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バンザイ資本主義〜いつだってバイブルは岡崎京子〜

 あーあまぁ向こうが90悪いけど私も90悪いんだよね。2年もお前の病気の回復待ってしまった私の責任なんだよね〜回復は嬉しいよ。でも貴方のやってることが最後には大嫌いになっちゃった。罪重いね〜若きアンダーグラウンドで溺れる私を無責任に引きずり上げては無責任に水深20mあたりで手を放しやがって。あっそ。多分放した覚えもないだろうし、むしろ私が放したとも思ってるだろうけど。
 こういう時にかつて客に言われた「お前は必ず最後には不幸になるからな。覚えとけよ。」を思い出すね。私にも貴方にもね。さっきから貴方私ラブベリーみたいに言ってるけど、別に接点なんてとうの2年前に終わってるから見苦しいなこの文章。
 そうですかそうですか、あなたの苦しい時期に一緒にいたいって言い続けた女の子引き延ばして結局捨ててよろしくやってるんだねって感じ。憎くてしょうがなかった慰謝料払うから離婚してって言い放って同じ名前の男と浮気してでてった貴方の前の女が、今では英雄に見えてしょうがないよ。最後まで大切にしてくれる人担保にした貴方が大嫌いで大好きだったよ。


 メンヘラ国士無双イーシャンテンテキストはここまでにして、これからの話をしよう。これからの資本主義に手を大きく上げ下げする可愛い大切な私の話をしよう。明日の朝の電車、明日の仕事、美味しく食べるご飯、フカフカのおやすみなさいの話をしよう。私がちゃんと陸まで上がれるような海底からのぼる話を、または引っ張り上げてくれる話を。この経験が貴方のせい、親のせい、先生のせい、仕事のせい、世の中のせいというなら左へ行って死ねばいい。私は左でも右でもない真ん中の新たな資本主義を開拓して死ぬから。右手には岡崎京子のpinkを、左手にはバーキンを、そしてお腹には大好きな未来の私の可愛い子供を。(勘違いされないよう言っとくが妊娠はしてない)



言いすぎた。

 それでも得たことの方が多い。だから良い。彼のおかげで家族とも仲直りできた。昼の仕事にも就けた。こんなに働いて恨まれないことあるんだって最初は毎日泣いてた。ご飯をこの時間にお家で作って食べられるんだって。たしかに住む世界の違う私に興味本位で手を差し伸べて放した彼にも責任がある。けれど、住む世界の違う彼に大きな期待を抱いて手を取ってしまった私にも責任がある。別の世界同士、別の世界も悪くないよを教えてもらって別の世界で人脈も価値観も仕事も広がっていけた。いじめられるのは太陽のある世界の方が辛かったけど(日々の過酷さという麻酔をしてないから)、本当の幸福はお月様の街より良かった。(私に取ってね)しっかり撃たれる覚悟で伝えたのだからもうこの文章で悪いことは言いたくない。昼の仕事で頑張るって決めたんだから明日もちゃんと行かなきゃ。大好きな友達とお世話になってる社長が背中を押してくれたんだから歩かなきゃ。未来のテイカーおぢなんか待ってられないよね。しょーいとなおきの約束通り笑ったら南、泣いたら東の旅行は、私たちのための旅行で行かなきゃね。海にたくさんきれいな花束を身代わりに投げてこよう。


ご無事で。もし、これが永遠の別れなら、永遠に、ご無事で。愛した時間に口付けを。塵となって飛んでゆけ。サヨナラ。


 2年の月日の間、待ち人のために消耗品にしてしまった男性たちにも手を合わせてさようなら。手を合わせながら私に教えてくれたこと。「怒りは感謝に変えれば幸せになれるよ」を。泣かせた人の数だけ幸せにするために。私は反対へ歩くのです。

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