松田奈緒子/重版出来!(17)
それにしても松田奈緒子さんは、
何故そんなことをしっているのだろう。
漫画の裏側、制作の技術、出版業界のあれこれ。
作家と編集者の関係だって、
自分以外のことは
なかなか知りようがないのでは。
意外に作家同士のつながりでわかるのかな。
出版社勤務から、漫画家になったとか。
書店の現状なんかにも詳しい気がする。
いいなあと思うのは、
そうした漫画の表に出る部分だけでなく、
影の部分、裏方の想い、業界の底力、
といったものに目を向け光を当てるところ。
今回、フューチャーされるのは、
スクリーントーンの職人だ。
業界では知る人ぞ知る存在。
自分のクレジットが入る必要はない。
漫画の中に存在すればいい。
そんな人がどれだけ漫画を支えているのだろう。
翻って自分の仕事、自分の会社。
そういう人がいっぱいいる気がする。
華やかな成功や成果を収め、
ステップを登っていく人の影で、
自分の仕事に矜持をもって取り組む。
陽を浴びる浴びないではなく、
自分の納得をもって仕事に臨む。
目立たず、はしゃがず、やるべきを行う。
いいなあと思う。
本当はそうした人たちが、
きちんと評価されるといいと思う。
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