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納得のいかない仕事をした秋の日に 消え詫びぬいずれの秋も同じこと月にたなびく穂すすきの波…
ある明け方に。 ぬばたまの夢から覚める有明のうつつを濡らす淡雪の月 (夢から覚めたら、夢…
ある夏に。 春遠く名残とどめぬ夏の川の水面ゆらすな橘の風 (橘の香りは昔を思い出させると…
子どもと枯れ葉の上をさくさく歩いていると、昔、飼っていた犬とも同じように枯れ葉の上をお散…
ペットのお魚をふと思い出した、雨の夕方に うたかたの泡と消えゆく面影は水面を穿つ(うがつ…
元旦、長男と長女、夫と神戸にお出かけ。こんな風にいつまでみんなで遊べるのかなとふとさみし…
娘と病院に行った帰り道。息子と夫が迎えに来てくれたとき、満月が出ていて、 風吹けば冴えざえ響く月の音にまた振り返る冬の宵闇 (風が吹いたら、鉄琴のような音が響くんじゃないかと思うほど、くっきりとした銀色の月が出ている。)
ベビーカーで娘と買い物に行った帰り道、枯れ葉の匂いがして、 今日もまた焦がれるのみと知り…
やることが多い日、“子どものせい”で仕事が進まずイライラして自己嫌悪になり、 目覚めれば…
疲れたときに、 鳥の音も風の声さえ今途絶え月渡る雲が今は恋しき (いそがしくなると、鳥の…
天国にいる犬の誕生日に、 うす墨の雲げな夜こそ ほかの世とこの世をまどかにつなげ月の輪 …
遊んでいる子どもを見守り中に、 幾重にも連なる雲の絶え間よりうつつを覚ます木枯しの声 (…
嫌なことがあった夜に、 ひとり寝の月もなき夜を慕ふ日に ただ頼めるは木枯らしの声 (嫌な…
娘のお宮参りが終わって、 風の間にもみじの時雨ふりにけり錦を添える鈍色(にびいろ)の空 (散りかけたもみじが時雨のように降ってくる。どんよりとした空もきれいに見える。)