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仕事に行ってきます③ オフィスで事務の仕事 潤さんの1日

結びの文はこうだ。

1歩1歩、ゆっくり、ていねいに。
つみ重ねてきた日々が、
潤さんの今を支えています。

こうやって生きたいと思わされる。
胸をぐっと掴まれる。

本書が取り上げる
オフィス事務の仕事をしているのは松島潤さん。
巻末の情報には、知的障害(重度)とある。

全部で250種類ある仕事の内、
今、15種類の仕事ができるという。
そんな風に自分の仕事・スキルを
可視化できているだろうか。
反省させられる。

電車とバスを乗り継ぐ1時間半の通勤。
お昼休みと休み明けの気持ちの取り戻し方。
漢字で書く日報。

そのひとつひとつが出来るようになるよう、
工夫を凝らしている。
問題解決の策を練り、
実行の工数を分解して組み立て、
きちんとひとつずつこなしている。

知的障害の方だから、というのは関係ない。
仕事をする上での基本を改めて思い出される。
今は出来ないこと、困難なこと、
いつかやりたいと仰ぎ見ること、
それをやるために今何をするか。
何を積み重ねていくか。

それぞれ各々が与えられた場所で、
それを問い続けるしかない。
そのプロセスは誰にとっても変わらない。
簡単に諦めないこと。
飽きずにやり続けること。
仕事の基本、生活の礎がここにある。

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