うたプリAnother Worldに行けなかった人が2曲で考察してみた話。

ということで、Another World WHITE&BLACK、
WHITE GRAVITYとBLACK DEJAVUが発売になりました。オリコン上位おめでとうございますわっしょい。
私は都合で展示を見に行くことが出来ず、
友人から譲り受けた特典CDすらまだ聞けていません(怖くてな)が、新曲2曲を聴けば聴くほどに勝手に考察が出来てしまったのでぼちぼち書き残して起きたいと思います。

では以下ネタバレ注意。CDを御手元に用意の上見ていただけると分かりやすいかと。




☆BLACK編
初めてこのBLACK DEJAVUを聞いた時に、すごい変わった曲だと感じました。同じ曲を何度も聞いてるはずなのに何かが変な、ループしてるような、でもどこか違う曲のような感覚に陥る…そんな曲。

それもそのはずなんですよね。
そもそも最初のハモりの音からどんどんズレて行って最終的には全然違う音が聞こえてくる(流れてる音自体に変化は無いと思うんですが、多分各音の強弱で高低を使い分けてる気が。)曲のようで。

私はこれを聞いた時に、やばいこれは絶対何かあると思って考察を始めました。

公式サイト、見たことはありますか?
AWの公式のintroductionに、

「これはありえたかもしれない、もう一つの彼らの物語」

と記載されていて、
まず現実世界のアイドルである彼らとは違う道を歩いた人物達の話であることはわかります。

1番は恐らくAWの世界にいる彼ら、なんだと思います。ハモリがあまりなく淡々と進むメロディ。
2番になると突然出てきますねハモリ。
誰かが歌ってる、誰だ?…そう、歌っているキャラのオクターブ下やハモリを同じキャラが歌っている。
最初は私も信じがたかったのですが、音也と嶺二、蘭丸でピンと来ました。

しかし、
その点で違和感を覚えて欲しいことがあります。

音也から始まるあのパートは、
片割れは本人、ハモリも同じキャストが歌ってますが、

『トキヤだけ』ハモリがないのです。
(気になった方はBDかけてくださいね)


じゃあなぜトキヤだけハモリがないのか。

トキヤの反対、といえば?
私はHAYATOが真っ先に頭に浮かびます。
しかし、AWは彼らがアイドルになることを選ぶことのなかった世界のはず。
HAYATOはリアルで既にアイドルになっていますし。

しかし、あのAWの世界を現実世界の反対とするならば、あの場所にいるべき存在はHAYATOになる、私はそう思いました。でもいたのはトキヤでした。

HAYATOがAWの世界(アイドルを選ばない世界)にいたはずの人間とするならば、HAYATOが生まれるはずがない、そう思いませんか?

つまり、一ノ瀬トキヤそしてHAYATOはどの世界線でもアイドルにならない選択肢はなかった。

だからトキヤを表(リアル)から見ても裏(AW)から見ても、裏には誰もいない、だからハモリがいなくても不自然ではないのです。

そしてどうしてここからその発想が生まれるのか、
同じく2番の音也パートに、
『「IF…」は気づけば 勝利への“deja-vu”さ』
という歌詞があります。
deja-vu、既視感。
私はこの歌詞を勝利への既視感に気づけばIFの世界が変わるのでは、と考えました。
つまり、裏の世界に本来いたはずのHAYATOは一度、表の世界でアイドルになり、代わりに表の世界にいたトキヤが裏の世界に入ったことになります。
しかし、裏の世界へきたトキヤはある既視感に気づき、アイドルになることを決意したから早乙女学園にいた、このIFの世界に気づいたから勝てた(アイドルになれた)ということ。(あの場所では理学部にいますが「歌う」ことは分かっているのできっと大学卒業後にでも拾われるんだろうな、と。)

更に1番の同メロディラインでは
『「IF…」はいつだって 後悔するなと』
と歌っており、そのあとにトキヤが、
『語り掛けてる』
と続いていることから、IFの世界が後悔するなと語り掛けていたのを分かっていたのはトキヤだけ、
という考察が生まれます。

だから、サビのメロディラインも1人だけ頭とび出ていて不思議な音程を歌っている、しかしハモリなんですよね。あれも。本人はあの世界に溶け込もうと、混ざりこもうとしてる。たとえ勝っていたとしても。

これを踏まえて、

☆WHITE編

この2曲は正直BLACKから解明した方が理由に根拠がつくなぁと感じました。
というのも、結論から先ず話しますと、
白はみなこのIFの世界に何か違和感があること、自分たちにはもう1つの世界(リアル)があるのではと気づいているはずなのです。

曲の最初に、
Who is the one? Why am I here?
あなたは誰ですか、
なぜそこにいるのですか、と問い、
I am the oneと答えていることから、
自分以外の存在(リアルにいるアイドル)に気づいています。

サビでは、
「無限の可能性 感じながら…でも躊躇う」
「本当の幸せを問い 惑う日さえも 許し始めたなら」
「それぞれの運命が灯る 現在(いま)願うままに」
と歌っていることから、
夢を追いかければ何かが変わると知っている。

しかし、
白ではこの世界は何かがおかしいと気づきながらも、
夢への努力をしたことから誰もこの世界を嫌う人間が居ないのです。
最後のコーラス部分、
I love the oneだったり、we are the one、
最後はWe love the worldと歌っていますし。

黒の歌詞で「勝利」という言葉が使われていますが、
簡単に訳すとこれは白組は勝ちで黒組は負け。
そうまさにオセロのような。


結論として何を問いかけられているかは、
人それぞれ受け取り方が違いますから、
一概にこれだとは言いきれないのですが。

何事も努力を惜しむな、諦めるな、そう言いたいんじゃないかなと思います。
私はそう捉えました。今このご時世っていうのもあるけど、そんな意味があったからあの展示もギリギリまで粘れたんじゃないかとか。

誰にも正解は分かりません。
それがIF、もしもの世界です。


にしても曲はすごい面白いですね。
まず詞がRUCCAさん、はい神です。
崇め奉ります大好きです私。
そして作編曲。
白はお馴染み菊田さん、はい神です。
私はStill推しなので、なぜ偽りの歌を歌う?のオリオンでSHOUT OUTからのBELIEVE MY VOICEが大好きなのです。
黒は最近の曲では有名な竹田さん、こちらも神です。
真斗とレンのソロアルバムの裏曲作られた方ですね、
転調の鬼です。大好きです。
この設定を考えたチームS.Gも大好きだし、エレガの皆様も本当に最高でした…ありがとうございます。

展示が途中で中止されてしまったのは惜しかったけれど、また何かの形でIFの世界の彼らに会えたらいいですね。


そしてこの考察も、
『ありえたかもしれない もう一つの彼らの物語』
なのかもしれませんが。


おわり。