こざき亜衣/あさひなぐ(8)
「防具をつけない危険な練習」
どれだけ効用があるか分からない。
理にかなっていないかもしれない。
チームを強くしたい。
それぞれが思い始めると、
そういう極端にはしる時期も出て来る。
そして実力への貢献は疑問符な
そんな練習内容が、
チームの精神面を明らかに変える。
「精神練」的なもの、
精神を鍛えるための練習をあまり好きじゃない。
認めたくないとも思う。
でも強いチームは、
技・体だけでない確かな心がある。
チームを貫くスピリッツがある。
どうやらこのチームも、
チームとしてのスピリッツを持ち始めた。
チームとして機能し始めた。
それぞれがそれぞれの役割を果たし始める。
そこへ外部から、また新たな刺激がやって来る。
何かを求める者、必死に目指すところには、
そうした出会いがやって来るのかもしれない。
その刺激が良いものなのかどうか。
まだ未知数も、期待が高まる。
チームを地続きでない高みへと、
連れて行ってくれる予感。
その流れも、防具をつけない練習が生んだもの。
恐るべし。
強くなるチームにはそれだけの理由がある。
ただ誰にもたどり着く先のゴールはわからない。
日々の努力を費やし続けられるかどうかは、
それぞれのメンバーにかかる。
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