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記憶の音

さくらさくらの曲をアレンジした作品を制作中。友人の撮っていた桜の動画が綺麗で、イメージを広げていた。
レコーディングしながら、風の音を重ねたいなぁと思っていたら、その後送られてきた動画は桜とともに風の音が生き物のように動いていた。
アレンジのイメージが一気に広がった。

そして、今朝の話。
先日紹介した、沖縄の友人が、散歩中の自然の音を送ってきてくれた。
こちらは南国の木々の葉の間を心地よくとおるような動きの風の音。

同じ「風」といっても、色んな音があって、そこに音楽的な魅力を感じる。
そこに加えて、日常音が好きな理由には、記憶の音だからという部分がある。
なんでもない音は、記憶の情景とともに、特別な記憶の音として残る。
そこに魅力を感じている。

そこから物語が始まる。
聴いているひとは主人公となる。

私が空間や情景に音をつけたいのは、聴いているひとに、物語の主人公になってもらいたいからなのかもしれないと

書きながら思った。

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