迫る!アースオーバーシュートデー。

最近、初めて目にした言葉がありました。

アースオーバーシュートデー
(Earth Overshoot Day)

そのまま日本語に訳すと「地球が行き過ぎた日」。
これは、Global Footprint Networkという国際的なシンクタンクが発表している、「1年間で地球が再生産できる自然資源と二酸化炭素の吸収量を、人間の消費量が上回ってしまった日」のこと。

つまり、アースオーバーシュートデーといわれる日がその年の12月31日より早かった場合、残りの期間は未来分の資源を前借りしながら暮らしているということなんです。

2020年のアースオーバーシュートデー

2020年のアースオーバーシュートデーは8月22日でした。
これでも2019年の7月29日より3週間は長く、理由としてはコロナの影響で経済が停滞したからといわれています。
ちなみに、日本だけで見た時の2020年の日付は・・・5月12日。
つまり、日本の負債分をどこかの国が肩代わりしてくれているうえで、地球全体としてのアースオーバーシュートデーは8月22日ということです。

地球環境が大変、ってことはわかってたはずだけど、この数字を見た時に、正直「あ、ここまでやばい状況なんだ・・・」と愕然としました。

いつからアースオーバーシュートデーが早まっているのか

アースオーバーシュートデーが早く来るようになってしまったのは、最近のことではありません。1970年代の初頭からすでに負債を抱えている状態が続いているそうです。

ちなみに、1970年のアースオーバーシュートデーは12月29日。
それが、どんどん早くなっていって、2000年では9月23日。
2005年以降は8月の中でどんどん早まっていき、2019年には7月に突入しました。

早まっている原因は?

主な原因は、温室効果ガスの増加、また森林破壊や生態系の崩壊など。

自然資源、というのは土地だったり森林だったり水などのことですが、農地開発による森林伐採や、またそれに伴ってもともとその地に暮らしていた虫や動物たちが行き場を失うことで、代わりに住む場所を見つけることができず、減少してしまったり。。。

森林破壊が起こればその分、二酸化炭素の吸収量も少なくなり、温室効果ガスもどんどん増えていきます。

森林破壊というのは、ほんとうにいろんなことに大きな影響をあたえてしまうんですね。

ここで一緒に理解しておきたいのが、エコロジカルフットプリントとバイオキャパシティという一対ともなる言葉。

ちょっと説明が長くなりそうなので、また次回… 





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