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「自分自身になる」

「自分自身になる」


ウィリアム・ブリッジズの書籍に出てくる言葉だ。

「自分自身」とは具体化に何を指すのだろう。

アイデンティティ
自己概念
ego
本来の自分…


ここでは

ありのままの自分

と捉えてみたい。



あまりに唐突だが
「自分」を「地球」に見立てるならば
くっきりとその輪郭を認識できるのは
日の当たっている現在地だけ。

地球の反対側
深海
マントルから核に向かう部分
もしくは、太陽系の中での
星の並び位置


こうした目に触れにくいあらゆる部分も
全部「地球」であり
かなり強引ではあるが
まるごと「自分自身」と言えるのだろう。




「自分自身になる」
何かの宣誓のようで、なんだか潔い。


一度きりの人生の中で
他の誰か
自分以外の
なにものにもなり得ないこと

当たり前のことも、意識化しないと
メディアも含めた媒体に飲み込まれがちな環境の中で
私たちは暮らしている。

もちろん、ときにはあえて飲み込まれ
その足場や感触、臨場感
空気を感じるのも必要なのだろう。

特に
自分自身の方位磁石がまだ不安定なとき
新しい環境にこれから馴染もうというときには
与えられた枠の中で
しっかりと「型」を知るのも有効だ。

その後
より「自分らしさ」を求める段階で
改めて「型破り」を行っていけば
もっと新しい世界が広がってゆくのかもしれない。



ウィリアム・ブリッジズは
転機を繰り返し
ニュートラル・ゾーンを何度も引き受けることで
「自分自身になる」
と言っている

それは長い旅のようだ。

ある方によると、それはやはり
「永遠のプロセス」
なのだという。


地球は自転しながら公転する。

同じような毎日を繰り返しながら
確実にカレンダーはページを進めてゆく。


それでも軌道を外すことはないまま
ある程度の見通しの中で、人は生きてゆけるのだろう。


現在のこの状況にも
そのうち新しい身通しが立つはずだ。