『ファイトソング』第3話

1月が終わろうとしています。早いですね…
年明けから始まったファイトソングももう第3話!

個人的には、この第3話が面白くて!わくわく楽しかったなぁという印象。
登場人物の抱える背景の事前説明や前置きの第1話「位置について」、花枝と芦田が出会いそれぞれの人生が交錯していく準備が整った第2話「よーい」、そして、ふたりの奇妙なお付き合いが始まり周囲を巻き込んで物語が動き始めた第3話「ドン!」
恋に大真面目に取り組むふたりがぎこちなくて、それを見守る人たちが優しくて、愛おしい回だったなぁと思います。

気になるのは、それぞれがこの恋に取り組むスタンスの違いが少し明確になってきたかなぁということ。
花枝ちゃん自身は、この「恋そのもの」を楽しんでいる。期限を切った思い出づくりではあるけれど、目の前の芦田や彼と共に過ごす時間に既にちゃんと心を動かされていることが表情からも伝わってくる。それを感じさせてくれる果耶ちゃんの繊細なお芝居、本当に上手いなぁ。
一方、芦田さんにとってこの恋は「手段」。この恋で心が動く瞬間を知りそれを歌詞やメロディに乗せて曲を書き上げることが目的だから、余裕の無さが見え隠れし始めたような気がして。

というのも、中華街デートの芦田さんが普段のぬぼっとした様子とは別人のように積極的で颯爽としていたんですよね。
「おはよう」の明るい挨拶からの恋人つなぎに始まり、抱き寄せて通行人とぶつかりそうな花枝ちゃんを守ったり、お面をかぶっておどけたりUFOキャッチャーに一喜一憂したり、ラストの夕日に照らされながらキスに持ちこもうという展開などなど。素敵なシーンが目白押し。
きっとこのデートのために色々調べて準備したんだろうなぁと。あそこで何をどうするとか、一生懸命プランを考えてその通り動こうとものすごく頑張ってる感じがあって。だから、芦田さんの表情はいつもより随分豊かであるけれど、心から笑って楽しんでいる場面はそれほど多くない。
直前に事務所の後輩が押しかけてきた事件もあったから、せっかくのデートで何かを得なければという焦りもあるんだろうけど、芦田さんがこの先疲れて恋の取り組みに息切れしてしまわないか心配です…

しかしまぁ、我が推し・間宮さんが演じる芦田がとても良き!
中華街デートは言うまでもなく格好いいし、愛想無さそうに見えて時々無邪気な微笑みを見せたり、後輩の心無い行動に動揺し追いつめられていたり、けがれを知らない少年のような「良かった、ひょんで」とか、芦田さんのその時々の様々な心情が間宮さんが丁寧に演じている表情から繊細に伝わってきます。ガラス細工のように脆い雰囲気で放っておけない気持ちにさせられる。
特に好きだったのは、弓子さん&薫くんに「ほっとくのは無理」と言われるところ。直後の芦田さん、微かに嬉しそうに口元がほころんで微笑んでいるように見えて。何だかんだ言って傍にいてくれる人がいることを有難いと思っているんだろうなぁと、ほっこりしてしまいました。

その他の登場人物もみんな魅力的なのですが。
今回、凜ちゃんのことがめちゃくちゃ好きになりました!
本当に些細な違和感から、花枝ちゃんが何か事情を抱えていることには気付いている。でも、それを本人に問いただすわけでもひっそりと見守るわけでもなく。
「何なのかは分からないけど、何かあるなぁとは思ってる」と堂々と宣言したうえで、今までと変わらないスタンスでいてくれる。花枝ちゃんにとっては、いざという時に頼れるシェルターや駆け込み寺のような、気にかけてくれているお守りのような、いつまでもカッコいいお姉さんなんだろうなぁと思いました。
あと、大事な話だと察知してそっと離れる迫さんも優しくて、心がぽかぽかしたなぁ。

あと数日で第4話の放送!
予告では何やら不穏な空気も漂っていますが、どうなっていくんだろう…ますます楽しみです♪

2021.1.30 うーたん

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