月ノ唄を聴いた話。

2019年3月14日に公式からのツイートでST☆RISHソロベストアルバムが発表になって、もうすぐ1年。あっという間だった半年間。いつかは、いつかはこの子と向き合わなければならないと覚悟してから5ヶ月。ソロアルバムの新曲がST☆RISHの頭文字になる、そんな憶測がプリンセスの中で流行りだして、私はずっと震えていた。那月の頭文字はS。ST☆RISH、1番目のS。これはやばいんじゃないか。本能でそう感じていた。

音也が『愛と呼べる木の下で』を発表した時、やってくれたな公式よ、ついにそこに触れるんだなと思ってしまったから。那月の人生で触れないわけにはいかない、砂月の存在。もう1人の「月」。

那月に初めて出会った頃、私は砂月がどうも苦手だった。那月担はちらほらいると思う、最初砂月苦手な人。怒らないから正直に手を挙げて。← でも、すごく気持ちわかるんだ。砂月怖いし、私は那月に出会った頃まだ子供で、いつも凶暴な砂月は苦手でアニメ録画してた頃砂月のシーンは怖くて見れなかった時もあった。可愛いなっちゃんが見たいのにって思ってた頃もあった。

でもあの可愛い那月がいられるのは砂月のおかげなんだって気づいたのは出戻ってすぐの時だった。出戻って改めてアニメを見た時、優しさの根底には強さがあり、強さの根底には優しさがあると。それからは砂月の存在がとてつもなく愛おしくて大切な存在になった。

2019年6月21日。音也のソロアルバムが一足先に発売、四ノ宮那月来栖翔の誕生日を越え、マジLOVEキングダムが建国、ほぼ毎日劇場に通う日々。週替わりの特典も発表され週末のチケットを押えるのに必死になっていた、そんな日だった。今でもよく覚えてる。あの日は酷く疲れた日だった。酷く疲れていて、あの通知が来た時、

『あ、聴かなきゃ』

そう思って試聴のリンクを開けていた。(ダイソーで。)というのも私、それまで音也、真斗の試聴を一切しないまま予約しCDを購入していたのです。(絶対いいモノを持ってくる確証があったしフラゲ日もしくは当日までの楽しみにしていたかったから)

でも那月は違った。あの瞬間に聴かなきゃ、そう思った。

『月ノ唄』

つきのうた。那月の歌、砂月の歌。試聴ってサビから突然入ったりするからあのサビは衝撃的だった。私も何度も考えたことがある。あの月の裏側には何があるんだろう、誰がいるんだろう。でも、この曲を聞いた瞬間、あぁ、そこに砂月はいる。そう思った。正直自宅にいたら泣き続けて過呼吸で今生きていなかったかもしれない。ヴィオラとヴァイオリンの重なるハーモニー。弦楽器を主体としバックにはシンセがいて、那月独特の柔らかな楽曲と砂月独特の荒々しさはドラムとベースかな、なんて。

あの日試聴をしてなかったら、今頃どうなっていたんだろうか。受け止めきれずに倒れていたかもしれない。那月が、あの那月がこんな歌を歌えるようになったのは、紛れもなく、砂月。あなたのおかげです。プリツイの2週間は全てを那月と砂月に捧げた。初めての企業コラボ、はなまるうどんさんに足を運び、自宅のリビングには3日ごとに違う黄色の花を飾った。黄色の付箋をいくつも買った。毎日はなまるを描いては机に飾って、明日はどんなはなまるをくれるのか楽しみにしていた。

2019年8月7日。リリース日。私は前日にフラゲをしていたので、手元にCDを置いて那月と皆と日付が変わるのを待っていた。開けるのは日付が変わってから。そう決めていた。

いざカウントダウンをして日付が変わった瞬間は沢山喜んだ。おめでとう、9年アイドル続けてくれてありがとう、そんな気持ちでいっぱいだった。やっとソロアルバムが出せた、自分のことのように嬉しかった。那月がおやすみなさいと言ってから私の開封の儀は始まった。丁寧にフィルムを剥がして眺めて、深呼吸してから開封した。CDを聞く前にまずブックレットを読もうと決めて、開いた。そこにはたくさんの思い出が詰まってた。なにより全てのページに那月しかいない、そりゃわかってんだ。わかってんだけど泣くしかなかった。歌詞を見るのは怖いから置いといて…と、インタビューを読み始めて、もう更にボロボロと泣き続けた。ジャケットの花(4色のガーベラ)は自分で選んだ、というから思わず調べてしまった。

ガーベラの花言葉は「希望」「前進」。黄色のガーベラの花言葉は「究極の愛」。ピンクのガーベラの花言葉は「感謝」オレンジのガーベラの花言葉は「冒険心」。
そして白のガーベラの花言葉は「希望」。

人生でここまで泣いたのは初めてだった。次の日声が出なくなるくらい泣いた。新曲2曲を聞いてからの1週間は本当に感謝の気持ちでいっぱいだった。こんな素敵な曲をありがとう、そう思った。

初めてのオリコンデイリーランキング1位獲得。公式さんがわっしょい!なんて言うからビックリして腰抜かしてしまった。(その後Sクラちゃんたちが軽々と超えていってしまってビックリしたんだけど)

アルバムが出たあとの帰国は本当にしんどかった。那月の顔を見るだけでもう涙止まらない嗚咽やばいあの週は多分1番泣いてた。そして私個人的には那月蘭丸のシャニライイベントが来たのも大きかった。今まで接点の少なかった2人がここにきてエゴイスティックとシャニライで共演してしまったのだから、もう動揺が隠せなくて。公式さん、ここの組合せいいでしょ。初めてミリオンに挑戦したのもこのイベントだった。サザンクロス恋唄めっちゃ叩いたな〜っていう感想。(この後蘭丸嶺二のイベントで250万出してしまったんだごめん那月次こそ、次こそ完凸するからなー!)

とまぁ、まいらすの話は置いといて。

このタイミングでソロアルバムが出たこと、本当に大きかった。2019年はうたプリイヤーだった、と言っても過言ではないと思ってる。そしてこれからもうたプリは限界を見せないとも思ってる。

キスよりすごい音楽って本当にあるんだから。

それを彼らが、プリンスたちが教えてくれた。

本当に帰ってきて良かった。


最後に。

ずっと那月を守ってくれてありがとう。貴方が、らしくいろよ、と言ってくれたから今の私があります。砂月は砂月らしく、強く、そして優しく、那月の傍にいてあげてください。これからもよろしくお願いします。

ずっと待っていてくれてありがとう。那月らしく、これからも優しく、そして真っ直ぐに、生きていて下さい。これからも大好きです。

2人に会えて本当によかった。ありがとう。

それから、いつも那月砂月のそばにいてくれた、紀章さん。紀章さんにも沢山のありがとうを。



“貴方が貴方である限り、

幸せの歌に耳を傾け続けたい。”

“全てを包める、強さをもって。”


おわり。