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沙村広明/波よ聞いてくれ(4)

仕事の良し悪しは、
一体何で判断すればいいだろう。
事業会社であれば、
売上・利益・利益率・・・
といった指標が幾つも出てくる。
ほとんどの会社は少なからず事業会社だから、
一般的にはそこを追い求めることとなる。

会社の中には、営業部門や販売部門といった、
直接そうしたところにかかわる部署もあれば、
直接は関わらない部門もある。
通常、そうした部門は、
会社の中心であり重心近くにある。
けれど事業内容によっては、
会社の中心部門が、
売上・販売に距離があることもある。

ラジオ会社は、
まさにそうした企業のひとつ。
ラジオのコンテンツ内容が、
売上・販売に直結するけれど、
作り手たちは売ることよりも、
作ることに専念する。
でも小さな会社だから、
頭の中のけっこうな部分をお金が占める。

現実的なビジネス面、
数字で測れる定量的な世界の対岸の、
感性や感情に拠り立つ定性的な世界。
そのふたつが入り交じり、
結局のところ何でもあり。
でも実は両方を高度に意識していたりもする。
ゼロなのか満点なのか。
すごいだかすごくないんだか。

何もかも数値で測れるなんて面白くない。
でも引っ繰り返って、それが数字を呼ぶ。
何でもありのラジオの時間。

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