。

まず、作品冒頭、「ここはおいしーなタウン。」というナレーションから始まるんですね。一般人ならここで、「おいしーなタウン??????」となりますが、我々は「おっけ。これから始まる物語は、おいしーなタウンでの出来事ってことね!」と疑いなく受け入れなければなりません。

プリキュアには「夢」とか「花」、「夏」など1人ひとりモチーフがあるんですが、デパプリのプリキュアは「米」と「パン」と「麺」というまさかの炭水化物パラダイス。追加戦士は「パフェ(ドルチェ)」のモチーフで、食事の最後にデザートを、と「キュア“フィナーレ”」を名付ける天才のセンス。

さらに、突然「500キロカロリーパンチ!!!(キュアプレシャス初めての必殺技)」が出ていきます。少し控えめですが大体1食分くらいのカロリー。それらの攻撃を食らって浄化されたウバウゾー(敵モンスター)は「おなかいっぱ~い♡」とうっとり顔になります。ごちそうさまでした♡

他にも、オープニングではふわとろオムライスを開くとお話のタイトルが出現するようなアニメーションになってますし、ことごとく一貫して食べ物にまつわるコンテンツが盛りだくさんなので、見ていて楽しいです。ツッコんで楽しむのもよし、すんなり受け入れてちびっこの気持ちになるもよし。プリキュアの楽しみ方はきっと自由です。


◎テーマへの共感

前作で料理などをテーマにしたプリキュアはあったと思いますが、がっつり「食育」をテーマにしているプリキュアということで、なんと農林水産省もデパプリを推しています。笑

私も昔から、食べることが大好きで、食べ物を目の前にすると人格が変わるくらい、幼い時からよく食べる子どもでした。さらに、なぜか私が帰ってきたタイミングで親戚が桃やいちごを持ってきたり、たまたま刺身をおすそ分けされたところに居合わせたり、と、食に愛されている側面もありました。
そんな、食を愛し愛された私ですが、食べることにこだわりや思い入れを持っていることとは裏腹に、ストレスによる過食を繰り返して整胃薬を常飲し、トイレに籠って夜中に泣いたり、胃を病んで好きなように食べられなくなってしまったり、と苦しい思い出もありました。
さらに最近の日本のファッション界隈に根強く残る痩身願望などから、特に女の子は食を粗末にすることが多いんじゃないかと感じています。かく言う私もガリガリの女の子を見るのが好きだし、自分も痩せたいと思っているんですが、やっぱり「料理を作って食べること」は常に幸せでなくちゃいけないし、笑顔と共にあるべきだし、食で誰かが悲しんだり、苦しんだりするようなことは絶対あってはならないと思います。そういったメッセージを、シリーズを通してまっすぐに伝えてくれる、それがデパプリ。

お料理の前にはみんなで手洗いをしっかりする描写が必ず入っているし、敵ですら食への興味がきっかけでおいしーなタウンへ攻撃をしに来ている。隅から隅まで、とにかく食へのリスペクトが素晴らしいんです。一人で食べる子にも、大勢で食べるときも、どうすればあらゆる場面で「食」を楽しめるのか、プリキュアたちが寄り添い、一緒に考えてくれます。


◎キャラクターたちの個性の化学反応・ストーリー展開の秀逸さ

これは②で詳しくまとめていきたいなと思っているのですが、とにかくキャラクター設定が良い。とにかく明るく快活でおばあちゃんっ子、クールで上品だけどかわいいものが大好きで内気な子、ゆるふわだけど元気で情熱的な子、大人びた思考のしっかりもので優しい人気者。そのキュア少女たちを取り巻くお助けメンバーも含めてとても個性的で楽しくて、キャラクター同士のコミュニケーションも興味深く、見ごたえのある作品になっています。

あと個人的にはピンクキュアに変身するゆいちゃんの幼馴染、拓海くんという1つ年上のピュアな男の子がいて、ゆいちゃんへひそかに恋心を寄せている…という、全人類よだれ必至の関係性がアツい!プリキュアに変身して戦う決心をした彼女のことを、仮面姿で密かにアシストする―――という、〇キシード仮面やん?!みたいなポイントもあります。デパプリ楽しいね!!!!

テレビ朝日系列で日曜8時30分から放送してますが、毎週水曜日にNetflixでも配信中。第1話から全話見れますので是非!

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