『IP~サイバー捜査班』好きです多和田昭平

お久しぶりです!うーたんです。

『IP~サイバー捜査班』がとうとう終わってしまいました…
全9話。オリンピック等での休止も多く、一話完結とはいえガッツリ観ている感は薄かったですが、それでも時にツッコミどころの多いエピソードや(特に6話のデジタルにかすりもしないトリックとか)個性豊かな登場人物たちの事件解決劇を存分に楽しませていただきました。
無機質なサイバー空間で起こる犯罪を紐解いていくと、そこには人と人との繋がりや相手を思いやる気持ちが秘められていて、真逆とも思える「人の情」が明らかになっていく…古都の風情と相まって毎話じんわりと沁みるストーリーも大好きでした。
私事ではありますが、テレ朝が映らない地域に住んでおりまして。こういう刑事ものの連続ドラマを見慣れていない、というのも熱狂的にハマった理由なのかなぁ。とにかく楽しかった。

そしてもちろん、我らが推し!間宮祥太朗さんが演じる多和田昭平というキャラクターも魅力に溢れる人物でした。
前述の理由で録画が残せない私は、あれこれを忘れないため、毎話TVerで多和田LockOnリピを敢行し「多和田さんの好きなとこMEMO」としてTwitterで呟いていたのですが。
これ、結構大変だったんですよ~!リピしながら多和田さんの好きなところをメモしていくのですが、そりゃ推しが演じてるんだから一挙手一投足全部好き。台本書き起こし状態から本当に好きな瞬間をピックアップして、キャッチ-な表現を考え、どう描写したら上手く伝わるか試行錯誤して、最終形に整えていました。
おかげさまで今見返しても、そうそうこんな多和田さん好きだった~と脳内でパッと思い起こせる状態!
そこで、自分で好きなとこMEMOを振り返って、多和田さんについての感想を思いつくままつらつら書き残しておこうと思います。
(前置きなのに既に長い…)(この後も相当長いです…)

多和田昭平という人物。
放送開始前、スリーピーススーツをかっちりと着込んだビジュアルや「元捜査一課」「密命を帯びている」という情報から、冷徹で一分の隙も無い人を想像していたのですが。
実際は少々抜けた一面もある愛すべきキャラクターでしたね。
ゆとり世代なのか育ちの良さなのか、おっとりしてて優しくて、話すときもウィスパーボイスで物腰が柔らかくて…でも捜査となると一転、自発的に機敏に動いてキメるべきところはビシッとキメる。
総事係にいながらサイバー用語には疎いようで。安洛主任の解説には毎回「呪文だ…」とうんざり顔を見せるし、7話だったかな…絆ちゃん&岡林君とデバイスが話題になったときにも「んっ?」とよく分からないみたいな顔をしていたので、これは相当重症かもなと思ったのでした。ソシャゲも知らなかったですしジュースジャッキングもされちゃってますしね。それでも何となく飄々と乗り切るのがすごいところ。
ゆるさについては、思えば1話冒頭からその片鱗はあったかなと。倉庫に突入するタイミングを計る場面、一課の面々の攻勢にも「ん~どうなんでしょうねぇ…でも安洛主任が...」みたいな(←うろ覚え)割と切迫感のない返しをしていて、おや?となった記憶があります。
見た目の圧に反して実際はゆるふわ。そんなギャップが回を追うごとに多和田さんの魅力に繋がっていった気がします。

そんなギャップの象徴といえば、とにかく解剖立会の場面!回によってあったりなかったりですが楽しみにしていました。
へっちゃらな絆ちゃんとは対照的に、困り顔で部屋の隅の方から遠巻きに見ていたり、もはや見ていなかったり(全く別のことを考えて無防備な表情が可愛かった)、具合が悪くなったり(それでも立ち姿はスタイリッシュ)、最終的にはとうとう解剖の場に不在だったり(笑)
途中から夏海先生も絆ちゃんも多和田さんが参加していないことを気に留める気配もないのが可笑しくて。それでも一応一式着込んで解剖室に入る多和田さんは律儀だし健気。
初回で夏海先生に暴露されていた、新人の頃「はじめてのかいぼう大号泣スペシャル」だったってエピも好きだなぁ。本当、絆ちゃんが来る前はどうしてたんだろう...夏海先生に「ちゃんと見てなさいよ!」なんて怒られてヒィヒィ言いながら手伝ってたのかな。
「解剖立会多和田さん」愛おしくて大好き!これを題材に短編スピンオフ作成してほしいくらいです。

そして、父でもある楡井審議官との関係もまた、多和田さんの人物像を深いものにしていたように思います。
多和田さんの親子関係もキーになると事前に何かで読んでいたので、1話で「昭平」呼びされたときにピンと来たもののエンドロールの役名の名字が違っているので、咄嗟に『ハムラアキラ』を思い起こしたのでした。父との複雑な関係、これは何か起きるぞと。途中ずっと「撃つ?お父さんのこと撃っちゃう?」とか思っていました。
安洛主任の身辺を探るという密命を淡々と実行してはいるけれど(叙情的と評されるリポートやそれがご本人のいい声でお届けされるのが良かった)、それはここでいい働きをして父の期待に応えて認められたいという気持ちがあったんだと思うんです。楡井審議官と対面しているとき、ふとした瞬間に寂しげな息子の表情が浮かぶ気がして。それを知ってか知らずか、楡井審議官は通常は「君」呼びしていてここぞという瞬間に「昭平」と名前で呼ぶ。
そもそも警察官になったのも、自発的なのか言われてなのか分からないけれど、もっと父に自分のことを見てほしいという面があったのかなと。あのキャラも服装も個性豊かな総事係の面々の中にいて、一人きっちりスーツ姿なのも父への憧れとかこうあるべきと手本にする部分もあったんじゃないかなと勝手に思っていたのでした(まぁ外に出る仕事を一手に引き受けてる面もあるだろうけど)。
ただ、多和田さんは素直で刑事の仕事に真摯な人だった。総事係で事件に向き合う姿勢や解決することへの執念を知り、チームワークを学び、捜査に対する自分の信念をきちんと持つことができた。審議官と対面して「サイバー総合事犯係に残ります」という時の真っ直ぐな目には父との決別や総事係の一員としての決意が滲んでいた。だんだん心の距離を縮めて父と娘になっていった安洛主任&絆ちゃんとは対照的だけれど、これも一つの親子の姿なのかな。成長譚はさすがに言い過ぎだけれど、多和田さんの成長と自身の軸をぶれないものにしていく姿を見られたのは良かったなと。それを経てのラストの笑顔は重荷を下ろして清々しかったし、何よりとんでもなく可愛かった!

…と、ここまで私が思う多和田さんの好きなところについて好き勝手色々書いてきましたが。
でもこれって、間宮くんがそんな風に魅力的に演じているからなんですよね。間宮くんの出演作品を観る時は、間宮くんの演じる役そのものに入れ込んでしまうことが本当に多くて。このIPでも、間宮くん間宮くんとなるよりは多和田さん多和田さん状態で毎回大騒ぎでした。
今作は時々「美麗アップ祭りなの?」と思いたくなるくらい多和田さんのアップのショットが本当に多くて!
事件の詳細を熟考したり真相に顔をゆがめたり、緊迫の場面の差し迫った表情、何気ない雑談にこぼれる笑み、小さな違和感を感じ取った顔、サイバー用語にきょとんとしたり解剖に苦笑いしたり…そして審議官との関係では密命に思い悩んだり子供の一面を見せたり最後には強い意志表明まで…お顔の造形の美しさは勿論、様々な心情を浮かべる表情や瞳の演技も存分に堪能できました。
そして、刑事役ということで犯人を取り押さえたり手錠をかけたりする姿が見られたのも嬉しかったなぁ。スーツ姿で片手をポケットに入れたり腕組みしたり、佇んだり向こうから歩いてくる姿なんかもスタイリッシュで素敵だった。

「序盤は先の展開がどう転んでもいいようにフラットに演じていた」というような間宮くんのインタビュー記事があったけれど、そのフラットさがまた多和田さんの二重の立場や揺れる心情とシンクロしていたような気がします。
血気盛んで熱い刑事ではなく、穏やかで理知的で…役によってはギラつくような間宮くんの目力が今回はまろやかで、多和田さんの穏やかで真っ直ぐ素直な人柄を映していたように感じました。
間宮くんの演じる多和田昭平が見られて良かったなと思うし、優しさと強さを持ち合わせた多和田昭平を間宮くんが演じてくれてとても嬉しいです。

『IP~サイバー捜査班』多和田昭平
間宮くんの演じた好きな役に仲間入りです。

安洛主任の引き抜き話も一件落着し、結束が一層強くなりワンチームとして頼もしくなったことを思わせるラスト。ぜひぜひシリーズ化してほしい!続編お待ちしております!


2021.9.20 うーたん

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