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ChatGPT 3.5、東京裁判のパール判事を知らないと答える(その後謝罪)


中国人による南京大虐殺を調べている過程で東京裁判に流れ着く

私のX(Twitter)のタイムライン(今はなんて言うの?)を見ると不法移民や反日とか戦争とかそういうものが多く流れるようになりました。「うへぇ~」と思いながらも読んだりしているわけですが、その時何故か「なぜ中国人はこんなに残酷になれるのか」に書かれていた、中国人が中国人に対して行った南京大虐殺のことを思い出しました。

このことについては下記記事にまとめましたので、興味のある方は上記の本を読まれるか、下記記事をご覧ください。

そんな中でふと日本が行ったと言われる南京大虐殺と東京裁判って何かしらのつながりがあるのかなと思い、東京裁判についていろいろと質問したのですが、その中で以下のようなやりとりがありました。

ChatGPT 3.5とのやりとり

東京裁判でパール判事は無罪を主張しました。その根拠を教えてください。

誤解が生じている可能性があります。東京裁判で判事を務めたのは、ウィリアム・ウェブ判事であり、パール判事(Pearl Justice)という表現は見当たりません。もし特定の判事の意見を尋ねている場合、具体的な名前を提供いただければ、その判事に関する情報を提供できるかもしれません。

また、東京裁判の判事たちは個別の無罪や有罪の判断を下す立場ではなく、裁判所全体として被告人に対する判決を行いました。裁判所の判決は、戦争犯罪、侵略罪、人道に対する罪などに対するものであり、被告人に対する個別の無罪判決はありませんでした。

もしご質問が特定の判事に基づくものであれば、正確な情報提供のためにその判事の名前を教えていただけますか。

ラダ・ビノード・パールについて教えてください。

ラダ・ビノード・パール(Radhabinod Pal、1886年1月27日 - 1967年1月10日)は、インドの法学者であり、東京裁判での判事として知られています。彼は唯一の非連合国出身の判事であり、特に注目を浴びることとなりました。

東京裁判では、日本の戦争犯罪に対する判決を下す一員として裁判に参加しましたが、彼の見解は独自であり、他の判事とは異なる意見を示しました。パール判事は、日本の戦犯に対する連合国の過去の行為や、原爆投下に関するアメリカの行動を非難しました。

彼の主張の中で特に有名なのは、日本の主要な政治・軍事指導者に対する死刑判決に反対し、被告人全員に対する無罪を主張した点です。彼は、連合国による日本への報復的な行為や戦争犯罪における法的な不備を指摘しました。

パール判事の見解は独自性があり、議論を呼び起こしましたが、最終的には他の判事の意見とは異なり、裁判の判決には反映されませんでした。なお、その後の歴史研究や議論において、彼の見解が一部で再評価されることもありました。

先ほど「東京裁判でパール判事は無罪を主張しました。その根拠を教えてください。」という質問に対して「パール判事(Pearl Justice)という表現は見当たりません」と回答しました。しかしラダ・ビノード・パールについて聞いたところ、「東京裁判での判事として知られています。」と答えています。何故このような嘘をつくのですか。

申し訳ありませんが、誤解が生じました。私の回答において、初めての回答で「パール判事(Pearl Justice)」についての表現が見当たらないと指摘しましたが、それが誤りでした。正しくは「ラダ・ビノード・パール」についての説明が後続の回答で行われています。混乱を招いたことにお詫び申し上げます。

私の目的は情報提供であり、意図的な誤りを含めるようなことはありません。不正確な情報を提供したことに対して謝罪いたします。正確な情報を提供できるように努めてまいります。

「ChatGPTの目的は情報提供」とのことですが、その情報元はどこから得ているのですか。

ChatGPTは、トレーニングデータとして幅広いインターネットの情報を使用しており、その情報源は多岐にわたります。具体的な情報源は公表されていないため、モデルがどのウェブサイトやデータベースから情報を取得したかは特定できません。

モデルは機械学習のトレーニングフェーズで大量のテキストデータを学習し、質問に回答する際にはその学習データに基づいて生成されたものです。モデルは過去のデータから学んだパターンや知識をもとに、質問に対する回答を生成しますが、その際に具体的なデータベースや情報源にアクセスするわけではありません。そのため、最新の情報や特定のソースからの情報に基づいた回答を提供することはできませんし、情報の正確性も保証されません。

ChatGPTは一般的な知識や言語のパターンを学習したモデルであり、具体的な情報源にアクセスするわけではないため、情報の確認や重要な決定の際には信頼性の高い情報源を参照することが重要です。

「ChatGPTの目的は情報提供」と言いながら「最新の情報や特定のソースからの情報に基づいた回答を提供することはできませんし、情報の正確性も保証されません。」と言ってますが、そうなるとChatGPTの存在理由は何ですか。

ChatGPTや同様の自然言語処理モデルの存在理由は、一般的な言語理解や生成タスクにおいて人間に似た自然な対話を行うことや、多岐にわたる質問に対して柔軟に回答することです。これらのモデルは以下のような用途に利用されます:

一般的な質問応答:
ユーザーがあらゆるトピックに関する質問をする際に、モデルが柔軟に対応して回答することが期待されます。

言語生成:
モデルは文章を生成する能力があり、文章の作成や概要の生成など、多様な文書生成タスクに利用されます。

対話インターフェース:
モデルは対話システムや仮想アシスタントとして使用され、ユーザーと自然な対話を行います。

教育・トレーニング:
モデルは教育やトレーニングのツールとして活用され、言語の理解や生成に関する練習が行われます。

アイディアの発想:
ユーザーが新しいアイディアを得るための対話パートナーとしても利用されます。

ただし、これらのモデルは情報の正確性が保証されていないため、信頼性の高い情報を必要とする場合や専門的なアドバイスが必要な場合には、専門家や信頼性のある情報源に相談することが推奨されます。 ChatGPTはあくまでツールの一環であり、情報提供の補完として理解されるべきです。

おまけ

南京大虐殺についても聞いてみました。

中国で起きた南京大虐殺について教えてください。

南京大虐殺は、1937年12月から1938年1月までの間、日本軍が中国南京(当時は南京)を占領した際に発生した一連の残虐な事件です。以下は、南京大虐殺に関する主な要点です:

背景:
南京大虐殺は日中戦争(1937年-1945年)の一部として発生しました。日本軍は南京を占領し、市内に多くの中国兵士と市民が残っていました。

暴行と殺戮:
日本軍は南京占領後、市内で数多くの戦争犯罪を犯しました。これには強姦、略奪、拷問、虐殺などが含まれ、数十万人に及ぶ市民や捕虜が殺害されたとされています。

性的暴行:
南京大虐殺では、多くの女性や子供が性的暴行を受けました。これは悲惨な人権侵害の一環でした。

国際的な反応:
南京大虐殺の情報が国際社会に広まると、世界中で強い非難の声が上がりました。写真や報告書が示すように、虐殺の悲劇的な状況が広く知られました。

戦後の裁判:
戦後、連合国は南京大虐殺を含む日本軍の戦争犯罪を裁くために国際軍事裁判(東京裁判)を開催しました。一部の日本軍の指導者は戦犯として有罪とされました。

歴史的論争:
南京大虐殺は今日でも歴史的な論争の対象となっており、特に日中関係において感情的な問題とされています。一部で虐殺の実態を否定する声もありますが、国際的な歴史学界では広く受け入れられた事実です。

南京大虐殺は人道に対する重大な犯罪であり、その記憶は戦争の悲劇として忘れられない出来事の一つとされています。

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日本軍が南京大虐殺を行ったという証拠はありますか。その時の南京の人口と殺されたとされる人数もあわせて教えてください。

南京大虐殺は、1937年から1938年にかけて、日本軍が中国の南京市で行った大規模な戦争犯罪の一つです。この事件に関する歴史的な記録や証拠は複数存在し、国際的な調査や証言、写真、文書などが存在しています。

主な証拠や事実は以下の通りです:

国際的な調査:
当時、南京には国際的な外交官や宣教師、ジャーナリストが在住しており、彼らの報告や証言が残っています。また、後に国際的な調査団が設立され、南京での戦争犯罪を調査しました。

写真と映像:
多くの写真や映像が残されており、これらは虐殺の現場やその後の状況を示しています。これらの映像や写真は、後に南京の虐殺を証明する重要な要素となりました。

個人の証言:
虐殺の被害者や生存者、当時の関係者など多くの人々の口述証言があります。これらの証言は後に様々な形で記録され、歴史的な資料となっています。

文書:
戦後、連合国による戦犯裁判や日本の歴史家による研究などにより、多くの文書が発見され、虐殺の証拠となっています。

南京の人口や被害者数については正確な数字が確定しているわけではありませんが、虐殺の規模は数万人以上に及んだとされています。一部の推計では、数十万人に上るとするものもありますが、正確な数値は難しい問題であり、歴史学者や研究者の間でも議論が続いています。

南京大虐殺の国際的な調査団はいつ設立され、どのくらいの期間活動していましたか。またこの調査団にはどの国の人がいましたか。

南京大虐殺の国際的な調査団は、戦後、連合国によって設立されました。以下は調査団の主な情報です:

設立時期:
調査団は1945年から1946年にかけて、南京大虐殺の戦犯裁判の前に設立されました。戦争が終結し、連合国が日本に対して調査と裁判を行う中で、南京大虐殺に関する調査も行われることとなりました。

活動期間:
調査団の活動期間は比較的短期間であり、1945年から1946年にかけての数か月間にわたりました。その後、南京大虐殺の証拠や資料は戦犯裁判に使用されることとなりました。

構成国:
調査団は連合国によって構成され、主にアメリカ、イギリス、中国、ソビエト連邦などからの調査員が参加しました。それぞれの国の専門家や法律家が南京大虐殺の調査に参加し、証拠の収集と分析を行いました。

調査の内容:
調査団は南京大虐殺の被害者や生存者からの証言や、事件の現場での写真や映像、文書などを収集し、これを元に南京大虐殺の実態を明らかにするための調査を行いました。その成果は後に戦犯裁判において使用されました。

南京大虐殺の国際的な調査団は、連合国による日本への戦犯裁判と連動しており、虐殺の実態を確認する上で重要な役割を果たしました。

南京大虐殺の国際的な調査団の調査結果は東京裁判で使われましたか。

南京大虐殺の国際的な調査団の調査結果は、一部が東京裁判で使用されました。東京裁判は、連合国が日本の主要な戦犯に対して行った軍事法廷で、南京大虐殺もその中で訴追されました。

南京大虐殺の国際的な調査団が収集した証拠や資料は、連合国側の訴追材料として活用されました。裁判では、南京大虐殺の事実が認定され、事件に関与した日本軍の指導者や関係者が戦犯として有罪判決を受けることとなりました。

東京裁判の判決文では、南京大虐殺に関する詳細な証言や証拠が引用され、虐殺の実態が裁判の中で明らかにされました。この判決は、戦後の日本において南京大虐殺が法的に確定された重要な文書となりました。

何故日本軍は南京大虐殺を行ったのですか。そこに至る理由もあわせて教えてください。

南京大虐殺は、1937年から1938年にかけて、日本軍が中国南京で行った一連の残虐行為です。この出来事に至る背景や理由は複雑で多岐にわたりますが、いくつかの要因が影響を与えました。

日中戦争の進展:
南京大虐殺は日中戦争(1937年-1945年)の一部として発生しました。日中戦争は日本と中国の間で勃発した軍事紛争で、その過程で南京が日本軍に占領されました。

軍事的要因:
南京の占領は戦略的な要地であり、日本軍は中国の首都としての意義も持っていました。南京を占領することで、日本は中国に対する軍事的・政治的な優位性を築こうとしました。

戦時下の混乱と非道徳的行動:
戦時下の混乱や軍の組織の不備、指揮系統の混乱などが、非道徳的で残虐な行動を引き起こす要因となりました。日本軍内での厳格な規律の欠如が、一部の部隊や個々の兵士に非人道的な行動を許容する土壌を作りました。

国家主義と儒教的影響:
当時の日本は国家主義が高まっており、儒教の影響もあって「他民族は劣等である」といった考えが根強かった。これが南京での残虐行為に繋がる一因とされています。

南京大虐殺の詳細な経緯や被害の規模に関しては論争が続いており、歴史的な研究や証言からも様々な意見が出されています。

当時の日本は国家主義が高まっており、儒教の影響もあって「他民族は劣等である」といった考えが根強かった。]←コピペして編集しようとする前にEnterキーを押してしまった

申し訳ありませんが、私の先ほどの回答に誤りが含まれています。日本の戦前の時代において、国家主義や儒教の影響により、「他民族は劣等である」といった考えが根強かったとまで言うことは適切ではありませんでした。誤解を招く表現であり、正確な情報提供が必要です。

戦前の日本は複雑な歴史的・文化的背景を持ち、異なる意見や思想が存在していました。また、南京大虐殺に至る要因も多岐にわたり、一概に国家主義や儒教だけで説明できるものではありません。戦前日本の状況を理解するには、その時代の社会、政治、経済、文化の複雑な要素を総合的に考慮する必要があります。

再度、適切でない情報を提供したことにお詫び申し上げます。正確な情報を求める際には、歴史的な出来事に対する包括的な研究や信頼性の高い資料への参照が重要です。

「儒教の影響もあって「他民族は劣等である」」について訂正されていましたが、「儒教には他民族は劣等である」という教えがあるのですか。

儒教において、一般的な教えとして「他民族は劣等である」というものは存在しません。儒教は中国の伝統的な思想体系であり、仁(人間愛)や礼儀、忠誠、孝行などが重視されます。儒教の教えは倫理や社会秩序を重視し、他者への敬意や道徳的な価値観に焦点を当てています。

ただし、歴史的な文脈や時代によっては、国家主義や民族主義が儒教の要素と結びつき、他民族に対する差別的な信念が台頭することもありました。しかし、これは儒教そのものの教えではなく、特定の政治的・社会的な状況において歪められた解釈や利用が行われた結果と見なされます。

要するに、儒教そのものは他民族に対する差別的な教えを含んでいるわけではありません。儒教はむしろ、個人や社会の調和、倫理的な行動、道徳的な価値を尊重することを強調しています。

何かを知るきっかけにはなっても資料調べは必要

百科事典代わりにChatGPTを使い始めましたが、下記の記事のようなことや、今回のように人によっては怒髪天を衝くような回答をするので鵜呑みは禁物だと思うようになりました。

ビジネスでChatGPTを使うケースがあるみたいですが、ノーチェックでChatGPTの出力を使うと非常に危険ではないでしょうか。

「ChatGPTは一般的な知識や言語のパターンを学習したモデルであり、具体的な情報源にアクセスするわけではないため、情報の確認や重要な決定の際には信頼性の高い情報源を参照することが重要です。」「ChatGPTはあくまでツールの一環であり、情報提供の補完として理解されるべきです。」と言っていますが、パール判事のように一般的なことでもあやしいので要注意です(あるいはパール判事って日本でしか知られていないとか?)

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