松田奈緒子/重版出来!(18)
久々の子熊ちゃん。
相変わらずの熱き編集者魂。
他人の面倒をどこまでも見る姿勢がすごい。
それを頑張ってやるのではなく、
当たり前にやってしまうところ、
楽しんで何気なくやるのがいい。
根っからの編集者体質なのかもしれない。
自分が主役になれるタイプなのに、
誰かを応援する方、支援する方に回る。
こんな心強いこともない。
そんな子熊ちゃん、今回は合コンにも参加する。
どうやら興味があるのは、
メンズではなく料理の方のよう。
どんなことを振られても、恋ではなく、
ひたすら料理と仕事に心は向く。
と思いきや、子熊ちゃんの最大の魅力は、
人が好きだということ。
誰よりも参加男性陣のことを見てる。
それどころか店員さんのことまで。
外見や見た目ではなく、
その本質を見抜くところが編集者らしい。
本巻には二つの恋が登場する。
相手の子を産むことを決めながら、
自立できていない相手に依存せず、
強く生きる女性。
最近の女性は強い。
感心する一方、同じ男としてちょっと情けない。
もうひとつは初めての恋のような淡い想い。
生まれたての好きという気持ちが伝わって来る。
清々しい気持ちになる。
出版業界の現状も含め、
相変わらず幅広い内容で魅了される。
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