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朗読

昨日、ラジオで聴いた短編小説、「さようならラジオ」という作品がとても素晴らしくて、料理をしながら気軽に聴いていたというのに、涙がでて、ちょっと呼吸困難になるほどだった。

NHKラジオの「すっぴん」という番組の最終回。
小説家の高橋源一郎さんが「昨夜徹夜で書いて、まだ誰も読んでいない」という短編小説を最後に朗読してくださった。
最後の音楽と共に、すごく感動して、勇気も出てきた。

『コンセントも乾電池もない、そして音楽が禁止されている時代。病院にはロボットのドクターと看護師。
パパもママもアバターでしかお見舞いに来ない....』
3月20日まで配信サービスで聴くことができるみたいなので、ぜひ多くの方聴いてもらいたい。

(聴き逃し | NHKラジオ らじる★らじる https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/corners.html)


そして、朗読という時間を過ごして、懐かしい気持ちにもなった。
20代前半は朗読の為の音楽をたくさん作っていたから。
その頃私は、素敵な物語を書くMAMIEさんという作家の方と知り合い、一緒にstory leading liveと題して、夜のカフェで大人のための朗読ライブイベントを行なっていた。
その夜の為だけに、MAMIEさんは新しい作品を書き下ろし、私はその作品だけの為のBGMを作曲しレコーディングする。そしてお客には、お茶やお酒の時間とともに物語の時間を過ごしてもらう。
場面を想像して、映像のない映画のように。

スタート、ラストに生演奏も取り入れる為に、アコーディオンとの出会いもその頃。

今企画しているカフェで開催している音楽イベントの数々は、思えばその頃の経験が活かされている。

朗読と音楽の時間も、また作りたいな。


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