教師231日目~想像~

スケジュール

8:00~9:00 雑談
9:00~10:40 職員会議
11:00~12:10 学年会
12:20~13:00 昼食
13:00~13:30 座席移動
13:30~14:30 理科会
14:30~15:15 断捨離
15:15~16:00 教務部会
16:00~20:30 時間割作成

今日は来年度の配置が正式に発表され、会議続き。
とうとう1年が終わり、新しい1年が始まるんだなーという気持ちになる。

そして予想通り、年度始めは忙しい。
教務部は時間割や名簿など作るべきものが多いので特に忙しい。
自分に与えられた仕事に黙々と取り組んで最速で仕事を片付ける。
それによって自由に使える時間を作り出し、教室整備や担任業務、授業準備に励んでいきたい。
もっと言えば、他の人の仕事の手伝いまでやれるようになりたい。


明日はとうとう後輩が出勤してくる。
1年前はどんな気持ちで学校に行ったっけ?
あんまり覚えていないけれど、ワクワクとドキドキが半分ずつだった気がする。

あまり話をする機会がなくて、みんな真面目そうだな、馴染めるかななんて思ったような気もする。
明日は僕から積極的に話し掛けて他の人と話す機会も作ってあげようと思う。
その為にもさっさと仕事を終えないと。


もうすぐ、入学式。
1年生やその親がけっこう大きな不安を抱えてやってくる。
1年前よりも高校入学時のことの方が思い出せる。

まわりの人がめちゃくちゃ賢くて、真面目そうに見えて、友達が出来る気がしなかった。
でも、蓋を開けてみたらみんな明るくて面白い奴ばかりだった。
お陰でとても楽しい3年間を送ることが出来た。


僕と同じような不安を持つ生徒や第一志望に受からず落ち込んでいる生徒が居ることが予想されるので、僕の経験談を交えながら少しでも不安を解消し、ここからまた頑張ろうという気持ちにさせる言葉を掛けてあげたい。

親も初めて子どもを高校に入学させる人が多いことだろう。
右も左も分からないし、知っている親も少ない不安があると思う。
担任としての僕を見たときに若いなと思うだろう。
でも、若いから不安だなとは思わせないように配慮して言葉を選びたい。


まずは第一印象。
爽やかな笑顔。
そして、どれくらい自分の子どもを見てくれるのか、先生にどこまで頼って良いのかという不安を抱えているはずなので、生徒と同じ目線で物事を見て、何かあれば色々と個別に対応する旨を伝える。
また、どんな些細なことでも気になることや不安なことがあれば電話してきてもらえると嬉しいということ、僕も少しでも気になることがあれば電話で情報を共有していくことをきちんと伝えたい。

こんなことをやると、他の先生もここまで求められるようになってしまうかもしれないので最善策ではないのかもしれないが、初めての担任なので少しやり過ぎるくらいでも良いのかもしれないなとも思う。
若い担任というだけで不安に思う人ももちろんいるので、少しでも不安を軽減されられるようにやれることは全てやる。
そうやって信頼関係を築いていくことが大切なんだと思う。


特に、スタート。
最初で転けると1年間すごく大変になるし、逆にスタートを成功させればほぼほぼ上手くいくと言っても過言ではないだろう。

生徒も同じでスタートダッシュが大切だ。
スタートで友達が出来ればその後も楽しく学校生活を送ることが出来る。
勉強習慣を身に付けられれば高校3年間で学力が著しく伸びる。
ただ、スタートダッシュを決めるためには少しばかり自分に負荷をかける必要がある。

人間は変化を嫌う生き物だ。
変化しなくて良いのならばしない方が楽だから。
放っておいたら、楽な方楽な方へ進んでいってしまうのが人間の特性だ。


だからこそ僕は担任としてスタートダッシュに成功出来るようにそっと背中を押してあげたい。
補助輪を外して自転車に乗る練習を手伝う親の気持ちで倒れないように掴みながら、前に進めるように押し出してあげる。
最終目標は僕の手がなくても一人で前に進んでいけるようになることだ。
そこに達する為に最初だけ少しだけ手を貸してやる。

そんな担任に私はなりたい。

具体的には年度始めに簡単なゲームをやって話し始める機会を提供する。
個別に面談をすることで次のアクションに移りやすくする。

この2つによって理想とするクラスを作っていきたい。
終わり。

教師の労働の実態について書いています。 忙しいなかでも投稿する励みになりますので、良ければサポートのほどよろしくお願いします! 一緒に教師を今よりもっと魅力ある職業にしていきましょう。