高橋ツトム/JUMBO MAX~ハイバーED薬密造人~(2)
キャラクターが強い!
しかも誰もが同じ方向でなく、
放射線状に広がっていく感じ。
それぞれが自分の進む方向に強力に拡大し、
物語の世界を広げ対比を鮮やかにしている。
一方でそれぞれの人間関係は
より近づいて密接となり、
隠さねばならない秘密が
明らかになる時が近いと思わせる。
それぞれの個性に、秘密の暴露に、
ジェットコースターが
じりじり坂道を登っていくようなスリルを感じる。
人生ってこうなんだよな。
皆、自分の人生を一生懸命生きる。
目の前のことに必死で周りが見えなくなっている。
同じようにそれぞれの人たちも、
その人生を生きている。
だから世界はとどまることなく、
ずっと変わり続ける。
それぞれの人たちが密接な関係性を結んでいれば、
その変化の可能性も高くスピードも速い。
まるで渦に巻き込まれていくようだ。
自身は客観的な立場にあるはずなのに、
いつの間にかその渦中にいる感じになる。
一体どうなってしまうのだろう。
どうすればいいのだろう。
その時々、それぞれの人たちの心に入り込み、
心配したり冒険したりする。
すごい漫画かもしれない。
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